美容部員(BA)の就活で内定先を見極めるポイントは『フェア』と『承認』のスタンスがあるか

美容部員の就活│内定先を見極めるポイントは『フェア』と『承認』のスタンスがあるかこんにちは。ビューティーツリーの辻堂です。

2020年卒の美容部員の新卒採用もいよいよ内定が出始めました。

この時期に多い学生さんの悩みは

「内定もらったけど、本当にこの会社でいいのだろうか」

と内定先を決めきれないことです。

今回は入社後に「こんなはずじゃなかった…」と後悔しないための内定先を見極める2つのポイントを紹介します。

内定先を見極めるポイントは『フェア』と『承認』の2つ

外から見たら一見よさそうに見えることも、中に入ると実態はそうじゃなかったという体験はありませんか?就職活動もそれと同じく、面接等で外から見ている姿と、中に入ってから見るのとでは、見える世界が全く違って見えます。

皆さんにとって、後悔しない会社とはどんな会社しょうか。

ブランド品や高価なものは、そのアイテムに特別な思いがない限り、毎日使っているとそれが当たり前になり、その価値に気づかなくなりますが、会社選びも全く同じことが言えます。

つまり、会社の知名度や人気は、最初のうちは特別感があるかも知れませんが、余程の思い入れがない限りは、毎日勤務しているとそれが普通になって特別感を感じることもなくなります。

では、入社後、充実感を得ながら働くためには何が大事になるのか。

それは、『フェア』と『承認』のスタンスがあるかどうかです。

『フェア』と『承認』のスタンスがなぜ重要なのか、これから理由をご紹介します。

なぜ『フェア』が大事なのか

フェアとは、公平であるということです。会社というのは上司や先輩が優位になりがちです。化粧品メーカーで言えば、販売職よりも本社の方が業務内容的にも、処遇面でも優遇されているケースが多いです。(なぜそうなのかはわかりませんが…)

だから、新卒で入社した経験の浅いスタッフは、不利な立場に置かれることがあります。

フェアでないとどうなるか。

意見が通らない、正当な評価をしてくれない、本社に言っても改善してくれない、本社スタッフは産休の復帰率は高いのに美容部員になると極端に低い、年末年始は本社スタッフは長期休暇を取得するのに美容部員になると休めない、美容部員から本社へのキャリアチェンジOkと言っているけど実際にはほぼ難しい、産休育休取得しづらい、復職しづらいなど...フェアじゃないと、こういった弊害が生まれてきます。

入社した当時は特に気にならないことも、1年、2年と働いていくうちに、ブランドや会社の知名度よりも、フェアな環境かどうかの方がよほど重要になってきます。

美容部員が離職する理由のひとつに、憧れやブランドのイメージで入社したけど働いていくうちにフェアじゃない職場環境に納得できない、というケースがあります。

会社のスタンスや職場の環境が、誰に対してもフェアであるかどうかは、美容部員として長く働くことを考えている人にとっては、とても重要なテーマです。

なぜ『承認』が大事なのか

承認とは、相手を認めることです。

新卒で入社すると、完全な未経験からスタートします。ホッチキスやボールペンの置いてある場所すら分からないわけです。

「新卒は何もわからなくて当然。ミスをしたら上司や教育担当の責任」と考えるのが承認できる組織です。

「私たちの時代は細かく教えてくれなかった。だから自分で調べて覚えるのが当然」と考えるのが承認しない組織です。

もちろん、自分から主体的に仕事に取り組んで、わからないことは自分から聞くことは大事です。でも、何がわからないのか、それすらわからないのが新卒です。組織が新卒の主体性に任せっきりになると、認めてくれたり褒めてもらえることよりも、叱られる、指摘されることの方が圧倒的に多くなります。

現場の最前線で活動する美容部員は、お客様にすべての意識を集中できれば理想的です。実際には、本社や店長、先輩、お店側との調整も必要になるため、100%お客様に集中することはできませんが、100%に近ければ近いほど、やりがいや充実感を感じることができるでしょう。

しかし、組織の中に承認するスタンスが薄い場合、組織内にも意識を向けなければならなくなり、結果的にお客様への意識も低下して、組織内の人間関係も悪化して、仕事を続ける目的が見えなくなり、退職してしまうケースがあります。

組織の中に、お互い承認しあう環境があるかどうかも、美容部員として長く活躍し続けたいと考えている人には必要な条件です。

では、就職活動を通して、応募先企業に『フェア』と『承認』のスタンスがあるかどうか、どうやって判断すればよいのでしょうか。

『フェア』と『承認』のスタンスの有無を見極めるポイント

『フェア』と『承認』のスタンスがあるかどうかを判断する5つのポイントをご紹介します。

これを読んで、若干気になる人は、先輩や同じく選考を受けた仲間、キャリアセンターの先生に相談してみると良いかもしれません。

まずはフェアなスタンスです。

■『フェア』なスタンスを判断する5つのポイント
・面接官の態度や表情、質問内容が横柄だったり、上から目線ではないか。
・面接では、企業から一方的に質問するだけでなく、学生からも自由に質問する機会があったか。
・合否に関わらず、結果を全員にくれたか。長時間待たせたりしなかったか。
・選考内容をオープンにしていたか。「公開してはダメ」と学生側の情報共有に制限をかけてきたりしていないか。
・内定通知後、即日の回答を求めてきていないか。他社を受けるといっても、待ってくれるスタンスがあるか。

 

続いて、承認のスタンスです。

■『承認』のスタンスを判断する5つのポイント
1.面接では個人面接や個人面談など、個人を見てくれる機会や時間はあったか。
2.面接ではあなたの話をじっくり聞いて、うなづいたり、共感を示してくれたか。
3.面接終了後、感想や改善点を個人にフィードバックしてくれたか。
4.説明会や面接、実際の店舗では、社員同士、お互い尊重し合う雰囲気はあったか。
5.内定通知の際に、「内定を出す理由」と「なぜあなたが必要か」について丁寧に説明してくれたか。

 

お分かりいただけましたか?もしすでに内定を獲得している人は、これまでの選考活動を振り返って、『フェア』と『承認』のスタンスがあるかどうか確認してみましょう。

また、現在選考中の方は、面接を通じて『フェア』と『承認』のスタンスがあるかどうか、今の段階からチェックしておきましょう。

おわりに

人気ブランドや大量採用する企業の場合、人事側の人数も限られてしまうので、新卒採用を効率的に行うために、面接官にバラつきが生じたり、ずっと集団面接だったりするケースがあります。

だから、上記に一つでも該当したら『フェア』と『承認』のスタンスがない、とは言い切れません。しかし、企業の中には、必ず個人面接や個人面談を設ける会社もあれば、面接終了後に全員にフィードバックをする会社もあります。内定通知の際には面談を実施するところもあれば、内定通知後も就活を継続することを認める会社もあります。

ブランド力や会社の知名度、商品などに何物にも代えがたい特別な思い入れがある場合は、そちらを優先するべきです。しかし、美容部員の役割や仕事内容に魅力を感じて就職活動している人は、『フェア』と『承認』のスタンスがあるかどうかはしっかりと見極めておくべきでしょう。

 

 

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この記事をかいた人

大学卒業後、大手人材会社パーソルキャリア入社。その後、@cosmeを運営するアイスタイルに入社、人事部、社長室、メディア事業部、子会社社長を経て、2018年に美容業界専門の新卒対策メディアを運営する「ビューティーツリー」を創業。