こんにちは、
よく、美容部員を志望する就職活動生から、
という相談をもらいます。
今日は、ブランドを選ぶ理由(=志望動機)を考えるコツについて紹介していきます。
「ブランドAがダメならBやCでもいい。でもなんとなくAが好き」というのが学生の本音
よく美容部員や美容業界の新卒採用の面接では、
「当社を選んだ理由を教えてください」「なぜ当社を志望するのですか?」
と聞かれます。
これらは志望動機を問う質問です。
恐らく、ほとんどの学生さんは美容部員として働いたことがないのだから、
「このブランドでなければならない理由なんてないんだけど…」
「ブランドAがダメなら、BやCでもいい。でも、なんとなくブランドAが好き」
というのが、ほとんどの学生の正直な気持ちではないでしょうか。
とは言え、正直に「なんとなく御社が好きです」では面接官は納得してくれません。
じゃあ、見つからないからと言って、ホームページに書いてあることをそのまま暗記して、
「社員を大切にする社風が魅力的です」
というありきたりな回答をしてしまう人も多いのも現実です。
実際にホームページに書いてあることをそのまま話す学生は非常に多く、面接で何十回、何百回と同じような話を聞かされる面接官の立場を考えるとどうでしょう。面接官に魅力を感じてもらうことは難しいかも知れません。
では、なんとなく好きな会社の面接で、「当社を選んだ理由を教えてください」と志望動機を聞かれたらどうすればいいのでしょうか。
そももそ志望動機とは何なのか
志望動機とは何かというと、
「あなたはどうなりたいのか」
ということです。
つまり、志望動機の中身の主体はあくまで自分にあって、自分が将来どんなことをやっていきたいのか、どんな人間になりたいのかを語る必要があります。でも、多くの学生は志望動機と聞くと「その企業やブランドの魅力を探して共感していることをアピールしなきゃ」と考えてしまいます。そして、ホームページや会社案内パンフレットを調べて、ありきたりな話になってしまうのがオチです。
このように、
と考えると完全にドツボにはまります。
あくまで志望動機を考えるには、企業のありきたりな魅力をあれこれ探す前に、自分の将来について明確にすることが先決です。先に自己分析を徹底的にやっておかないと、志望動機を考えることはできないのです。
自分の将来性を語った志望動機の例
大手メーカーの内定を獲得した専門学校生の志望動機をご紹介します。
上記でご紹介した志望動機は、まず自分の将来性(どうなりたいのか)や考えが明確にあって、その将来性と企業やブランドを紐づけています。この紐づけすることを意識すれば、実は志望動機はかなり簡単な作業になります。
志望動機を簡単な作業にするためには
情報というのは漠然と探すと大変な作業になります。しかし、探すうえでの明確な基準があればそこまで苦になりません。
例えば、
「googleを使って、”かわいい柴犬の動画を”探して下さい」
と依頼された場合、どちらが探しやすいと感じますか?
恐らく、普通の人なら、後者の”かわいい柴犬の動画を”という具体的な基準が入っている方が探しやすいですよね?
それと同様に、先ほど紹介した志望動機を例に考えてみると、
「”あなたが”お客様のためなら売らない勇気を持つ美容部員になりたい”と思っている場合、A社を志望する理由を考えて下さい」
どちらが志望動機を考えやすいですか?
この”売らない勇気を持つ”というのは、実はファンケルさんの美容部員のポリシーですが、売らない勇気を持つ=お客様のために行動するという基準でA社のホームページやパンフレット、そして社員の声などの情報を見れば、それにリンクする情報をすぐに見つけ出すことができるでしょう。
こうやって、先に自分の将来性をイメージして、情報を探す基準を設定します。そして、その基準を持って気になる企業やブランドの情報を調べて、関連する部分を紐づけていく。これが志望動機の考え方です。
まとめ
情報を探す基準がないまま、つまり自己分析を曖昧なまま、志望動機を考えようと企業研究をスタートすると、絶対に志望動機は見つかりません。
たとえ、見つかったとしても、他の学生とほぼ同じような内容になってしまい、面接官に上手にアピールすることができません。
志望動機とは自分の将来性と企業を紐づける作業ということをしっかりと覚えておきましょう。