美容部員の採用選考で筆記試験を導入している会社は意外と多いです。
個性的なアーティストブランドでも、必ずと言っていいほど、筆記試験と適性検査を導入しています。
「筆記試験対策はどうしたらいいですか?」とよく学生から相談されるため、今日は筆記試験対策についてご紹介します
なぜ美容部員の採用選考に筆記試験を導入するのか
美容部員の新卒採用では、ほとんどの化粧品メーカーが筆記試験と適性検査を導入しています。
なぜ筆記試験と適性検査を導入するのでしょうか。
筆記試験を導入する理由
美容部員には、言語能力と非言語能力(数的能力)の2つが必要だと言われています。
言語能力とは、文章の意味を的確に把握したり、論理的に考えることができるかどうかの思考力のことです。
非言語能力とは、主に計算能力だったり、数字を扱った問題解決能力のことです。
■なぜ言語能力が必要なの?
大前提として、化粧品の特徴や効果効能、成分といった情報を正しく読むことができないと話になりません。
また、お客様に提案する際に、「なぜこの商品が必要なのか」を論理的に説明できなければ、お客様は納得して、商品を購入してもらえません。
そのため、商品の特徴を正しく理解して、その必要性を論理的に説明する必要があるので、筆記試験で言語能力を試されます。
■なぜ非言語能力が必要なの?
美容部員は化粧品を販売するのが仕事です。
チームおよび個人で売上目標を持って、日々活動します。
月の目標売上を達成するためには、1日平均いくら売上が必要なのか。
1日の平均客数は●●人だから、そのためには単価●●円の商品を●●個販売する必要がある。
といった具合に、とにかく数字で管理します。
数的能力や感覚が鈍いと売上をコントロールできないため、非言語能力が必要になります。
また、化粧品専門店などでは、レジ業務があります。ある程度の計算能力がないと、レジの集計ミスがあった時になかなか気づくことができません。
適性検査を導入する理由
美容部員はチームで仕事します。
1つの店舗に所属するメンバー全員で1つのシフトを作りあげます。
チームに1人でも協調性に欠ける人材がいると、チームは簡単に崩壊します。
そうならないためにも、適性検査で人物を見極めています。
主に見るのは、「虚偽申告の可能性がないか」「協調性」の2つです。
■虚偽申告の可能性が高い場合
虚偽申告とは「自分をよく見せたい」と思って偽って回答していたり、「回答内容に一貫性がない」といったケースに現れます。
虚偽申告の可能性が高い人は、クレームがあっても隠したり、できない約束をお客様としてしまったり、素直に人の意見や指摘を受け止められなかったりするケースがあります。
そのため、あまりに虚偽申告の可能性が高い場合は、筆記試験でNGとなるケースがほとんどですので、絶対に飾らず、嘘をつかず、自分に正直に回答することをおススメします。
SPIのシステムは非常に優秀です。どれだけ自分を飾って良く見せようとしても、必ず見抜かれるでしょう。
■協調性
協調性は先ほどお伝えした通り、美容部員はチームで仕事をするため、チームのために行動できる人物を求めています。
エントリーシートや履歴書、面接では「チームワーク」が大事と言っているけど、適性検査では全く逆の性格と診断されている場合は要注意です。
筆記試験はどうやって対策すればいいの?
■適性検査の対策はない
適性検査は対策方法はありません。
会社によって重視する項目が変わりますので、できることはただ一つ「自分に正直に回答すること」だけです。
正直に回答して落ちたら、その会社とは合わなかった、ということです。
それは「入社前に合わないことが分かってよかった」と思うようにしましょう。
■筆記試験の対策は、数をこなすしかない
筆記試験は、もう数をこなすしか方法はありません。
SPIなどの適性検査は、試験の問題は毎年大きく変わることはあまりないと思っていいでしょう。
だから、前年度のSPI対策本などはamazonで中古でかなり安く売っていますので、それを1冊購入して、毎日30分くらい問題を解くことを続けましょう。
特に非言語能力は、繰り返し何度も解いていると、数字の計算問題に慣れてくるので、確実に点数は上がります。
まとめ
美容部員の新卒採用には「適性検査」と「筆記試験」があります。
適性検査は「虚偽申告の可能性」「協調性」を確認するケースが多い。
筆記試験は「言語能力」と「非言語能力」を確認している。
適性検査の対策方法は特になく「自分に正直に回答することが最も重要」です。決して良く見せようとは思わないこと。
筆記試験の対策方法は、過去問を買って、たくさん解いて数をこなしましょう。特に非言語の問題は、慣れることが重要で、何度も繰り返し解くことで確実に点数が上がります。
筆記試験の対策は、毎日コツコツやることがとても重要なので、毎日意識して取り組みましょう。