自分に合った美容部員の仕事を探す8つのポイント

自分に合った美容部員の求人を探す8つのポイント

美容部員専門の求人サイトを運営していたTalentap(タレンタップ)の黒柴です。

美容部員への転職を考えている人にとって一番の悩みといえば、「どの求人に応募すればいいの?」「自分にはどんなブランドが合うの?」といったものではないでしょうか。求人サイトに載っている情報って、どれも似たようなものばかりで、魅力はたくさん書いてあるけど、自分に合う求人を探すのは意外と難しいものです。

今回は、自分に合う美容部員の求人を探す方法を4つのステップでご紹介します。

美容部員の求人を探す8つのポイントとは

美容部員の仕事を探すポイントを知る

求人を比較するのに重要なポイントは、以下の8つになります。
まずは比較するポイントを理解しましょう。そして、自分だったらどのポイントが大事なのかの優先順位付けをしましょう。その優先順位に沿って、求人を選ぶとあなたにマッチした求人を選ぶことができます。

 

8つのポイント

1.知名度、ネームバリュー
2.商品の魅力
3.美容部員の魅力
4.待遇、条件
5.教育方針、研修制度
6.職場の雰囲気
7.安定感
8.成長性、ベンチャー感

 

8つのポイントで優先順位をつける

これら8つのポイントの中で、自分が美容部員の仕事をしていく上で、重要だと思うものを3つ選んでみましょう。3つ選んだポイントが、あなたが仕事をする上では絶対に譲れないものです。つまり、優先順位の高い条件ということになります。

この3つのポイントを軸に求人を探してみると自分に合った仕事が見つかるかもしれません。美容部員の転職相談で、求職者の方と優先順位づけをして選んでみると、最初にいいなあと思っていたブランドや求人とは全く異なる求人だった、

ちなみに、実際に面接に行ってみて感じることや分かることもあるので、そういうケースでは最初にいいなと思った求人と、優先順位づけして選んだ求人の両方に応募してもらうようにしています。

では、具体的に8つのポイントについて、見ていきましょう。

 

1.ブランドのイメージ、ネームバリュー

人気があるブランドで働く美容部員は、とてもお洒落で格好良く、百貨店売り場の中でも存在感があり、憧れる存在です。でも、実際に入社して働いてみたら、超激務かつ肉体労働で、外から見ていたイメージとかなり違ったという声はよく聞かれます。だから、ブランドのイメージだけで選ぶことなく、なんで憧れるのか、ブランドのコンセプトや世界観になぜ自分は共感するのか、一度は自分の頭で考えてみましょう。また、人気ブランドの店頭はお客様で常に込み合うため、激務であることは覚悟しておきましょう。

 

2.商品の魅力

過去に自分の悩みを解決してくれた商品を、自分と同じ悩みを持つ人にも教えてあげたい、という理由で美容部員になる人はいます。当然、自分が売る商品の魅力を自分が体感していれば、お客様に自信をもってお勧めすることができるので、入社後も活躍するケースが多いですし、活躍すると自然とモチベーションも高まりますので、結果的に美容部員の仕事も長く続けている方が多いです。

 

3.美容部員の魅力

「いつも素敵な笑顔で迎えてくれる●●ブランドの美容部員さんのようになりたい」「自分の悩みを親身に聞いてくえて運命を変えるコスメを紹介してくれた美容部員さんのようになりたい」といった理由で美容部員(=接客スタイル)を目指す方もたくさんいます。店頭で働く美容部員は入社後の自分の姿でもありますので、美容部員でブランドを選ぶのもありでしょう。ただし、美容部員は個人ではなく、チームで仕事をすることが多いため、接客中の姿だけでなく、接客していない時の働きぶりやチームの雰囲気などもしっかりと見ておくと、イメージにズレが少なくなるかもしれません。

 

4.待遇・条件

未経験の方にとって待遇・条件が最優先になることはほとんどありませんが、ブランドの求人を探す上ではとても大事な要素です。「ほんの1~2年の間、憧れのブランドで働くことができれば十分」というモチベーションなら、さほど問題になりませんが、できる限り長く働きたいという方にとっては、どれだけそのブランドに憧れがあったとしても、商品を愛していたとしても、待遇が厳しければいずれ転職を考えざるを得ないでしょう。また、美容部員=給料が安い、と思っている方も多いかもしれませんが、最近では大手メーカー中心に、待遇がかなり改善されつつありますので、長期的に美容部員の仕事がしたいと思っている方はちゃんと見ておきましょう。

 

待遇や条件

 

5.教育方針、研修制度

未経験で美容部員を目指す人にはとても重要な要素の一つです。そもそも社員をどのように扱い、育成していくつもりなのか、人材に対するスタンスです。RMK(アールエムケー)のように、数週間の宿泊型の研修で最初に厳しく徹底的に教育することで、配属後に脱落する人材を減らすというブランドもあれば、数日間で基礎を教えたらすぐ配属させるというブランドもあります。また、実際に店頭で働いていく上では、入社後の集合研修だけでなく現場のOJTも重要だったりしますので、OJTの育成方針やOJTリーダーへの教育がしっかりとなされているかなども考慮する必要があるでしょう。

 

6.職場の雰囲気

百貨店カウンターや化粧品売り場など美容部員が働く職場の雰囲気です。仕事を探すときにはそこまで重視する方は多くはありませんが、入社後早々に退職してしまう方の理由に「人間関係がよくなかった」を上位に挙げる人は多いです。なぜなら、美容部員が働く百貨店カウンターで言いますと、数坪の狭い空間に4~5名の人間、しかもほぼ女性が共存しているため、ちょっと機嫌が悪い人が1人でもいると、職場の雰囲気はかなりギスギスしてきます。しかも、お客様の数が多いブランドの場合、日々激務に追われ、ちゃんと自分をコントロールしないと、他人のことを考える余裕はなくなってしまいます。結果、昔からいる人ほど環境に慣れているので気にせず残り続け、新しく入社した人がコロコロ入れ替わるという職場も少なくありません。

 

7.安定感

美容部員は契約社員での採用が多く、不況になったらリストラされてしまうのではないかと不安をお持ちの方は多いかもしれません。安定を求めて、資生堂やカネボウ、コーセーといった大手日系企業を志望する方もたくさんいます。確かに新しいブランドで、まだ軌道に乗っていないとか、外資で日本に上陸したばかり、というケースは若干不安を感じる点もありますが、化粧品業界は全体的に見て、とても安定しています。このあたりは、詳しくは、化粧品業界は安定してるってホント?に書いてあります。不況の影響もほとんど受けません。なので、契約社員だからと言ってリストラされることはありえないでしょう。待遇がしっかりとしていれば、将来的な不安はそこまで気にしなくて良いかもしれません。

 

8.成長性、ベンチャー感

安定感と相反する要素ですが、新しいことにチャレンジしたり、自由に発想できる文化だったり、会社やブランドと一緒に成長していける環境を求めている方は、この成長性やベンチャー感は大事かもしれません。例えば、ミネラルファンデーションで有名なMIMCのように比較的新しいブランドでは、日々急成長しており、店舗もどんどん増えて、チームが嫌でも協力しないと乗り越えていけないような環境だからこそ、教育トレーナーも店長も美容部員もお互い切磋琢磨していて、会社全体に一体感があります。学生時代の部活やサークルのように、仲間と切磋琢磨して、一つの目標を追いかけている一体感などを大事にしたい方は、重要な要素かも知れません。

 

実際の店舗に一度は行ってみる

 

優先順位をつけたら実際の店舗に行ってみる

自分の重視するポイントを見つけて、インターネットの求人サイトや評判を見て、自分に合った仕事を見つけることもできますが、百聞は一見に如かずということわざがあるように、気になったブランドがあれば、必ず実際の店舗へ行ってみましょう。

また、可能であれば、接客を受けてみて、商品も使ってみましょう。なぜなら、美容部員の魅力や職場の雰囲気、商品の魅力などは店頭に行かないと本当のことはわかりません。あと、応募したブランドの面接では、必ずと言っていいほど、自社の店舗へ行ったことがあるかどうか、どう感じたかを聞かれるので、面接対策という意味も含めて、必ず店頭に足を運びましょう。

 

第三者の声を聞いてみる

身近に美容部員経験者がいれば、自分はどんなブランドに向いているかとか、気になるブランドがあれば実際のところどうなのか聞いてみて、第三者の客観的なアドバイスをもらいましょう。

特定のブランドに憧れがあったりすると、そのブランドの求人がほかに比べて良いものに見えてくるのが主観というものです。主観も大事ですが、客観的なアドバイスもしっかりと吟味することは、自分に合う仕事を探す上でとても重要なことです。

 

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この記事をかいた人

大学卒業後、大手人材会社パーソルキャリア入社。その後、@cosmeを運営するアイスタイルに入社、人事部、社長室、メディア事業部、子会社社長を経て、2018年に美容業界専門の新卒対策メディアを運営する「ビューティーツリー」を創業。