こんにちは。ビューティーツリー編集長の辻堂です。
今後、美容部員に必要なスキルとは、何だと思いますか?コスメや美容の知識だけでなく、予防医療や健康美容の知識とか高度なメイクアップのスキルなど、いろいろあるかと思います。そのように、今後必要となるスキルの中でも、特に重要なのは語学力だと思います。
なぜ美容部員に語学力が必要なのか
美容部員が働く百貨店や化粧品専門店では、お客様に占める外国人旅行客の数は増え続けています。2017年度の外国人旅行客による免税売り上げは200億円を超えていて、その中でも最も売れているのは、化粧品でした。そのため、最近、美容部員への転職を希望する方からは「中国語や英語を話せたほうがいいですか?」とよく聞かれます。また、美容専門学校やメイクアップスクールの先生方からも「授業に語学を入れたほうがいいですかね?」と相談されます。美容部員にとって、本当に語学は必要でしょうか?
その答えは、「YES」です。語学スキルはあるに越したことはありません。また、何語を話せたらいいかというと、英語か中国語が望ましいと思います。なぜなら、英語か中国語を話すことができれば、訪日外国人のほとんどの方とコミュニケーション取れるからです。
東京在住の方であれば、都内百貨店の化粧品フロアに行くと、外国人ばかりだったという経験をお持ちの方はいらっしゃるのではないでしょうか。
化粧品業界は不況に強い業界として有名です。化粧品業界はここ20年くらいずっと横ばいです。つまり、景気の波の影響を全く受けません。そんな化粧品業界ですが、ここ1~2年は国内の売上が減少していますが、外国人旅行客による売上増があって、全体としては伸びています。それくらい外国人旅行客の免税売上は大きいです。
語学力を学ぶとなにがいいのか
東京では銀座や新宿、池袋、大阪では梅田、心斎橋、天王寺といった主要都市の主要駅周辺にある百貨店では、外国人旅行客が集中的に来店するため、接客する側の百貨店でも通訳できるスタッフを配置しています。
ただし、現在は、まだ外国人旅行客が化粧品コーナーに来ても、語学の壁があってコミュニケーションが取れません。そのため、旅行客はネットで事前に調べて、あらかじめ購入するアイテムまで決めて、店頭でスマホを見せて購入するという、流れになっています。
店頭に英語や中国語が話せるスタッフがいなかったとしても、スマホに表示されたアイテムを見れば、語学力のない美容部員でもわかるため、なんとか販売までのコミュニケーションは成立しています。しかし、最近では、外国人旅行客の中でも富裕層を中心に、単純に商品を見せて購入するだけでなく、日本の百貨店で美容部員の質の高い接客を体験してみたいと思うようになってきています。
そのような中、化粧品メーカーは美容部員に英語を教えることも考えているようですが、語学を習得させるのは非常にコストがかかります。また、美容部員本人の努力も必要になるので、実際には英語や中国語が話せる日本人のスタッフや外国人スタッフ(学生か就労ビザを持っている人)を高額な給与で採用しようとしています。(なかなかいませんが)
なので、日本人で質の高い接客ができる美容部員が語学力をつけると、これからの世の中、もっともっと必要とされるでしょう。
語学力は検定よりも実践力が大事
私が以前所属していた化粧品専門店では、中国語を話すことができる店長が1名だけいました。彼女はかなり重宝され、台湾や香港に出店する際にも、語学力を買われて、採用面接からスタッフ教育まで担当して、海外PJTの重要なメンバーの一人に抜擢されました。美容部員にとって、語学力を身につけることは、国内はおろか、海外にも活躍可能性が広がります。
ただし、語学といっても、TOEICなどの検定試験よりは実務で使えるスキルの方が重要でしょう。世の中には、語学のほか、化粧品や美容、メイクの分野にも検定試験なるものはたくさんありますが、検定試験はあくまでペーパーテストやロープレ等がメインで実践的なスキルが身につくことはほとんどありません。実践的な語学力を身につけるには、英会話スクールなどがおススメです。
しかし、英会話スクールは主要都市の主要駅近辺にあり、美容部員の仕事後に通うには場所的にも仕事的にもかなり不便です。
受講料も高額になりますので、現実的な選択肢ではないかも知れません。そういった方には、オンラインの英会話スクールをおススメします。スマホとネット環境があれば、ビデオチャットで英会話レッスンを受けることができるので、かなり継続しやすいです。
毎日25分受講して、受講料は月額5000円くらいです。
美容部員には語学力は必要です。なくても活躍できますが、あればもっと可能性が広がります。日本で活躍する美容部員が持っている技術や知識、経験は世界で通用するレベルです。語学力を身につけて、あなたの活躍するフィールドをもっと広げてみてください。