こんにちは。
化粧品・美容業界の就活対策サイトのビューティーツリーマガジンを運営する辻堂です。
美容部員の新卒採用説明会で、人事の方が学生からよくされる質問の1つに、「美容部員から化粧品メーカー本社の仕事にキャリアチェンジすることは可能か?」というものがあります。
本当にキャリアチェンジは可能なのかどうか。
もし可能だとしたら、どうすればキャリアチェンジできるのか。
メーカー人事の声をもとに、学生のギモンを明らかにしていきたいと思います。
美容部員から化粧品メーカー本社の仕事にキャリアアップはできるの?
美容部員からスタートして本社へキャリアチェンジできるのか?
ズバリ、キャリアチェンジの可能性は十分にあります。
実際に私の知っている方で、美容部員から広報PR、マーケティングリサーチ部門へキャリアチェンジされた方がいます。
そもそも化粧品メーカー本社の仕事はとても人気職種です。
新卒採用で受験したことがある方はお灯りになると思いますが、化粧品本社の職種は内定競争倍率は非常に高く、高学歴でもほんの一握りの学生しか内定を取ることができません。
それくらい人気職種で、入社ハードルが非常に高い。
本社の仕事を受けたけど、ダメだった。
でも、どうしても化粧品業界に入りたい。
販売職を受けてみたら内定をもらうことができた。
でも、キャリアチェンジできるかどうか分からない。
どうしよう…
このように悩む学生も多くいると思います。
繰り返しになりますが、キャリアチェンジは可能です。
ただし、美容部員から本社へのキャリアチェンジを目指すには、次に紹介する3つのことを実行する必要があります。
①やりたい仕事の勉強を続けること
もしあなたが将来、化粧品メーカーでPRの仕事がしてみたいと思っているなら、美容部員として入社した後も、仕事と両立してPRの勉強をしっかりと続ける必要があります。
実はこれ、簡単そうに見えて、結構大変です。
というもの、美容部員は特に資格は必要ありませんが、専門性が高い仕事です。
だから、入社後した後は美容部員として必要な知識を勉強しなければなりません。
その勉強に加えて、PRの仕事の勉強もするということです。
本社のポジションに欠員が出て、急遽募集が出た時に、そのチャンスを掴むための準備をしておくことが大事です。
どうでしょうか。
皆さんならできそうですか?
②美容部員の仕事で注目されるくらい結果を出す
当然、今の仕事で結果を出していないのに、キャリアチェンジさせてくれるほど、世の中は甘くありません。
美容部員としてキャリアをスタートした以上、まずは美容部員の仕事で結果を出しましょう。
化粧品メーカー人事の方が強調してたのは「注目されるくらいの成果」ということです。
つまり、ちょっと売上が上がっただけではダメということです。
「あの新人凄いね」と言われるくらいの成果を出しましょう。
どうすれば、お客様の悩みを引き出すことができるのか。
どうすれば、この商品を魅力的に伝えることができるのか。
どうすれば、安定的に売り上げを高めることができるのか。
これらと真剣に向き合って、自分の頭で考えて、トライ&エラーをして、結果を出していく必要があります。
どうでしょうか。
皆さんなら、これら2つのことを実行できそうですか?
ちなみに、この②美容部員として成果を出すことをちゃんと実行できれば、本社職に限らずキャリアの可能性はかなり広がります。
なぜなら、
相手のニーズを引き出す。
自社の商品の魅力を的確に伝える方法を考え出す。
ファンをつくって継続的に売り上げを出す。
これらのことは、美容部員の仕事に限らず、あらゆる仕事に求められることだからです。
将来やりたい仕事を自分の言葉として発信する
①PRの仕事に関する勉強を継続的にしていて、②美容部員として成果をしっかりと出していたとしても、あなたが将来どんなことをしたいのかということを人事や社内の人間が認識していなければ、声がかかる可能性は低くなります。
社内のポジションに欠員が出た時に、誰かいい人いない?と社内で声を掛け合うことはよくあること。
その時に、
「そういえば〇〇さんがやりたいと言っていた」と思い出してもらう必要があります。
そのためにも、自分自身は将来何がしたいのか。
そして、そのための準備をしていることをしっかりとアピールしておく必要があります。
これら3つのことをやれば、美容部員から本社の仕事へキャリアチェンジできる可能性は高まるでしょう。
ただし、人事の方に聞いたところによると、これら3つのことをしっかりと実行できている人はあまりいないそうです。
なぜなら、美容部員として結果を出し続けるだけでも難しいのに、それに加えて将来のために勉強もしなければならないとなると、かなりの覚悟が必要になるからです。
逆にこれを本当に実行できれば、チャンスはかなり広がるでしょう。
本社の仕事にどうしてもなりたい、でも就活ではダメだった。どうにかしてチャンスを掴みたいと思っている方は、美容部員からチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
美容部員で結果を出す人はキャリアチェンジの可能性はかなり広がる
最後に、ちょっと美容部員という仕事で得られるスキルについて、お話します。
美容部員は究極の感情コントロールの仕事と言われています。
それはどういうことなのか。
美容部員は、どれだけ自分のプライベートに凹む出来事があったとしても、仕事中は明るく笑顔でふるまうことが求められます。
美容部員は、先輩から厳しく指摘をされてイライラしたとしても、お客様や後輩には常に笑顔で接する必要があります。
つまり、美容部員は自分の感情をコントロールできるかどうかが勝負だということです。
実はこれ、すごーく難しいことなんです。
企業の社長クラスの方でも、感情を上手にコントロールできる人はあまりいません。
美容部員は単に化粧品を売るだけの仕事と思われる方もいます。
しかし、当たり前のように求められる感情コントロールは非常に難しく、美容部員の経験を数年積めば、正直、どのような仕事でも確実にやっていけるでしょう。