ドラッグストアで働く美容部員の仕事内容と魅力

ドラッグストアで働く美容部員の仕事内容と魅力

ドラッグストアで働く美容部員とは、スギ薬局、サンドラッグ、ウェルシア、ツルハドラッグ、コスモス薬局、マツモトキヨシ、ココカラファインなどドラッグストアの化粧品コーナーで働く化粧品販売スタッフです。

 

ドラッグストア大手のアインファーマシーズが、資生堂グループのブランド「AYURA(アユーラ)」を買収して話題になりましたが、化粧品は女性客の来店促進につながることと利益率がとても高いので、ドラッグストアでは薬だけでなく、化粧品の取り扱いにもかなり力を入れています。

 

マツモトキヨシなど一部のドラッグストアでは、プライベートブランドを開発したり、エステやネイルサービスを提供するなど、他店との差別化を図ったりしています。都市型のドラッグストアでは、化粧品専門店と同様、資生堂やコーセー、カネボウといった大手ブランドの化粧品カウンターがあり、各ブランドの美容部員が接客にあたっています。

 

ただし、一部のドラッグストアでは専門店さながらの接客の質を維持していますが、まだまだ店舗スタッフの美容教育が追い付いていない店舗が多く、薬や日用品のほか、美容や化粧品にも精通したスタッフの育成が求められています。

 

ドラッグストアの美容部員になる方法や仕事内容、働く魅力について紹介します。

 

ドラッグストアで働く美容部員になるには

ドラッグストアで働く美容部員になるには

ドラッグストアで働く美容部員になるには、以下2つの方法があります。

・ドラッグストアに入社する
・大手化粧品メーカーの美容部員になる

 

ドラッグストアに入社する

全国チェーンのドラッグストアでは、新卒、中途問わず、積極的に美容部員を採用しています。各社採用HPより募集状況をチェックできますので、直接確認してみましょう。

 

大手になると全国300店舗を超えるので、全国各地の店舗で常時スタッフを募集しているでしょう。尚、ドラッグストアに入社するには、登録販売者の資格があると優遇されます。※登録販売者とは、2009年に誕生した『かぜ薬や鎮痛剤などの一般用医薬品(第2類・第3類に限る)販売を行うための専門資格』です。

 

大手化粧品メーカーに入社する

ドラッグストアにブランド展開する化粧品メーカーに美容部員として新卒入社すれば、配属次第ではドラッグストアで勤務できます。ドラッグストアにブランド展開しているのは、資生堂、カネボウ、ソフィーナ、コーセー、SK-Ⅱあたりでしょう。

 

ドラッグストアの美容部員として働く場合、大手化粧品メーカー採用でドラッグストア配属となった方が美容に関する研修が充実していることが多いです。

 

したがって、美容部員としての専門性を持ちつつ、地域密着のドラッグストアで働きたい方は、大手化粧品メーカーに入社するのが良いかも知れません。ただし、大手化粧品メーカー勤務の場合は異動が発生することもあるので、エリア限定で働きたいなら、ドラッグストアに入社しましょう。

 

ドラッグストアの美容部員の仕事内容

ドラッグストアの美容部員の仕事内容

ドラッグストアに入社して美容部員として働く場合は、店舗にもよりますが、一般的には化粧品コーナーだけでなく、薬や日用品、食品・飲料など、幅広い商品を販売する必要があります。また、レジ業務や検品、品出しなど、店舗運営にかかわる業務も多岐にわたるため、美容の仕事に関わりながら変化のある環境で仕事がしたいという方には向いているでしょう。

 

いっぽう、都市型のドラッグストアは、化粧品専属のスタッフを置いている店舗もありますので、化粧品専属の美容部員がしたいという方は、都市型のドラッグストアや化粧品販売専属のスタッフを置く店舗を希望するといいでしょう。

 

化粧品メーカーに入社して、ドラッグストアの美容部員として働く場合、一般的には自社の商品をメインに販売します。ただし、店舗によっては、他社ブランドの接客も担当しなければならないケースもあります。

 

都市型のドラッグストアでは、インバウンドのお客様が数多く来店するため、非常に忙しく、かなりスピーディーな動きが求められることが多いです。変化の激しい環境で働きたい方には都市型のドラッグストアが向いているかもしれません。じっくりお客様を接客したいと思う方には、地域密着の店舗が良いでしょう。

ドラッグストアの美容部員として働く魅力


一般的にドラッグストアは地域密着をウリにしていることが多く、化粧品コーナーは地元の常連のお客様が来店されます。そのため、一人ひとりのお客様を丁寧に接客して長いお付き合いができる、という点がドラッグストアの美容部員として働く魅力でしょう。

 

また、ドラッグストアの売り場は、デパートの化粧品カウンターとは異なり、男性もいて様々な立場・役割の人が一緒に働いています。そのため、人間関係に悩まされることも少なく、人間関係に不安を感じず美容部員として働きたいと思っている人には人気です。

高齢化社会でドラッグストアの必要性が高まる

インターネットで化粧品を買う人は増え続けていますが、それはあくまで若い世代に限った話です。年齢を重ねた女性はインターネットで化粧品を習慣はなく、デパートか街の専門店かドラッグストアで購入しています。

 

つまり、今後、高齢化が進むと、より一層、地域密着の化粧品カウンターの必要性は高まります。美容を通じて、人をキレイにして感動を届けたい、喜ばせてあげたいと思っている人には、ドラッグストアの美容部員も選択肢の一つになりえるでしょう。

 

おわりに

おわりに
ドラッグストアでは、コンビニやスーパーとの差別化を図るためにも、化粧品分野により一層力を入れていくことが予想されます。

すでに出来上がった仕組みではなく、プライベートブランドの開発や人材教育の仕組みなどを一緒に作っていきたいと思うようなガッツのある方には、ドラッグストアの美容部員は適性のある仕事かも知れません。

 

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この記事をかいた人

大学卒業後、大手人材会社パーソルキャリア入社。その後、@cosmeを運営するアイスタイルに入社、人事部、社長室、メディア事業部、子会社社長を経て、2018年に美容業界専門の新卒対策メディアを運営する「ビューティーツリー」を創業。