こんにちは、ビューティーツリー編集部ライターのchanmihoです。
美容部員の仕事と言えば、どんなものを思い浮かべますか?化粧品の販売、商品を使ってのメイクアップが定番だと思いますが、今回は元美容部員がリアルな美容部員の仕事内容についてご紹介します。
自社商品の販売
美容部員は自社商品をお客様に知ってもらい、購入してもらう販売員。メインの仕事は自社商品を販売することです。ですが、お客様に商品を購入してもらい、売り上げを上げるためには、商品の説明が上手にできるでけでは不十分です。
相手を納得させるためには、多方向から商品にスポットを当てて説明する必要があります。そして美容部員の接客において最も重要なのは、お客様に合わせた接客。商品がどんなものであるのかはパンフレットやHPで誰でも調べることができます。
その商品が目の前のお客様にとってどのような変化をもたらすのか、どの商品が肌悩みの解決のためにぴったりなのか、それを伝えられるのはお客様の肌を実際に見た美容部員しかできません。肌の基礎知識、美容の基礎知識をしっかりと学び、お客様のお悩みに耳を傾けたうえで、ピッタリの商品を提案してあげることが、本当の美容部員としての接客です。
店頭でのタッチアップ、イベント開催
商品を実際にお客様にお試しいただくタッチアップ。店頭で行うことがほとんどですが、ブランドや百貨店によってメイクアップイベントが行われることがあります。わたしが過去に所属していたブランドでは、特定の顧客様にお声がけして、店頭とは別のエステルームで行う「マッサージ&メイクアップイベント」を半年に1度程度開催していました。
クレンジングから肌のマッサージ、お客様の好みや悩みに合わせてメイクアップまでのフルコースで全1時間程度。わざわざ時間を割いてくださるお客様のために、満足いただける技術が必要になります。これまで購入されていなかった商品や、新商品を試すチャンスであり、購入につなげることが目的です。
イベント企画
新規顧客を獲得するため、新商品や季節商品をより広くお客様に知ってもらうために、定期的にテーマを変えてイベントを行っていました。その際のテーマ決め、対象顧客の抽出などを行うのも美容部員の仕事です。
例えば、この記事を書いている8月なら、「一般の女性は”テカらない””化粧崩れしない”ということに関心をお持ちのため、とにかくテカらない、くずれないメイクアップの方法やアイテム」を紹介したりします。本社の営業さんを交えて企画会議をすることもありますが、基本的にはチーフとメンバーが中心になって企画していきます。
納品作業
店頭での接客、タッチアップはイメージしやすい表の仕事ですが、その他にも地味ながら避けられない仕事もあります。その1つが納品作業です。
限られた化粧品の販売スペースに大量の在庫を置いておくことができないので、売れた商品のスペースにはその都度補充しなければならず、ほぼ毎日商品を入荷します。新商品の発売前や、繁忙期は大きな段ボールが何箱も販売店舗に運ばれてくることもありました。重たい段ボールを運び、開封して収納する作業は、思ったよりも力仕事になります。
一部のブランドでは、接客販売をメインとする美容部員と、検品納品作業がメインの美容部員で分担しているところもあるようですが、私がいたブランドでは接客販売から納品や検品作業などの裏方の仕事も全員で対応していました。
棚卸
データ上の在庫と実在庫が一致しているかを確認する棚卸。商品を1つ1つ数えなければならないため、かなり骨が折れる作業です。
百貨店によって棚卸のための店休日を設けたり、閉店時間を早める場合もありますが、ほとんどは閉店後に行います。メイクブラシ1本の細かいものや、色違いの商品が多くある化粧品類は、数えるのも一苦労。1年に1回、半年に1回のペースが多いですが、中には毎月行うブランドもあります。
既存顧客のフォロー
販売員である美容部員は、ブランドによって個人ノルマが課せられることもあります。そのために重要なのは自分の顧客を作り、管理すること。定期的にお肌の様子を気にかけたり、お肌に合う商品を定期的にご提案することが必要です。
既存顧客のフォローは、ダイレクトメールを送ったり、電話で行います。知人がいたブランドでは、季節の変わり目にお客様へ手書きのハガキを送って、再来店を促すようなフォローを実施していました。自分の顧客を作るというと難しいように聞こえますが、専門的な知識とお客様のお悩みに耳を傾ける真摯な姿勢があれば、自然とお客様は増えてきます。
当然、スキンケア、メイクアップに専門性を持っていることが大前提にはなるので、未経験で入社した人などは、お客様への真摯な姿勢を大事にしつつ、スキンケアやメイクアップの知識や技術を学ぶ努力を続ける必要があります。
華やかなだけではない美容部員の世界
これは、元美容部員さんがブログなどでよく書いていることで、私も美容部員になって初めて実感したことですが、華やかに見える美容部員の世界には、華やかだけでなく、裏方仕事も結構あるのが事実。入社した当初は接客よりもむしろ裏方の作業の方が多いと思った方がいいかも知れません。
でも、裏方だからと手を抜くといつまで経っても認めてもらえず、なかなか店頭に立たせてもらえません。ずっと裏方を担当させられて、辞めていった美容部員を何人も見ました。美容部員になることは、決して華やかなことばかりではないよ、という側面を知っておくと、仕事が続けやすくなるかもしれませんね!
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