【美容部員×転職】派遣社員で働くメリット・デメリットを検証

美容部員の派遣で働くメリットを徹底検証

こんにちは。

美容のオンラインスクールを運営するBeautyTree(ビューティーツリー)の辻堂です。

最近、どの化粧品メーカーも美容部員を採用することが難しいため、正社員や契約社員といった自社の直接雇用に限らず、派遣社員もたくさん受け入れています。

そのため、美容部員の求人サイトを見ていると、化粧品メーカーが直接募集する求人もあれば、派遣会社の募集も増えてきました。

同じブランドの募集でも、化粧品メーカー直接もあれば、派遣会社経由の募集もあります。
結局、どっちが得なの?って思うかも知れません。

そんな方に、派遣会社経由で美容部員として働くメリットとデメリットを具体的にご紹介します。

派遣社員は派遣会社に毎月2万円払っている?

派遣会社の仕組みと利益はどれくらいか検証する

派遣会社を利用するメリット・デメリットをお話しする前に、そもそも派遣会社ってどんな仕組みになっていて、利益はどれくらいあるの?について、説明したいと思います。

派遣会社は、自社の派遣社員(契約社員のようなもの)を化粧品メーカーや専門店(以下、派遣先)へ派遣して、その労働の対価として派遣先から派遣料金を受け取ります。

受け取った派遣料金から、派遣スタッフの給料と法定福利費(※1)のほか、派遣社員の募集にかかっら広告費、営業や給与計算等を行う自社の社員の人件費・運営費等を差し引いて、残ったお金が派遣会社の利益となります。

(※1)社会保険料など労働者と派遣会社で折半負担する必要がある費用のこと

もう少し具体的に説明しますと、派遣社員の給与が”時給1300円”の派遣求人があったとします。
この場合、派遣会社は派遣先企業にはだいたい1時間あたり1800円の派遣料金を請求します。

内訳としては、1時間あたりの派遣会社の収入・支出・利益は、以下の通りとなります。

収入:1800円@時
支出:1488円@時(スタッフへの給与1300円+法定福利費188円)
—————-
利益: 312円@時

上記は1時間あたりの金額になりますので、1日8時間(休憩1時間)×20日(週休2日)を働いた場合、派遣会社の利益は49,920円になります。

収入:288,000円(1800円×8時間×20日)
支出:238,080円(1488円×8時間×20日)
—————-
利益: 49,920円

もちろん、派遣会社は利益の中から、営業やカウンセラー、給与計算をする自社社員の人件費や派遣の募集広告費などを捻出して、最終的に残ったお金が利益となりますが、ざっくり計算して、派遣会社は派遣社員1人あたり約5万円ほどの利益を確保しています。

いかがでしょうか。

見方を変えると、本来、あなたが勤務先企業から受け取れるはずの金額から、折半負担の必要な法定福利費(2.9万円)を引いたとして、毎月約2万円を派遣会社に払っていることになります。
そして、派遣社員として働いている間はずっと毎月2万円を払い続けます。

美容部員に転職するのに、派遣社員はありなの?と悩む方は、単純に毎月2万円を支払ってでも派遣社員として働いたほうがメリットがあるのかどうかを考えてみてはいかがでしょうか。

派遣会社を利用するメリット

派遣会社を利用するメリット

金額だけを見ると「派遣=デメリットが多い」と感じてしまう方が多いかと思いますが、派遣という働き方がこれだけ一般化していることを考えると、必ずしもデメリットばかりではありません。

派遣会社を利用するメリットは、ざっくり言うと、下記4点になります。

  1. 自分で仕事を探さなくても派遣会社が紹介してくれる
  2. 書類選考や面接設定(※2)まで派遣会社が代行してくれる
  3. 勤務開始後、営業がフォローしてくれる
  4. 会社によっては派遣社員向けのスキルアップ研修がある

(※2)法律上、派遣先企業は派遣社員を面接してはならないと定められていますが、顔合わせや面談という表現を使って濁して、実際には面接に近しいことがあります。

上記のように、派遣会社を利用するメリットとしては、
仕事を探して面接日程を調整する手間が省けたり勤務開始後に何か不都合があれば派遣会社の営業が派遣先との調整をしてくれたり、主に働くうえでの手続きなど面倒なことをやってくれるのがメリットになるでしょう。

派遣会社を利用するデメリット

派遣会社を利用するデメリット

派遣会社を利用するデメリットは、ざっくり言うと、下記5点になります。

  1. 派遣先は派遣を利用している特定のブランドに限られる
  2. 契約期間が定められいて雇用が不安定
  3. ほとんどが時間給での契約なので休むとお給料がもらえない
  4. 賞与がない、通勤交通費がでないケースがある
  5. 派遣社員ということで仕事を制限されるケースがある

①は、資生堂やカネボウ、コーセー等の大手化粧品メーカーでは、一般的に派遣社員を受けいれていません。
また、シュウウエムラやランコム、サンローランといったブランドを持つ日本ロレアルや、MACやクリニークなどのブランドを持つエスティローダーグループなども特定の派遣会社しか利用していません。
そのため、紹介してもらえる仕事は、登録した派遣会社が扱っているブランドに限られてしまいます。

②は、派遣社員は派遣会社との契約社員になります。
契約期間は1か月~3か月が最も多く、派遣先・派遣社員双方問題なければ、契約更新が繰り返されます。
私が知っている派遣会社では、契約更新対象者の全体の20%くらいが何らかの理由で契約終了になっていました。
社員と違って、派遣社員は契約を終了されてしまうと仕事がなくなってしまいますので、派遣先でプレッシャーを感じながら働いている方も多いようです。

③は、有給休暇があれば問題ありませんが、正社員や契約社員と異なり、派遣社員は通常は勤務開始から半年後に有給が付与されることが多いです。
そのため、有給が付与されるまでに体調不良等で休んでしまうと、休んだ分はお給料は支給されません

また、夏季休暇などの特別休暇もないケースが多いため、有給がなければ、休んだ分はしっかりとお給料が減ります。
あと、最近では災害等で出社が困難な場合、正社員や契約社員は自宅待機でも有給扱いになるケースがほとんどですが、派遣社員の場合は、原則、自宅待機しても有給にはならず、その分の給料は出ません。

④は、一般的に正社員は賞与があるのに対して、契約社員や派遣社員は賞与がありません
そのため、一見、正社員よりも派遣社員の方が毎月の手取りの給料が良かったりするケースもありますが、賞与を含めた年収で見たら、正社員の方が圧倒的に高くなります。
また、インセンティブについても同じ成果を出したとしても、正社員や契約社員の方が高くなるケースがほとんどです。

⑤は、実は最大のメリットでもあり、デメリットでもあります。
つまり、派遣社員は自社の社員ではないという理由で「派遣さん」と呼ばれることが多く、店舗内の重要な仕事は正社員や契約社員が対応し、それ以外の仕事を派遣社員にお願いするケースが一般的です。
また、派遣社員が残業すると、会社が負担しなければならない派遣料金は高額になってしまうので、本社から店長へ、派遣社員には一切残業させないように、と指示しているケースもあります。

そのため、限られた仕事を淡々と行って、残業は一切せず、定時に帰りたい、という方にはメリットになりますが、バリバリ働きたい、成長したい、稼ぎたい、キャリアアップしたいと思う人にとっては制限の多い働き方でデメリットになってしまうでしょう。

まとめ

【美容部員×転職】派遣社員で働くメリットとデメリットを徹底検証のまとめ

派遣会社の利益の仕組みや、利用するメリットとデメリットを説明してきました。
これがすべてではありませんが、派遣会社は利用する側の目的によって、メリットとなるか、デメリットとなるか、変わってきます。

これから美容部員に転職を考えている人は、どこのブランドで働きたいのか、そしてどんな働き方がしたいのかをしっかりと考えてみましょう。
そして、派遣会社を利用する方がメリットが高いと感じる方は、そのメリットを得るために毎月2万円近くの費用を払うのかどうかを天秤にかけて、それでも利用したほうがメリットが享受できると感じるのであれば、派遣会社を利用して損はないと思います。

この記事をかいた人

2002年大学卒業後、インテリジェンス入社。人材派遣の営業を担当後、@cosmeを運営するアイスタイルに入社し、美容部員専門の求人サイトを立ち上げ、2015年アイスタイルキャリアを設立、代表取締役社長に就任。全国の美容専門学校や短大にて就職アドバイザー、化粧品検定顧問を務める。2018年に美容部員専門のオンラインスクールと人材紹介事業を行う株式会社タレンタップを創業。これまで就職・転職支援してきた美容部員は1000名を超える。コスメ検定1級、ほめる達人検定3級取得。