【美容部員の資格】スキンケアマイスター検定(日本コスメティック協会)を徹底分析

こんにちは。ビューティーツリー編集長の辻堂です。

美容部員になるには資格は必要ないけど、スキンケアブランドで働くなら持っていた方が良い資格の一つに、「スキンケアマイスター」という資格検定があります。

スキンケアマイスターとは

スキンケアマイスターとは

スキンケアマイスターとは、一般社団法人「日本コスメティック協会」が主催する検定試験で、美容の総合的な知識を体系的に学び習得することを目指した資格検定ですスキンケアマイスター検定試験のホームページや対策本を見ると、「美容の科学」という表現がたくさん使われていて、ちょっと難しいなと感じるかもしれません。

少しわかりやすく言うと、データとか論理的な根拠をもって美容を解明したものを美容の科学と呼び、それらをちゃんと順序立てて学ぶことができますよーと言ってます。では、このスキンケアマイスターという資格検定って、どんな特徴があるのでしょうか。

 

スキンケアマイスターの特徴

スキンケアマイスターが美容部員を目指す人にとってオススメなのは、学習内容がとても実践的で、実際に販売現場で役立つ内容になっているからです。通常、美容系の資格検定というと、歴史や原料の効果効能を学んだり、皮膚の断面図が書いてあって、それぞれの名称を覚える、というのが一般的です。

しかし、美容部員の販売現場では、真皮とはどこの部位を言うのか?なんて、聞かれることはまずありません。「小じわが目立つようになってきたけど、どうしたらいい?」とか、「目立たなくするための方法を教えて」というように、お客様の悩みからスタートして、その原因や改善するための方法を説明する時に、皮膚の構造や各部位の役割などを説明します。

つまり、各部位を覚えても、お客様の悩みと結びつけることができなければ、その知識は何の役にも立ちません。スキンケアマイスターの資格検定では、肌に悩みを持つお客様の代表的な質問を77個にまとめて、その質問に対する原因と対策を読みながら、覚えていくスタイルをとっています。

なので、丸暗記するような感じではなく、お客様の悩みがイメージしやくす、理屈で理解できるので、サクサク頭に入るし、とても実践で役立つ知識を習得できます。そういった意味では、スキンケアをメインに扱うブランドで働く美容部員にとって、オススメできる資格検定なのかも知れません。

 

スキンケアマイスターを取得したらどうなるの?

スキンケアマイスターを取得したらどうなるの?

美容を科学する容学を順序立てて学習することが資格検定の目的にありましたので、スキンケアマイスターを取得すれば、

 
「シワってなぜできるのか?」
「皮膚の老化は何が影響していてどうすれば改善できるの?」
 

といった問いに対して、紫外線の影響で皮膚の真皮内にあるコラーゲンが切断されてしまい…という感じで、シワができる皮膚の老化のメカニズムをちゃんと筋道立てて、説明できるようになります。つまり、実際の販売現場でもお客様へ納得感のある提案ができるようになりますし、結果的に売り上げを伸ばすことにつながるかもしれません。

 

スキンケアマイスターの受験方法

スキンケアマイスターの受験方法

受験資格

特にありません。誰でも受講可能。

試験概要

化粧品のほか、サプリメント、エステティック、美容医療、スキンケア、PL法や薬機法などの関連法規まで

参考図書

日本コスメティック協会 検定テキストコスメQ&A 第2版/中央書院」(定価3500円)

試験日程

2018年3月から、スキンケアマイスターはWEB受験になり、スマホかPCとネット環境さえあれば、いつでも受験可能のようです。

試験方法

全50問の3択式で試験時間は45分。
1問約54秒なので、ちゃんと勉強した人であれば、時間的にはかなり余裕があるでしょう。

合格基準

正解率 80%以上。
コスメ検定などの正答率は70%なので、ちょっと厳しめ。
10問以上間違えると不合格になるため、ケアレスミスは避けたいところ。

受験料

5,000円(税別)。
クレカ決済のほか、コンビニ支払いもOK。

申込方法

以下、日本コスメティック協会のホームページより申込できます。

一般社団法人日本コスメティック協会主催
スキンケアマイスター検定試験申込ページ

 

合格通知

受験後、すぐWEB上で確認可能。

スキンケアマイスター認定手続き

スキンケアマイスター資格検定試験に合格したら、1か月以内に登録しましょう。
登録手数料3,000円(税別)を支払えば、日本コスメティック協会認定「スキンケアマイスター(美容総合検定)合格者」として登録すると認定カードが発行されます。
※資格の有効期間は3年間です。更新には所定の講習の受講が必要です。

 

スキンケアマイスターはどんな人が取得しているの?

スキンケアマイスターはどんな人が取得しているの?

スキンケアマイスター資格検定協会のホームページによると、美容関連業界の中でも美容の販売職とエステティシャンが7割を占めるようです。そのほか、美容クリニック医師、看護師、ネイリスト、ヘア・メイクアップアーティスト、美容ライターなど。また、美容業界を志望する美容専門学校生や大学生なども取得しているようです。

年代としては、30代が最も多く、20代、40代、50代と続きます。2018年3月よりWEB受験に移行したため、スマホやPCがあれば気軽に受験できるので20代の資格取得者が増加するのかも知れません。ただし、最近では日本化粧品検定(通称コスメ検定)なども登場してきて(筆者も1級取得)、美容ブロガーなどから支持を集めているようなので、スキンケアマイスターもより独自性を打ち出さないと、受験者を広げることは難しいのかも知れません。

 

スキンケアマイスター検定まとめ

これから美容部員を目指す人にとって、お客様の悩みを切り口に皮膚の構造やお手入れの仕方などを学ぶことは、他の検定試験に比べて実践的で、有用な資格かも知れません、
ただし、働くブランドによって、お客様の悩みの切り口違えば、アイテムに用いる原料も成分も全く違うし、お手入れの方法などもブランドによって異なるため、どこまで実践で役立つかは働くブランドによるでしょう。

 

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この記事をかいた人

大学卒業後、大手人材会社パーソルキャリア入社。その後、@cosmeを運営するアイスタイルに入社、人事部、社長室、メディア事業部、子会社社長を経て、2018年に美容業界専門の新卒対策メディアを運営する「ビューティーツリー」を創業。