美容部員(BA)の面接でよく聞かれる質問10選と回答例

美容部員の就職・転職サイトを運営するビューティーツリー編集部です。

これまで1000人を超える美容部員の就職・転職支援に関わってきた経験から、面接でよく聞かれる質問と回答例をご紹介します。

聞かれる質問を想定して面接対策しておくことは大事ですが、なぜ面接官がそのような質問をするのか。その背景にある目的を知ることが内定の秘訣です。

 

 

美容部員面接の一般的な流れ

美容部員面接の一般的な形式や流れは以下の通り。

■面接形式
・面接時間は20分前後。
・ナーズ、MAC以外は技術試験はない。
・適性検査、筆記試験を行う会社が多い。
 
■面接官の特徴と人数
・1~2人程度。
・面接官は人事かトレーナー、営業のいずれか。
・面接官にトレーナーがいると難易度は高くなる傾向。
 
■選考基準
・ブランドにマッチするかどうか(容姿や外見的な要素も選考基準に入る)。
・重い荷物や立ち仕事ができるか。
・ストレス耐性に問題がないか。
 

美容部員の採用面接でよく聞かれる質問10選

メイクアップ、スキンケア、中途採用、新卒採用問わず、美容部員の採用面接で必ずと言っていいほど聞かれる代表的な質問10選をご紹介します。この10個の質問にしっかり回答できるようになれば、面接対策はばチリです。

1.どうして美容部員になろうと思いましたか?

美容部員の仕事に対する本気度を確認しています。美容部員の仕事に魅力を感じたエピソードを話しましょう。

■回答例

「もともとメイクアップアーティストを目指していたのですが、専門学校の授業で友達に自分が使っているアイテムをオススメしたら、「あの商品、とても良かったよ。教えてくれてありがとう。」と感謝されたことがすごく嬉しくて、販売の仕事に興味を持ちました。」

「私は、大好きな美容を通じて、人に喜んでもらえる仕事がしたいと思い、美容部員になりたいと思いました。以前、ニキビに悩む時期があり、御社の店頭を訪問した際、接客をしてくれた●●さんにクレンジングの重要さを教えてもらい、スキンケアの方法を変えたところ、ニキビが全く気にならなくなって、すごく嬉しかった経験があります。それ以来、美容部員の仕事に興味を持ち、私と同じように肌に悩みを持つ人に、正しいスキンケアの知識や商品の魅力を伝えて、喜んでもらえる仕事がしたいと思うようになり、転職を決意しました。」

メイクブランドを目指す人に多いのが「メイクが好きでタッチアップしたいから美容部員になりたい」という回答。これがダメという訳ではありませんが、美容部員の仕事は「化粧品を売ること」です。そのためには、人にオススメしたり、喜んでもらうことが大事なので、「誰かのために」という理由を語った方が良いでしょう。

 

2.志望動機を教えてください

志望動機で大事なことは、具体的なエピソードで語ることです。具体的であればあるほど、面接官への説得力は高まります。

■回答例

「初めてデパートを訪問した時、御社の店舗で自分の悩みを親身になって聞いて下さった後、自分が普段絶対につけない色をお洋服に合わせてつけてもらったところ、すごく似合っていて、御社の美容部員さんの提案に感動しました。私も御社の美容部員さんのように、お客様の常識やセンスを超える提案を通じて、感動してもらえるような美容部員になりたいと思い、御社を志望しました。」

「肌荒れで悩んでいた時に母から貴社の商品を進められ、●●シリーズの化粧水と乳液を使用し始めました。肌の調子がとてもよくなり、それから化粧下地やファンデーションも愛用するようになりました。それ以来、同じように悩んでいる友人がいたら、貴社の商品をオススメしていたら、とても喜ばれることが多く、もっと多くの人に貴社の商品を知ってもらいたいと考えるようになり、御社の美容部員を志望しました。」

 

3.前職の退職理由を教えてください

前職の退職理由を聞いて、すぐに辞めないかどうか、また人間性などを見ています。ポイントは前職のことを悪く言わないこと、退職理由をポジティブに伝えることです。

■回答例

・忙しすぎた→もっとお客様にじっくり向き合った接客がしたかった
・飽きてしまった→新しいことにチャレンジしたくなった
・意見を聞いてくれない→もっと仕事に積極的に取り組みたい

しっかりと事前に対策しておけば、前職を批判せず、離職理由をポジティブに伝えることができると思いますので、過去の離職理由を整理しておきましょう。

 

4.どんな美容部員になりたいですか?

目標を持って取り組めるかどうかを見ています。3年~5年後にどうなっていたいか、「具体的な目標」と「目標達成に向けた取り組み」を語ることができればバッチリです。

■回答例

「1年、2年とお客様がずっと接客を受けたいと思ってもらえる美容部員になりたいと思います。そのためには、美容の知識はもちろん、食事や健康に関する知識をしっかり習得して、生活を含めたトータルで美容の提案ができるような存在になりたいと考えています。」

「何年たってもお客様と接する仕事がしたいと思いますので、店長としてチームを引っ張りつつも、お客様と長いおつきあいができる美容部員になりたいと思います。」

「現在のアルバイトでも、リーダーとして後輩の育成に取り組み、とてもやりがいに感じていますので、御社に入社したら、将来はトレーナーになりたいと思います。そのためには、しっかり販売現場で結果を残して、後輩から尊敬されるような存在になりたいと思います。」

中途も新卒も同じですが、本社職やアーティスト職への希望を前面に出すと、販売に対する興味は薄いのでは?とネガティブに感じられる可能性があるので、美容部員としてのキャリアを伝えるようにしましょう。

 

5.周囲からどんなタイプって言われますか?

周囲からどう見られているかを聞いて、その人の本当の姿を知ろうとしています。美容部員は接客業なので、明るさ、笑顔、優しいなどのワードを入れると好印象です。

■回答例

「陽気だねとよく言われます。いつも楽しく過ごすことを大事にしていますので、ニコニコしているからかもしれません。」

「よく笑っているねと言われます。いつも楽しく過ごすことを大事にしていますので、ニコニコしているからかもしれません。」

「滅多に怒ったり感情的になることがないので、優しい人だねと言われます。」

 

 

6.当社の店頭に行ったことはありますか?どう感じましたか?

どの面接でも必ず聞かれる質問です。店舗に行ったことがない人を採用する会社はほぼないでしょう。
面接前に必ず一度は店頭へ足を運び、訪問した際に気づいたことなどを整理しておきましょう。

■回答例

「はい、池袋西武の御社カウンターに訪問してきました。どの美容部員さんも明るく、笑顔が素敵で、とても気持ちの良い印象を受けました。また、お客様一人ひとりの話を丁寧に聞いてくださるので、人との出会いを大切にされていると感じます。」

「どの美容部員さんも個性的でありながら、統一感もしっかりあり、ブランドの持つ世界観をしっかり表していると思いました。私もその一員になって、自分らしさを表現しつつも、ブランドの顔としての意識を持って働きたいと思います。」

 

7.当社のアイテムで好きなものはありますか?その理由も教えて下さい。

本当に自社アイテムを知っているかどうかを確認して、志望度を見ています。具体的な商品名と自分が愛用している理由を回答するようにしましょう。

そもそも商品が使ったことがない場合は、選考突破は難しいと考えて良いでしょう。面接に参加するブランドの商品は、1つでもいいので購入して使っておくことをオススメします。

■回答例

●●シリーズの化粧水と乳液がとても気に入っていて、愛用しています。肌荒れに悩んだ時期に勧められて購入しましたが、使い続けると肌の調子がとてもよくなり、もっちりとした感じが気に入っています。

●●コレクションのファンデーションがとても気に入っています。それを使うと、ナチュラルな感じの仕上がりになり、普段からシンプルな服装でいるので、すごく愛用しています。

 

8.当社以外で好きなブランドはありますか?その魅力を教えてください

若干、意地悪な質問ですが、あなたの志望度と販売力を見ています。他ブランドの話になった途端にイキイキと話す人がいますが、面接官は「本当は他社に行きたかったけど、何らかの理由で転職できないから当社に応募してきたんだろうな」と感じてしまうので要注意です。

ここは冷静さを保ちつつ、興味を持った理由を語るようにしましょう。そして、できれば、最後は応募先のブランドの魅力に繋げて、志望度の高さをアピールできるとベストです。

■回答例

(ブランド名)も昔から愛用しています。御社の●●と同じように、自然の素材を使っていて、ナチュラルな香りがするところが気に入っています。ただ、御社のアイテムに比べると、若干しっとりする感じが弱く、その点で御社の商品が自分に合っているので愛用しています。

 

9.土日出勤の仕事ですが、大丈夫ですか?

事務系など、土日休みの職場から転職をする際にはよく聞かれます。

「大丈夫です」としか言いようがない質問ですが、面接官を安心させられる言い方ができればベストです。

■回答例

「大丈夫です。週末はどこへ行っても人が多いので、むしろ平日休みの方が空いていて嬉しいです。」

「これまでも休日出社することもあったり、休みにはあまりこだわりはないので大丈夫です」

土日休みは覚悟の上で応募していることを伝えることができればOKでしょう。

 

10..最後に何か質問はありますか?

逆質問では志望度を見ています。最後に質問を受け付けることで、候補者の関心を聞き出す質問です。

ここでは、会社やブランド、仕事内容など業務にまつわる質問をして、本気度をアピールしましょう。

■回答例

「御社の美容部員として働くやりがいはなんですか」
「今回募集されている店舗のお客様はどのような方が多いですか?」
「御社が美容部員に求めることはなんですか?」

■オススメしない回答例

「有給休暇の取得率はどれくらいですか?」
「土日に休みを取ることはできますか?」
「連休は取ますか?」

待遇や福利厚生のことばかり質問する人は、結局、仕事よりも休みや条件が一番関心があるのかな?と面接官の不安をあおってしまう可能性があるので十分気をつけましょう。

条件や待遇、福利厚生など聞きづらい質問は、面接で聞くのではなく、内定をもらってから聞いた方が賢明です。

 

おわりに

おわりに

面接官はすぐに辞めないかどうかを面接で常にチェックしています。できる限り、ネガティブな発言や面接官に不安を感じさせてしまう回答は避けましょう。

また、回答するときは「結論」「理由」「エピソード」の順に説明して、相手にとってわかりやすい話し方を意識しましょう。

 

この記事をかいた人

大学卒業後、大手人材会社パーソルキャリア入社。その後、@cosmeを運営するアイスタイルに入社、人事部、社長室、メディア事業部、子会社社長を経て、2018年に美容業界専門の新卒対策メディアを運営する「ビューティーツリー」を創業。