こんにちは。
化粧品・美容業界の就活支援を行うビューティーツリーの辻堂です。
私のこれまでの経験を踏まえて、皆さんの就職相談にお答えしています。
「化粧品業界の総合職落ちてしまったが、どうにかして入社する方法はないか?」専修大学3年 女性
新卒がダメでもキャリア採用で狙えば可能性は十分ある
学生の皆さんは、新卒で落ちたらもうチャンスはないって考えがちですが、実はそんなことはありません。
むしろ、新卒採用では狭き門に大勢の学生が一斉に集まるので倍率は高騰しますが、
中途採用だと意外とスムーズに転職できたってことがよくあります。
私の知人でも、有名化粧品メーカーの広報(超人気職種)がやりたいと言って、就職活動していましたが、大手は全滅。
その後、中堅化粧品メーカーに入社して、営業を5年経験後、世界的に有名なフランス系の化粧品ブランドの広報に転職することができました。
そのほか、美容部員を3年以上経験してから、化粧品メーカーの営業職や人事、マーケティングポジションに転職した方もいます。
もし新卒採用で縁がなかったとしても、キャリア採用で十分挽回できます。
そう思うと、第一志望の企業の面接にも必要以上に緊張せず、挑むことができるのではないでしょうか。
キャリア採用を狙うなら少しでも親和性の高い仕事に就くべき
キャリア採用枠で化粧品メーカーの総合職を狙う場合は、少しでも親和性の高い仕事に就職した方がスムーズでしょう。
なぜなら、キャリア採用で募集がかかるケースには、事業拡大に伴う人員追加か、欠員補充のいずれかです。
事業拡大、欠員補充ともに即戦力の募集を行います。即戦力じゃなければ、わざわざキャリア採用をしなくても、新卒社員で十分カバーできるからです。
しかし、キャリア採用で即戦力の人材を募集したとしても、条件にピッタリの人材が見つかることはほぼありません。
1年でも2年でも採用を待つことができれば、条件にマッチした人材が出てくる可能性もありますが、キャリア採用の場合は採用しなければならない時期が明確に決まっています。
当然、化粧品メーカーの採用担当者もそのあたりの事情は理解しているので、スキルや経験的にマッチしていなくても、化粧品業界の経験があったり、近しい仕事をしていたら、採用に至るケースがあります。
したがって、化粧品業界に就職するのがベスト。
あとは、化粧品と同じブランドビジネスを展開しているアパレル業界なども比較的親和性が高く、転職しやすいかも知れません。
美容部員からのキャリアチェンジも可能性は十分ある
よく美容部員から本社へのキャリアチェンジは可能ですか?と聞かれます。
美容部員から本社にキャリアチェンジできる可能性は十分あります。
もちろん、会社説明会などで同様の質問をすれば、人事は約束ができないので、そこまで前向きな発言はしないかも知れませんが、実際にはキャリアチェンジする人は結構います。
本気でキャリアチェンジを狙うなら、以下3つのことをクリアする必要があるでしょう。
①美容部員として結果を出す
②やりたいことに関する勉強をしておく
③やりたいことを社内に発信しておく
美容部員から本社の職種へキャリアチェンジする場合、そもそも本社の職種に欠員が出たり、事業拡大のタイミングでないと募集はかかりません。
募集がかかった時に、部署から人事へ「誰か良い人はいないですか?」という相談が持ちかけられます。
その時に、「あっ!そういえば、販売で活躍している〇〇さんが、そのポジションにチャレンジしたいと言っていた」といった感じで、人事や本社の人に思い出してもらう必要があります。
当然、美容部員として結果を出していなければ、募集する部署の人に受け入れてもらえない可能性が高くなります。
そのため、大前提として、①美容部員として結果を出す必要があります。
次に、「私は〇〇の職種にチャレンジしたい」と発信したとしても、そのための勉強をしていなければ、どうせ思い付きや憧れで言っているのだろうと判断されてしまいます。
したがって、自分の本気度を示すためにも、チャレンジしたい職種に関する勉強を続けておきましょう。
最後に、募集がかかってチャンスが降ってきたときに、思い出してもらう必要があるので、日ごろから「〇〇にチャレンジしたい」という意思を発信しておくことが大事です。
この3つのことを粘り強く続けることができれば、タイミング次第でキャリアチェンジの声がかかるでしょう。
また、もし仮に就職先の会社でチャンスがなかったとしても、他の化粧品メーカーの本社職へ転職するチャンスは十分にあるでしょう。
まとめ
学生にとって就職活動に失敗したらすべてが終わりと思いがちですが、全くそのようなことはありません。
キャリア採用でもチャンスは十分にあります。
たとえ第一志望のメーカーの内定をとることができなかったとしても、ムダに凹まず、キャリア採用でチャンスはあると前向きに考えて、就職活動を頑張りましょう。