美容部員はAIにできない仕事ランキングで「会計士」や「税理士」よりも上?

美容部員はAIにできない仕事ランキングで会計士や税理士よりも上?

美容のオンラインスクールを運営するBeautyTreeの辻堂です。こんにちは。

先日、高品質のヘアケア製品を販売する「ラ・カスタ」を展開するアルペンローゼさん、日本を代表するブランド「RMK」「SUQQU」を展開するエキップさん、世界的有名なスキンケアブランドのクラランスさんに訪問してきました。

美容部員はオフィスワークよりもダントツ将来がある仕事

美容部員はオフィスワークよりもダントツ将来がある仕事

3社のブランドの採用責任者と話して感じたことは、、
美容部員はAIにはできない仕事」だということです。

AIとは、シンプルに言うと、人工知能のことです。

ちなみに、エン・ジャパンの調べによると、AIにはできない仕事ランキングで、
「化粧品販売職」は、会計士や税理士よりも上位にありました。

さらに、現役美容部員が転職したいとよく口にするオフィスワークはAIにできるであろう仕事ランキングで2位です。

つまり、美容部員という仕事は10年後も残り続ける仕事で、
オフィスワークは10年後にはなくなっている可能性がある仕事です。

オフィスワークに転職することは、果たして未来があるのでしょうか。

話を元に戻しますが、3社を訪問して、美容部員がなぜAIにできない仕事なのか、人にしかできない仕事である理由についてご紹介します。

もし、今、美容部員への転職を考えていたり、いつかやってみたいと思う人は、
これほど魅力的で、IT化が進んでも人間にしかできない仕事は他にありません。

自信を持って、チャレンジすることをおススメします。

ただし、どのブランドを選ぶかはとても重要です。(これは後で説明します)

理由① 美容部員は自分の「好き」を活かす仕事

理由① 美容部員は自分の「好き」を仕事にできる

誰かに商品をオススメするとき、自分が興味ないものをオススメするのは、意外と難しいですし、かなり苦痛です。

なぜなら、商品には思い入れがないから、その商品が生まれた背景も恐らく知ろうとしないだろうし、
商品を使った体験もないので、何が魅力なにかを自分の言葉で語ることもできず、パンフレットに書いてあるような、売り文句以上のことは言えません。

そして、パンフレットに書いてあることを伝えるのは、AIにできることです。

いっぽう、美容部員を目指す人は、少なくとも化粧品が大好きです。
さらに、メイクや美容が好きだったり、販売するブランドや商品が大好きだったり、
化粧品を通じて人を感動させたいといった思い入れもあります。

人間、好きなことには自然と興味を持ちますので、化粧品の種類や成分のこと、皮膚やスキンケア、メイクアップの知識、ブランドの生まれたストーリーや定番アイテムの特徴や効果など、深く理解しようとします。

お客様の悩みを聞いて、美容やメイクの知識・スキルをフルに使って、ブランドの商品を提案する、そしてファンを創っていく、それが美容部員の仕事。

すべては「好き」という思い入れがあるからこそ、人の心は動くのです。これは決してAIにできるものではありません。

これが美容部員という仕事がAIにできない1つ目の理由です。

ちなみに、「ラ・カスタ」は、商社マンだった創業社長が、質のいいものを創りたいという純粋な気持ちで生まれたブランドです。
そのため、昔から原価(つくるためのコスト)が高く、利益よりも質を重視してきた姿勢を貫いています。

RMKは、ニューヨークで活躍する日本人のトップアーティストのセンスがすべて詰まった世界に向けて日本初のメイクアップブランド。

クラランスの創業者は、もともとフランスの医者で、医者は、やけどの傷口を治療し、けがを縫って治療はするけど、外見は治さない。病気は治っても、心は治らないのではないか、ということで、
人の肌を治したいという一心で製品作りに取り組んだ結果、世界に輸出するメーカーにまで成長したと言います。

今でも、クラランスの創業者は「儲けを考えずにお客様のために考えて動くこと」をメッセージとして社員に発信しているようです。

化粧品ブランドにはそれぞれ誕生したストーリーがあります。これから美容部員を目指す方にとって、どのブランドのストーリーが心に響くでしょうか?

理由② 美容部員は人に感動を届ける仕事

理由② 美容部員は人に感動を届ける仕事

美容部員は、お客様へ一方的に商品を売りつけるのが仕事ではありません。
化粧品は高額です。少なくとも、お客様の心をつかまないと、簡単には化粧品を買っていただけません。
しかも、1回買っていただくだけでなく、何度もリピーターとして買っていただく必要があります。

そのためには、お客様の心をつかむ必要があります。
お客様の心をつかむためには、何が必要でしょうか。

それは「お客様のことを知る」ことです。

どんなことに興味関心があって、どんなことに悩んでいるのか、どんなことに喜びを感じるのか。
大好きな人がいたら、こういったことを知りたいし、トコトン考えるでしょう。

お客様のことが分からなければ、相手の一歩先をいった気遣いや適切なアドバイスはできません。

逆に言えば、お客様のことを知るためには、お客様自身に自分のことをたくさん話してもらう必要があります。
そのためには、美容部員がお客様に興味を持つことです。

さて、お客様はAIを搭載したコンピューターに、自分の興味関心や悩みを話すでしょうか。
もしかしたら、信頼できる人にしか話さないかも知れません。

これが美容部員という仕事がAIにできない、2つ目の理由です。

理由③ 美容部員はモノではなくストーリーを売る仕事だから

理由①と多少重なりますが、美容部員は実は化粧品というモノを売っているのではなく、
ブランドや美容部員自身のストーリーを売っています

ストーリーというと、ちょっとわかりづらいかも知れません。

化粧品は一般的に原価率20%程度だと言われています。つまり、2000円で作ったものを1万円で販売しているということです。

世の中には、さまざまなモノが売られていますが、その中でも、化粧品の原価率の低さは圧倒的です。

ということで、お客様は化粧品そのものの価格的な価値(=つくるのにかかったコスト:2000円)を買っているのではなく、その商品のブランドのストーリーや世界観、センス、デザイン、使用感、パッケージ、持っていることの優越感、接客してくれた美容部員への信頼や期待、感謝などを(+8000円で)買っているわけです。

これは、ブランドの存在が大きい高級車やファッションなどにも通じます。

AIに、2000円のものを+8000円の価値をつけて、1万円で販売することができるでしょうか。

これが美容部員という仕事がAIにできない、3つ目の理由です。

まとめ

美容部員がなぜAIにできない仕事であって、人にしかできない仕事なのか、お分かりいただけましたでしょうか。

オフィスワークに限って言えば、言われたことを正しく遂行する、入力作業や事務処理する…など、AIが得意そうなことばかりですね。

美容部員は好きを活かして、人に感動を届けて、モノではなくストーリーを売る仕事です。これほど魅力的で、IT化が進んでも人間にしかできない仕事は他にありません。

もし美容部員という仕事に少しでも興味がある方で、将来的に転職を考えている方がいらっしゃれば、あなたの心に響くストーリーを持つブランドを探すことが最も大事です。

どこのブランドもスタッフが足らなくて、積極的に採用をしている今だからこそ、慎重に自分が共感できるブランドをしっかりと探しましょう

もし私たち、プロのキャリアアドバイザーと一緒に探したいという方がいらっしゃれば、BeautyTreeの無料転職相談をご利用下さい。

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この記事をかいた人

大学卒業後、大手人材会社パーソルキャリア入社。その後、@cosmeを運営するアイスタイルに入社、人事部、社長室、メディア事業部、子会社社長を経て、2018年に美容業界専門の新卒対策メディアを運営する「ビューティーツリー」を創業。