美容部員の転職支援のプロが厳選する「社員を大切に扱うブランド」５選

美容部員に転職するなら「できる限り長く働きたい」「社員を大切にしてくれるブランドで働きたい」と誰もが思うのではないでしょうか。これまで1000名を超える美容部員の派遣会社を運営する中で、美容部員の評判が良かったり、この会社は社員を大切にしていると感じた「社員を大切に扱うブランド」5選を紹介します。

もし人間関係に不安がある、知識・スキル的に不安があるという方は、こちらで紹介する5選のブランドを選ぶとリスクは少ないかもしれません。未経験で美容部員への転職を考えている人は、ブランド選びの参考にして頂ければと思います。

POLA（ポーラ）

日本を代表する化粧品メーカーです。最近では、リンクルショットが爆発的な売り上げを記録し、総合化粧品ブランドとしてさらなる成長を遂げています。

なぜポーラなのか

ポーラが社員を大切に扱うと思う理由は以下の3つです。

■福利厚生が充実

大卒で月給19.3万円で、賞与が年3回もあります。また、毎年制靴代として3万円支給されます。そのほか、自己の感性を磨くための支援金として1万円を支給しており、このような会社は他にありません。（2018年9月現在のデータ）

■未経験者の教育体制が整っている

入社時研修は13日間、その後も定期的にフォローアップ研修があります。また、皮膚の構造やスキンケアなどの基礎からしっかり学べますので、未経験の方でもしっかりと育成する体制が整っています。

■美容部員に必要以上の負荷をかけない

あくまで経験則ですが、ポーラに勤務している人で人間関係で悩んで辞めた人の絶対数は少ないです。理由は、美容部員に必要以上の負荷をかけないからです。ポーラの商品開発力は世界でもトップクラスで、美容関連の取得特許数も国内上位です。それだけ高いレベルの商品があればたくさん売らなければ…という心理的な負担が下がります。

だから、ポーラでは「たくさん売りなさい」ではなく「丁寧に納得のいく接客をしなさい」というもの。その結果、数字を奪い合うこともなく、スタッフ同士で足を引っ張ることなく、チーム団結して取り組んでいく風土があるため、人間関係で悩む人が少ないのでしょう。

ファンケル

ファンケルはマイルドクレンジングオイルで有名な国内大手のスキンケアメーカーです。化粧品事業のほか、健康食品事業も好調で、2018年度の売上高は1000億円、営業利益は80億円を突破しています。

なぜファンケルなのか

ファンケルが社員を大切に扱うと思う理由は以下の3つです。

■社員にしっかりお金を使う

2018年4月に全国1000名の契約社員をすべて正社員化しました。それに伴い、社員の待遇も大幅に改善して、年間賞与を0.8か月分上乗しました。単純計算で1000名×16万円となり、年間で1.6億円の待遇改善です。そのほか、65歳を超えても再雇用するアクティブシニア制度を導入したり、人材が長く活躍できるように積極的に投資しています。

■配属店舗を指定できる

一般的に多くのブランドでは配属店舗を選べるところは滅多にありませんが、ファンケルでは配属店舗が選ぶことができます。働くにあたり、働く場所や通勤時間を重視する方にはオススメのブランドです。

■売らない勇気

ファンケルでは「売らない勇気」を持つことの大切さを美容部員に伝えています。つまり、強引に売るのではなく、本当にお客様に必要がないものは、あえて「売らない」ということも提案の一つということです。お客様に誠実な会社だからこそ、美容部員に必要以上のストレスがかからず、人間関係の不安も少なく社員同士がお互いを大切にする環境があります。

ポーラと同様、未経験者で人間関係に不安を持つ方にはオススメの企業です。

オルビス

『常識にとらわれない哲学』で、業界初の常識破りな取り組みを続けるオルビスも社員を大切にする風土のある会社です。

なぜオルビスなのか

オルビスが社員を大切に扱うと思う理由は以下の3つです。

■入社時研修が充実している

オルビスでは約3週間かけて、入社時研修を行います。1週間以内で店頭配属となるブランドが多い中、オルビスの研修期間はとても充実していると言えます。未経験者で知識や技術に不安のある方は、オルビスの教育体制は整っているので安心でしょう。

■賞与年3回、4ヵ月分の給与が支給される

ポーラと同様、賞与が年3回あります。また、平均的には月給4ヵ月分の給与が支給されますので、新卒初任給でも年収300万円を超えます。

■お客様と誠実に向き合った仕事ができる

オルビスでは、お客様と誠実に向き合うという価値観を持っていて、ファンケル同様、強引に売ることを良しとしていません。だから、「売らなければ」という必要以上のプレッシャーがかかることもなく、お客様のために販売活動をすることができます。

アルビオン

熱狂的なファンが多い、スキンケアブランドのアルビオン。アルビオンの化粧品は「高級品」であったことから、美容部員には知識・技術の習得と共に、挨拶の仕方や言葉遣いなど礼儀作法まで徹底した教育を行っています。美容部員である前に、人間として心身ともに立派であることを目指した教育のポリシーを持っています。

なぜアルビオンなのか

アルビオンが社員を大切に扱うと思う理由は以下の3つです。

■入社時期に柔軟性がある

2018年を例に取ると、2018年1、2月の選考会に参加した人で、入社時期が同年12月を選ぶことが出来ました。現職の都合でどうしても入社時期が先延ばしになってしまう、でも美容部員になりたいという方にはオススメです。人材不足が深刻化する中、入社時期を遅らせることを嫌がるブランドが多い中、アルビオンにはとても柔軟性があります。

■有給休暇を取得しやすい

以前勤めていた美容部員の派遣会社では、アルビオンに努める派遣社員の有給取得率はアルビオンが最も高く、事前に申請すればほぼ希望通りに有給休暇を取得させてくれました。

■クリーニング代の支給やパンプスの安価購入

アルビオンでは、美容部員に対して、クリーニング代として毎月1000円を支給しています。また、パンプスが2000円で購入できる制度もあり、福利厚生面も充実しています。

ロクシタン

ロクシタンは独立型直営店モデルで、一気に全国の店舗展開を成功させた誰もが知るブランドです。オーガニックハーブなど南仏プロヴァンス産の植物原料やエッセンシャルオイルをベースに、植物療法やアロマテラピーの考え方を採り入れています。ロクシタンでは、チームや個人に対する目標達成の意識が高く、成果を出す社員にはしっかりと報いるフェアな姿勢があります。

なぜロクシタンなのか

■定期的に社員の満足度調査を実施

社員の声をしっかりと吸い上げるために「働き甲斐のある会社アンケート」を実施しています。実際にアンケートの声が反映されて、新人スタッフには必ずバディを付ける制度ができたり、体調不良のスタッフへの休職制度などが実現しました。

■接客コンテストで優秀者をしっかり評価

ロクシタンでは、年に1回、全国の美容部員の中から、接客スキルの高い社員を表彰する接客コンテストを開催しています。接客コンテストで上位に入れば、海外研修旅行やスキルや知識を高める機会が提供されます。

■インセンティブ制度が充実している

販売員のモチベーションを高めるためのイベントも数多く企画しており、店頭での販売で高い成果を出した社員に向けて、セールスインセンティブ制度を導入しています。

おわりに

誰にとってもベストなブランドは存在しません。自分が美容部員として働いていく上で、何を大切にするのか。まずはこれをしっかりと見つけることが、自分に合ったブランドを見つけるための第一歩ではないでしょうか。

ただ、未経験から美容部員にチャレンジする人が増えている中、ここで紹介したブランドのいくつかは、未経験者が不安を抱えずにスタートできる環境が整っています。

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