美容部員とメイクアップアーティストは全く違う仕事

美容部員とメイクアップアーティストは全く違う仕事

メイクアップアーティストを目指していたけど、メイクの仕事がないから路線変更して美容部員になろうと思っている美容専門学校やメイクアップスクールに通っている学生さんは多いのではないでしょうか。もしくは、美容部員を目指していたけど、ほかに学ぶ場所がなかったから、美容専門学校やメイクアップスクールに通っています、でもメイクアップアーティストになりたいわけではない、という方も多いと思います。

今回は、似たような職業と思われがちな、美容部員とメイクアップアーティストの仕事の違いについて、ご紹介したいと思います。

メイクアップアーティストになれるのはほんの一握り

メイクアップアーティストになれるのはほんの一握り
筆者は、全国の美容専門学校やメイクアップスクールで就職支援のアドバイザーをしていましたが、メイクアップアーティストに憧れて、アーティストになりたいと思う方はいまだにたくさんいらっしゃいます。そして、メイクアップアーティストの育成を目的とする美容専門学校やメイクアップスクールで多くの方が学んでいます。

メイクアップアーティストの仕事は?というと、TVや雑誌で活躍するモデルさんや芸能人の撮影でのメイクになりますが、それだけで食べていけるほど収入はないため、ほとんどの方が掛け持ちでブライダルヘアメイクの仕事をやったり、メイクアップイベントのサポートに入ったり、いろいろと兼業しています。よくメディアに露出するメジャーなカリスマアーティストもいますが、そのような人たちは本当に一握りで、9割以上のアーティストは日々食べていくのも大変なほどの収入で暮らしています。

仕事がないのにメイクアップアーティストを育成する学校側の事情

ちなみに、有名なアーティストになれるのは一握り、ほとんどのアーティストは収入が厳しい、それが現実なのに、なぜ美容専門学校やメイクアップスクールはメイクアップアーティストの育成を目的にしているのでしょうか。それは美容専門学校やメイクアップスクールが、メイクアップアーティストのポジティブな面だけを見せて憧れを抱かせることで、なんとか生徒を集めようと考えているからです。学費は2年間で300万円を超えます。生徒は奨学金という名の借金を背負って通います。学校側は学費収入を維持するためには、もっと短期間で育成できてしまう美容部員ではダメで、技術習得に長時間かかるメイクアップアーティストでなければなりません。でも、仕事がないのに、それだけの技術を学ぶ必要があるのでしょうか。実際には専門学校に入学後、メイクアップアーティストとして食べていくことが難しいことを知り、仕事が豊富な美容部員に路線変更する方はたくさんいます。

美容専門学校生 Iさんの事例

美容専門学校生 Iさんの事例
北海道の高校を卒業して、東京の美容専門学校に入学したIさん。学費は初年度150万円かかり、2年間でメイクアップアーティストを目指すコースで、生徒は30名ほどいたそうです。ただ、入学から日が経つにつれて、同級生はどんどん辞めていったそうです。なぜかというと、メイクアップアーティストになったとしても、仕事がなく、生活していくのが大変だとわかってきたからだそうです。そのようななか、Iさんも本当に大丈夫だろうかと悩んでいましたが、途中からメイクアップの技術が活かせる美容部員の仕事にも興味を持ち始めました。しかしながら、途中から授業は特殊メイクを学ぶことが多くなり、美容部員になるための勉強とはかけ離れたカリキュラムであると感じるようになりました。そして、悩んだ末に1年間で学校は退学して、美容部員の採用面接に参加し、無事合格して晴れて美容部員になることができました。

美容部員とメイクアップアーティストの違い

美容部員は化粧品販売のプロであって、商品販売がメインで、メイクアップはあくまで販売に付随する技術的なサービスになります。一方、メイクアップアーティストはメイクの技術でお金をもらうため、お客様から求められることが全く違います。また、美容部員の販売の中心は、メイクアップブランドを除き、スキンケア商品です。だから、実際の販売現場ではメイクアップをして差し上げる機会はあまりありません。仮にメイクアップブランドだったとしても、メイク商材は単価が安いため、お客様の回転率が重要になるため、接客時間を最小限にして販売を伸ばす必要があるため、こちらもメイクの技術を活かす機会は少ないでしょう。こういった事情を理解せずに
美容専門学校やメイクアップスクール卒業生が美容部員になると、スキルが活かせない、こんなはずじゃなかった、といった理由で早期に辞めてしまう方もかなり多いようです。お客様から求められていることが全く異なることを理解した上で、どちらの職業を選択するか考えてみるとよいかもしれません。

最後に、美容部員になりたいけど、美容専門学校やメイクアップスクールに通うには経済的負担が厳しく、かつアーティストになるまでの技術は要らない、と思ってる方がいれば、いつでもどこでも気軽に本格的な美容が学べるオンラインスクール「talentap(タレンタップ)」を開発していますので、興味があれば下記お問い合わせフォームよりご連絡ください。

この記事をかいた人

2002年大学卒業後、インテリジェンス入社。人材派遣の営業を担当後、@cosmeを運営するアイスタイルに入社し、美容部員専門の求人サイトを立ち上げ、2015年アイスタイルキャリアを設立、代表取締役社長に就任。全国の美容専門学校や短大にて就職アドバイザー、化粧品検定顧問を務める。2018年に美容部員専門のオンラインスクールと人材紹介事業を行う株式会社タレンタップを創業。これまで就職・転職支援してきた美容部員は1000名を超える。コスメ検定1級、ほめる達人検定3級取得。