【ブライダル業界研究①】就活対策|ウェディングプランナーの仕事内容とその適性は?

ブライダル関連の職種は、ウェディングプランナー・アテンド・ドレススタイリスト・バンケットスタッフ・フラワーコーディネーター・カメラマン・ヘアメイク・引き出物関連など様々で、その所属によっても仕事内容は異なります。

ブライダル業界に興味があり、就職を考えている方へ、元ウェディングプランナーがその職種と仕事内容を具体的にお伝えします!

ウェディングプランナーになるためには


特別な資格は必要なく、業務を通じて必要なスキルを身につけていく仕事です。
大前提として、お客さんの心境を汲み取る力は必要であり、高いコミュニケーション能力が求められます。
ホテルや専門式場に就職すればその会場施設に勤務し、プロデュース会社に就職すれば複数箇所に構えるウェディングサロンのいずれかの店舗に勤務することになります。

ウェディングプランナーの仕事内容

業務内容は大きく2つで、担当を分ける場合も、その両方を兼任する場合もあります。

一つは、セールス(営業)の仕事で、新規のお客様を獲得する役割を担い、男女問わず活躍が期待できる業務です。
ターゲットとなるお客様に興味を持っていただけるよう、ブライダルフェアなどの企画立案・施工で集客を図ったり、ゼクシィやマイナビウェディング、ハナユメといったカップルが無料で利用できる結婚式場紹介エージェントへの営業を行うこともあります。
集客の甲斐あって会場相談にお越しいただいたお客様への新規接客では、最適なプランの提案をしてご成約いただけるよう努めます。

もう一つはプランニングの仕事で、挙式申込済のお客様との打ち合わせと各種手配・発注を進めます。
ウェディングプランナーとしてイメージされる代表的な業務であり、結婚式というビッグイベントのプロジェクトリーダー的存在です。
結婚式当日は、早い時間から会場点検を済ませ、裏方として滞りなく進行するよう指示を出したり、問題が生じたら速やかに解決を図ったり等、現場監督としての役割を担います。
男性でプランニング専門を行う人もゼロではありませんが、花嫁様の相談役となることも多い為か、女性プランナーを希望されることも少なからずあるのも現状です。
プランニング担当のお客様との打ち合わせは一回につき2~4時間で、4回程行うのが平均的です。(所要時間や回数はゲストの規模によっても前後します。)
お客様はその他にも、衣装・お花・ヘアメイクなどの打ち合わせが必要なので、合計すると10回以上の打ち合わせにより準備を進めるともいわれています。
どのような結婚式にするかを様々な選択肢を考えて提案しつつ、招待状や席次、式の進行内容や披露宴の司会者選定、料理、照明、音楽の演出等々の詳細事項に至るまでアドバイスを交えながらお客様と相談し、確定することが打ち合わせの内容です。
打ち合わせが多い土日祝日以外の平日には、決定した内容に合わせて発注手配作業を行います。
お客様との関係性だけでなく、各種発注先の方々には何かトラブルがあった時にもご協力頂けるような関係性を各所で築いていける器用さも必要なスキルです。

ウェディングプランナーの大変なところ

セールス(営業)担当となった場合、新規接客に対する成約率などが成績評価とされます。
競合各社が趣向を凝らす中で、施設や立地、金額で他に圧倒的な差をつけるということは難しい時代において、結婚式という特別なものであればなおさら気持ちの良い買い物をしたいと考えるのがお客様です。
そこで大切なのは「この人にお願いしたい」と思っていただけるような熱意や、どこに行っても好かれる人柄と言いった、[人そのもの]が価値となることを実感する仕事です。
結果が出ない時にも常に工夫や挑戦をし続け、向上心を持ち続けることが何よりも大切です。

プランニング担当では、長期間かつ複数回に渡ってカップルと関係性を構築することが楽しさでもあり、時には難しいと感じることでもあります。
カップルのどちらかが協力的でなかったり、無理難題とも言える強いご希望やこだわりをお持ちであったり、途中から親御様のご意向でこれまで決定してきたことを覆されることも。
何があっても当日の成功に向けて、笑顔で最善を尽くすことができる、根気強さが求められる仕事です。
また、複数のカップルを同時進行で受け持つ為、人気の会場を取り扱っているプランナーであれば、常に何かしらの締め切りに追われることになります。
タスク管理をしっかりとできる責任感やある程度の几帳面さもなければ務まらない仕事です。

ウェディングプランナーのやりがい

結婚式はお客様にとって、100万円〜数百万円もの大きな買い物です。
沢山ある結婚式場の中から、自分という人柄が決め手となり、人生における大切なイベントをお任せくださるということは、モチベーションと自信につながります。
結婚式に乗り気でなかった新郎様が、打ち合わせが進むにつれ楽しそうに準備に取り組まれるお姿や、最初はあまりお話をしてくださらなかった新婦様が、会うたびに心を開いてくださると感じるのも楽しみの一つです。
また、結婚式という一大プロジェクトの遂行には、常にトラブルや困難が付き物とも言えますが、大変な仕事ほどやり抜いた時の喜びも大きく、お客様からの感謝も大きいことが最大の魅力でもあります。
結婚式のアルバムや映像が仕上がってから見せに来てくださるお客様や、ハネムーンのお土産を持ってきてくださる方、自身の結婚式が大満足だったと、結婚を考える兄弟や友人にオススメしてくださることも、嬉しい出来事です。

ウェディングプランナーに向いている人とは

人の人生に大きく関わる仕事であるため、様々な局面でお客様の気持ちを汲み取ることができる、心から人が好きな人。
また、どのような状況でも笑顔を絶やさないよう努力ができる人。
ミスをしないために確認を怠らず、難易度にかかわらずに一つ一つの仕事をきっちりとできる人。
初めから「できる人」はいません。新人のうちは、ベテランの先輩に比べて自分の至らなさや力不足に悩むことになります。
お客様からのクレーム、先輩や上司からのダメ出しを受けてもへこたれずに挽回しようと前向きになれる人。