【業界研究】「チャネル」の意味と働く環境の違い

【業界研究】化粧品業界でよく使う用語「チャネル」の意味と働く環境の違い

こんにちは。
美容のオンラインスクールを運営するBeautytree(ビューティーツリー)の辻堂です。

美容部員に転職すると、「チャネル」というコトバをよく耳にすると思います。
化粧品業界ではひんぱんに使用される用語になりますので、これから化粧品業界への就職や転職を目指す人は、チャネルの意味を押さえておきましょう。

チャネルとは

チャネルを辞書で調べると「流通経路」と出てきます。
つまり、化粧品メーカーの工場で製造された化粧品アイテムがお客様へ届くまでのルートのことです。

もっとわかりやすく言うと、化粧品が販売されている場所のことです。

チャネルには、大きく分けて、9つあります。

化粧品業界のチャネル

・百貨店
・専門店
・バライエティ
・ドラッグストア
・GMA
・コンビニ
・通信販売
・訪問販売
・直営店

化粧品業界でチャネルがよく使われる理由

化粧品業界でチャネルがよく使われる理由

なぜ化粧品業界ではこの”チャネル”という用語をよく使うのでしょうか。

それは、化粧品業界はチャネルごとにブランドや商品、営業組織を作り上げてきたからです。

資生堂やカネボウ、コーセーなどの大手化粧品メーカーでは、百貨店、専門店、バライエティなどそれぞれのチャネルごとにブランドを設けています。

アルビオンは専門店チャネルがメインのブランドですし、ラッシュやロクシタンなどは直営店チャネルがメインのブランドです。

ポーラやノエビア、メナードなどは訪問販売チャネルがメインですし、ディオールやランコムなどの外資系ブランドは、百貨店チャネルがメインだったりします。

美容部員が働くチャネルで、もっとも代表的なものとして、以下3つのチャネルをご紹介します。

百貨店で働く美容部員

百貨店で働く美容部員

百貨店では、主に高級化粧品を中心とした百貨店売り場にふさわしいブランドのみを扱っており、資生堂のナーズやイプサ、カネボウのRMKやSUQQU,コーセーのアディクション、ポーラなどが該当します。

また、シスレー、ラ・プレリー、シャネル、ディオール、クリニークなどの高級外資系化粧品ブランドも百貨店でしか販売しません。

百貨店ブランドにとって、百貨店の販売コーナーのすべてがブランドの顔になります。
つまり、そこで働く美容部員もブランドの一部であり、美容部員の立ち居振る舞いや言動がブランドイメージに影響します。

そのため、すべてのチャネルにおいて、最も高いレベルの接客マナーが求められます。
最高水準の接客マナーを身につけてブランドの顔として活躍したいと思っている人にとっては、非常にやりがいのある環境でしょう。

化粧品専門店で働く美容部員

化粧品専門店で働く美容部員

街の商店街や駅のファッションビル(マルイやパルコなど)の中にある化粧品を専門に販売する店舗のことを専門店と言います。

専門店にも美容部員は存在します。
売上の小さい店舗にはメーカーの美容部員はおらず、専門店所属の美容部員が働いていますが、売上規模の大きい専門店になると、専門店所属の美容部員のほか、メーカーから派遣された美容部員も入店しています。

メーカーから派遣された美容部員は、通常の販売業務に加え、専門店に所属する美容部員向けに自社ブランドの商品勉強会や販売方法を指導したり、専門店と連携して店頭イベントの企画実施などを行います。

専門店では、地元のお客様向けにメイク教室や美容相談会などのイベントを定期的に開催するなど、地域やエリアに密着した接客サービスを展開しています。
そのため、固定客をしっかりと作り、長いお付き合いをしていくような心のこもった接客が求められます。

百貨店よりももっとお客様と近い距離感で、かつ長いお付き合いがしたいと思っている方には、専門店は働きがいのある環境かも知れません。

ドラッグストアで働く美容部員

ドラッグストアで働く美容部員

マツモトキヨシやスギ薬局、コクミンなどに代表されるドラッグストアの出店は急激に増えており、駅周辺にはたくさんのドラッグストアがお店を構えています。

一般的に、ドラッグストアはセルフの化粧品(自分で選んで購入するコスメ)を扱っていますが、大型店になると化粧品コーナーを設けているケースがあり、メーカー派遣の美容部員が入店しています。

ドラッグストアでは、化粧品に限らず、あらゆる商品において、比較的価格帯の低いものが並んでいるため、化粧品の接客においても、接客の数をこなす必要があります。

そのため、接客スタンスも、時間をかけた丁寧な接客よりは、ある程度の数をこなせる効率の良い接客スタイルが求められます。
また、商品がよく売れるため、品出しや陳列、発注サポートなど、業務は多岐にわたります。
お客様の年齢もかなり幅が広く、お客様の年齢に応じて接客スタイルを変える必要があります。

お客様ともっと近い距離で、カジュアルに接客したいとか、ひとつの業務をひたすら繰り返すのではなく、多岐にわたる業務がしたいという思いがある方には、ドラッグストアの美容部員は向いているのかも知れません。

【業界研究】「チャネル」の意味と働く環境の違いのまとめ

化粧品業界では、チャネルごとにブランドや商品を開発・提供してきた背景から、チャネルによってブランドも異なりますし、そこで働く美容部員に求めらえることや業務内容も若干異なります。

これから美容部員への就職や転職を考えている方にとって、チャネルは「どんな環境やスタイルで働きたいか」と密接に関わります。

「高級感漂う環境で上質を求めるお客様を接客してみたい」
「カジュアルな環境で、お客様とも近い距離で接客がしてみたい」
「色々なブランドの化粧品に囲まれて働いてみたい」

皆さんが美容部員になるなら、どのような環境やスタイルで働きたいでしょうか。
ブランド選択とセットで、働く環境(=チャネル)も考えてみてください。

この記事をかいた人

2002年大学卒業後、インテリジェンス入社。人材派遣の営業を担当後、@cosmeを運営するアイスタイルに入社し、美容部員専門の求人サイトを立ち上げ、2015年アイスタイルキャリアを設立、代表取締役社長に就任。全国の美容専門学校や短大にて就職アドバイザー、化粧品検定顧問を務める。2018年に美容部員専門のオンラインスクールと人材紹介事業を行う株式会社タレンタップを創業。これまで就職・転職支援してきた美容部員は1000名を超える。コスメ検定1級、ほめる達人検定3級取得。