化粧品ブランド分析のコツ|美容部員を目指す人が知っておくべきブランドの調べ方

美容部員を目指す人が絶対に知っておくべきブランド分析のコツ

こんにちは、ビューティーツリー編集長の辻堂です。

新卒、転職問わず、よく「自分に合ったブランドが分からない」「ブランドの違いがイマイチ分からない」といった相談を受けます。そんなとき、私がいつもアドバイスする「自分に合ったブランドを効率的に探す方法」について、ご紹介したいと思います。

具体的には、ブランドを

1.コレクション
2.アーティスト
3.スキンケア
4.ドメスティック

の4つのタイプに分類して、それぞれの特徴を分析していきます。

自分が興味を持つブランドのタイプはどれなのか、説明を見ながら探してみましょう。そして、見つかったものと同じタイプのブランドを中心に調べていくと、ブランド選びはスムーズに進むでしょう。

1. コレクションブランド

コレクションブランドの特徴

コレクションブランドとは、パリコレなどのショーを開催したり、コレクションに参加するブランドのことです。

トータルでファッションをとらえた場合の「顔」を完成させることが、コレクションブランドの役割です。

■代表的なコレクションブランド

ディオール、シャネル、サンローラン、トムフォード、ジルスチュアート、ジバンシイ、ゲランなど。

■コレクションブランドの美容部員の役割

ファッションには「顔」の部分がないので、ファッションも含めたトータルで、ブランドの世界観やイメージを創りあげるための「顔」を完成させるのが美容部員の役割です。

■コレクションブランドの美容部員に必要な能力

デザインセンスが問われます。また、美容部員自体がそのブランドの一部であるため、ブランドのイメージに合うメイクアップ、髪型、服装、雰囲気なども求められます。

■コレクションブランドの選考基準

コレクションブランドの選考基準は

・ブランドのイメージに合うこと
・ブランドの世界観やコンセプトに共感していること
・ハードワークに耐えらえれるタフさ

の3つです。

美容部員がブランドの一部になるので、ブランドのイメージに合うこと。また、長く続けていくためにはブランドの世界観やコンセプトに共感していることが重要なので、「なぜうちのブランドなのか?」はコレクションブランドの面接では必ず聞かれます。

華やかな印象を与えるコレクションブランドはファンも多く、お客様の来店数も多いのが特徴です。そのため、店頭は忙しくハードワークです。ハードワークに耐えられるタフさがあるかどうかが重要です。

■働く上で気になるポイント

コレクションブランドには憧れを持つ人が多く、応募倍率が高いのが特徴です。多少条件が悪くても人材を採用できてしまうので、条件の良いブランドはそこまで多くありません。

ただし、外資はインセンティブ制度を設けているケースが多く、売上をしっかりとあげることができれば高い報酬がもらえることがあります。

また、多少ハードな研修・ハードワークでも「このブランドで働くことができるなら頑張りたい」と踏ん張る美容部員が多いので、入社後のトレーニングや職場は比較的ハードなところが多いでしょう。

■コレクションブランドに向いている人

そのブランドの世界観に陶酔していて、そのブランドのためにバリバリ働いて、ハードワークにも耐えられるタフな人が向いているでしょう。

とあるコレクションブランドでは、準体育会系のチアガール出身者を重宝しているくらい、タフさは重要なのでしょう。

2.アーティストブランド

アーティストブランドの特徴

アーティストブランドとは、メイクアップアーティストがプロデュースしたブランドのことです。アーティストの個性やセンスそのものがブランドの世界観となり、ブラシの使い方、タッチアップの立つ場所など、一つひとつの技術にブランドのこだわりがあります。

■代表的なアーティストブランド

MAC、NARS、RMK、シュウウエムラ、ボビイブラウン、アディクション、ローラメルシエ、THREEなど。

■アーティストブランドの美容部員の役割

アーティストの個性やセンスを体現して、お客様一人ひとりのメイクアップアーティストになることが美容部員の役割です。そのため、ブランドでは美容部員のことをアーティストと呼ぶ傾向にあります。

■アーティストブランドの美容部員に必要な能力>

アーティストの個性や価値観、センスに共感していること、ブランド独自の技術を身につけて実践することが求められます。

■アーティストブランドの選考基準

アーティストの考え方やコンセプトに共感していることが重要です。また、ブランド独自の技術を身につける必要があるので、主体性や学習意欲の高さなども評価のポイントになります。

MACやNARSなどのブランドでは技術テストがあり、入社者のほとんどは美容専門学校やメイクアップスクール卒業者なので、一般的な大学から就職するのは難しいかもしれません。

■働く上で気になるポイント

コレクションブランドと同様、アーティストブランドも憧れを持って働きたいと思う人が多く、人気があるので、条件の良いブランドはそこまで多くありません。また、入社後の研修や店頭の環境はややハードなケースが多いでしょう。

アーティストブランドに向いている人

そのブランドのアーティストが提唱するメイクアップの技術を身につけて、アーティストの分身になれる人。

3.スキンケアブランド

スキンケアブランド

スキンケアを専門とするブランドのこと。カウンセリングを通じて、お客様の肌状態を診断して、会社独自の皮膚理論に基づいたスキンケアを提案します。

 

■代表的なスキンケアブランド

クリニーク、クラランス、ランコム、SK-Ⅱ、イプサ、スック、アルビオン、アクセーヌ、ファンケル、オルビス、HABA、キールズなど

■スキンケアブランドの美容部員の役割

会社独自の皮膚理論やカウンセリング技術にもとづいて、お客様の肌状態に最適なスキンケアを提案し、美容部員はお客様一人ひとりのスキンケアの専門家としての役割を担います。

■スキンケアブランドの美容部員に必要な能力

会社独自の皮膚理論やカウンセリング技術を習得するとともに、美容健康に関する幅広い知識が必要になります。

■スキンケアブランドの選考基準

美容部員の美しい肌が販売する上での最大の武器になるので、普段から丁寧にお手入れをしていて、肌が美しいことが重要です。

また、スキンケアの商品はすぐに効果が実感できません。そのため、お客様の悩みを聞く力と、カウンセリング結果をもとに「なぜその商品が必要なのか」を論理的に説明する力が必要になります。

■働く上で気になるポイント

スキンケアブランドは、メイクアップ商品に比べて商品単価が高く、利益率も高い傾向にあるため、美容部員の待遇も良いブランドが多いです。いっぽう、コレクションブランドやアーティストブランドのような華やかさはありません。

また、肌に深い悩みを持ち始めるのは一般的に20代後半~30代が多く、顧客の年齢層がやや高めになります。そのため、新卒で入社したばかりの若い美容部員がお客様の肌悩みに共感することはなかなか難しく、お客様に提案するには専門的かつ幅広い知識が必要になりますので、美容や皮膚理論などに興味のない方は厳しいかも知れません。

スキンケアブランドに向いている人

お客様の悩みを聴いて、解決することに喜びややりがいを感じる人。また、美容そのものに興味関心が高い人が向いているでしょう。

4.ドメスティックブランド

世代を超えて日本女性の総合的な美を創造することを目指すブランドです。外見の美しさだけでなく、心や作法、ライフスタイルなど美しい女性としての生き方を提案します。

ブランドや商品のターゲットは個別に設定しているものの、祖母と母親と娘の3世代で使ってもらえるような総合ブランドを目指しているのがドメスティックブランドの特徴です。

■代表的なドメスティックブランド

資生堂、コーセー、カネボウ、ポーラ、ソフィーナなど。

■ドメスティックブランドの美容部員の役割

あらゆる年代の女性に対して、スキンケア、メイクアップ、ヘアケア、サプリメントなど生活すべてをよりよいものへ改善するための商品を提案します。

■ドメスティックブランドの美容部員に必要な能力

あらゆる年代の女性に幅広い美容の提案を行うため、皮膚理論、カウンセリング技術、メイクアップ技術、その他美容健康に関する幅広い知識が必要になります。また、万人ウケする誠実さや容貌なども求められます。

■ドメスティックブランドの選考基準

日本女性としての派手すぎない”おしとやかさ”、誠実さ、素直さなど、人物面が重点的に評価されます。

また、顧客の年齢層は幅広く、世代を超えたブランドを目指しているため、あなたの母親や祖母とのつながりや美容を通じたエピソードなどがあればアピールしましょう。

■働く上で気になるポイント

ドメスティックブランドは、全国の化粧品専門店がメインチャネル(主力の販売網)のため、入社後の配属先のほとんどは全国の化粧品専門店で、百貨店で働くことができるのは一部の社員です。

どうしても百貨店や主要駅で働きたい人は、百貨店がメインチャネルのブランドを選んだほうが無難でしょう。

■ドメスティックブランドに向いている人

扱うブランドや働くチャネルに強いこだわりがなく、それよりもお客様の悩みを聴くことや、解決してあげることにやりがいや喜びを感じる人、お客様と長い付き合いがしたいと思っている人が向いています。

ほとんどのブランドは4つのタイプに当てはまる

このレッスンで紹介したブランド分析方法を使えば、ほとんどのブランドの特徴や傾向をスムーズに理解することができますので、覚えておきましょう。

コレクションやアーティスト系のブランドでは、憧れだけで入社を決めてしまい、入社前後のギャップで悩む人がいます。憧れも大事ですが、ブランド分析によって、実際に入社したらどんな役割を担うのか、どんな点に気を付けるべきかを知っておくと、入社前後のギャップに悩むことも少なくなるでしょう。

皆さんが美容部員になるとしたら、どのタイプのブランドを選びますか?

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この記事をかいた人

美容部員専門の就職転職対策サイト「ビューティーツリー」編集長/元日本化粧品検定顧問/戸板女子短期大学非常勤講師/インテリジェンス元営業/アイスタイルキャリア元社長