【ブライダル業界研究⑦】就活対策|その他の仕事内容とは?

ブライダル関連の職種は、ウェディングプランナー・衣裳スタイリスト・アテンド・バンケットスタッフ・フラワーコーディネーター・フォトグラファー・ヘアメイク・引き出物関連など様々で、その所属によっても仕事内容は異なります。

ブライダル業界に興味があり、就職を考えている方へ、元ウェディングプランナー経験者がその職種と仕事内容を具体的にお伝えします!

ブライダル業界で活躍する『その他の仕事』とは?

【ブライダル業界研究①〜⑥】でご紹介したもの以外にも、ブライダル業界には様々な職種があります。
とくに就活においては、名前を知っている職種以外には目を向けづらい傾向にあるため、この【ブライダル業界研究⑦】では、実際に新郎新婦などの利用者の立場になるまではあまり知られることがないものを中心に『その他の仕事』としてご紹介します。
なりたい職種が明確に決まっている人も、業界研究の一環として学んでおきましょう。

ブライダル業界における結婚式場紹介業

式場紹介所/結婚式相談カウンター/ブライダルカウンターなどの呼び方があり、結婚式を考えている新郎新婦に対して式場の紹介や相談サービスなどを行うものです。
利用者であるカップルは何度でも無料で相談することができ、収益は紹介先式場への見学予約といった送客や成約により式場側から手数料を得る仕組みです。
紹介所のスタッフは、無数にある結婚式場の中からカップルの希望に合うものをご紹介し、見学予約やキャンセルなどを仲介して行います。
わからないことが多い結婚式準備についての相談役となり、式場決めの一歩を踏み出すお手伝いの役割を担います。

また、紹介できる式場が多ければ顧客満足度も上がるため、多くの結婚式場と提携し、互いに良い関係を築いていくことも大切です。
結婚式場にとっては、利用客の多い紹介所と提携した方が効率よく集客できるため、紹介所は大手結婚情報誌が運営していたり、TVCMを多く打ち出すなど、カップルへの認知度を上げる働きを常に行なっています。
大手の紹介所はゼクシィ相談カウンター/マイナビウェディングサロン/ハナユメウェディングデスクなどです。
他にも、カップルの利用客が多い旅行会社やブライダルジュエリーショップなどでも結婚式場紹介業を行なっている所もあります。

ブライダル業界における旅行会社

海外ウェディングの人気に伴い、旅行会社で旅行と合わせて結婚式の同時申し込みができるようになっています。
大手旅行会社では、一般旅行担当とは別にウェディング専任の部署があるなど、旅行の手配と合わせて式場紹介業を兼任するほどの大きな役割も担います。
例えば大手旅行会社のJTBやHISは、いずれもJTBウェディングプラザ/HISアバンティ&オアシスという名称でウェディング専用カウンターを設けています。
各社、海外や沖縄の式場を取り扱うプロデュース会社と提携し、旅行手配に長けたセット販売が強みとなるようなオリジナルプランを打ち出すことで、旅行会社を窓口にした結婚式の申し込み獲得を増やす取り組みを行なっています。
プロデュース会社としては、旅行会社で取り扱ってもらうことで売り上げの一部を手数料として支払いますが、自社のサロンが全国に無くても全国の旅行会社を窓口にして、お客様に申し込んでいただけるというメリットがあります。

また、海外挙式の特徴として、直接式場を見ることなく申し込みをするというところが国内挙式との違いです。
とくに、旅行会社を窓口にした場合は、旅行と結婚式場の申し込み後に、初めてプロデュース会社のサロンで担当プランナーと結婚式の打ち合わせや衣裳決めなどを進めていくという流れです。
結婚式という初めてのイベントに対する不安に加え、決めることが多い旅行が関わってくるので、手配先とのやりとり一つをとっても確実性や豊富な知識が求められます。

ブライダル業界におけるブライダルジュエリー会社

結婚式の現場だけでなく、カップルの一番初めのお手伝いをする仕事にブライダルジュエリーの販売があります。
ジュエリーコーディネーターとも呼ばれ、店頭で婚約指輪や結婚指輪を販売する仕事です。
専門的な知識をもって、お客様の好みや予算をヒアリングし、気に入っていただけるリングをご提案しますが、お客様はたくさんのブランドの中から比較検討されることがほとんど。
一生ものになる高価な商品を購入する決め手として重要なのは、「この人から購入したい」と思っていただけることです。
プロポーズ前に男性お一人で婚約指輪を探しの方、初めてのジュエリー選びに不安を抱かれる方、様々な思いがある中で、お客様が心地よく本音を話せる関係づくりが販売員には求められます。

ブライダル業界におけるエステティシャン

多くの花嫁が、結婚式までにブライダルエステでトリートメントをうけています。
ブライダルエステは、ドレスの形に合わせて磨きをかけたいパーツごとにトリートメントのコースをカスタマイズできるようになっていたり、母娘で受けられるもの、新郎向けのものまでメニューは豊富になっています。
もちろん、お客様の中にはブライダルの目的以外で通われる方も多くいます。
確かな効果につながる技術の習得に加え、説得力のある接客により、お客様が通いたいと思うエステティシャンであることが大切です。

ブライダル業界における司会者

結婚披露宴において、司会を行うことを専門にした婚礼司会者という仕事があります。
会場に集まるすべての皆様に笑いと涙を届ける司会者の仕事は重大で、その結婚式が良いものになるかどうかに大きく関わります。
養成学校に通い、プロダクションに所属することで仕事の依頼を受けますが、デビューまでには長い下積みを経て、プロとして活躍できるのはごく一部ともいわれます。
誰もが大切な結婚式では失敗されたくないという気持ちから、ベテランの司会者に指名が集まり、新人にはなかなか仕事を回してもらえないことが多いからです。
事前の打ち合わせでカップルの人となりを知ることから始まり、当日お開きを迎える瞬間まで、完璧な仕事を求められる重圧の大きな仕事です。
明朗快活なトーク力と、アクシデントに瞬時に対応し、どんな場面もフォローできる度胸と経験が必要です。

ブライダル業界における音響・照明

結婚披露宴において、空間を彩る照明やシーンの雰囲気を大きく左右する音響を演出する専門家がいます。
事前に新郎新婦と打ち合わせをし、進行に合わせて使用曲を決定、当日は司会者と息を合わせて機材を操作しています。
ほとんどのお客様の目に触れることなく、まさに裏方の仕事。でも責任重大な仕事です。
音響や照明などの細かいことは、イメージができていないお客様も多いため、おすすめの曲や演出など、プロとしての提案力も求められます。
特に専門的な学びをしていなくても、機材の操作などは入社してから学ぶ人も多いようです。

<ブライダル業界における引き出物・ペーパーアイテム

ゲストに配布する引き出物や招待状・メニュー表・席札のようなペーパーアイテムも結婚式に欠かせないものです。
たくさんのラインナップからゲストそれぞれが好みの商品を選択できるカタログギフトの引き出物や、WEB上で入力・発注できるペーパーアイテムなど、時代に合わせて各社趣向を凝らしています。
式場やプロデュース会社に対して自社の商品を取り扱ってもらうための営業や、お客様の目に留まるネット販売に力を入れたり、ヒット商品の開発を行っています。

ブライダル関連の職種の多様さから、結婚式がいかに多くの人々の協力によって作り上げられているかがわかりますね