【永久保存版】内定者の志望動機はここが違う|人気ブランド内定者の企業研究の方法とは?

こんにちは。ビューティーツリーの辻堂です。

コロナによる厳しい就職状況において、ほとんどの学生が内定を獲得するのに苦しんでいる中、人気ブランドの内定を複数獲得する学生もいます。この両者の違いは何か、それは企業理解の深さにあります。

今回は、コロナ禍でも内定をスムーズに獲得できた内定者の企業理解の方法について、簡単にご紹介します。今回ご紹介する方法を参考に、深みのある志望動機を完成させましょう。

 

企業研究のコツ

全く同じフレグランスのアイテムが2個あったとします。ひとつはロゴのないノーブランド品。もうひとつはディオールのマークのついたもの。この2つの商品が実際に店頭で販売されたら、価格はどうなるでしょうか?

当然、ディオールのマークのついたアイテムの方が価格は高くなります。つまり、ディオールは化粧品を売っているように見えて、本当は化粧品だけを売っているわけではない、ということがわかります。

 

ディオールが本当に売っているものとは?

ディオールは化粧品を売っているように見えて、実は化粧品だけを売っているわけではありません。

それでは、ディオールは何を売っているのでしょうか?

それは、化粧品ではなく、ディオールの商品を持つことで得られる「洗練された人間という自信」や「高級ブランドを持つに値する優越感」なのかも知れません。もしくは「革新的な人間であり続けたいという願望」を叶えるためにディオールを購入している人もいるかも知れません。

このように、ディオールは「高級な化粧品を販売しているブランド」という表面的な価値ではなく、「洗練された人間という自信」を売っているブランド、という本当に売っているものが何かを理解する必要があります。

 

アインズ&トルペが本当に売っているものとは?

「アインズ&トルペ」は、医薬品と化粧品を販売する化粧品専門店です。

表面上、「アインズ&トルペ」が売っているものは、当然、化粧品や医薬品ですが、本当に売っているものは何でしょうか?

「アインズ&トルペ」が売っているものは、「女性が1時間でも夢中になれるワクワク体験」を売っています。ワクワクする体験を得るために、毎週店頭の棚替えを行っていたり、ワクワクを届ける定員自身がワクワクできるように店頭設計をスタッフ自身で企画して実現することができるようになっています。

だから、「アインズ&トルペ」では、化粧品を売るのではなく、人をワクワクさせたい、ずっと居ても飽きないようなコスメショップを自分の手で作ってみたい人を採用しています。

 

オルビスが本当に売っているものとは?

オルビスは通販からスタートしたスキンケアブランドで、スキンケアやメイクアップ、インナーケアアイテムを販売しています。

オルビスが本当に売っているものは何でしょうか?それは、オルビスが掲げるブランドコンセプト「スマートエイジング(年齢を重ねることをポジティブに捉える考え方)」を見ればわかります。

一般的に年齢を重ねることはネガティブなことだと考えられていますが、オルビスでは「今のままのあなたが一番美しい」「無理しなくても十分綺麗」と認めてくれる「心地よさ」を売っています。

だから、オルビスではガチガチに決まったルールはなく、スタッフそれぞれが心地よく働くことができて、かつ個性を発揮できるような自由度の高い職場環境を整えています。

 

ゴリラクリニックが本当に売っているものとは?

ゴリラクリニックはメンズ脱毛専門のクリニックです。そして、従来の病院のイメージとは一線を画して、外観は全面ガラス張り、院内は黒で統一されており、高級感に溢れています。そして、脱毛サービスの価格は他社の約2倍という価格が設定されており、このゴリラクリニックが提供しているものは「脱毛サービス」ですが、本当に売っているものは何かというと「優越感」や「イケてる男性という称号」です。

つまり、ゴリラクリニックとは、美容に本気で取り組み、高いお金も払うことができる「イケてる男が通う場所」というブランドを確立することができており、顧客はゴリラクリニックに通うことがステータスになっており、そこに通うことで、優越感やイケてる称号を得ることができます。

イケてる男は、当然仕事もできるはず?なので、ゴリラクリニックでは自己啓発系のビジネス講座を開催したり、一流芸能人やビジネスマンとコラボしたイベントを開催したりしています。また、クリニック会員限定のメンズコスメを開発するなど、イケてる男性になるためのさまざまなサービスを提供しています。

 

本当に売っているものと志望動機を繋げていく

このように、その会社やブランドが本当に売っているものは何か?を調べることが企業研究の本質です。そして、企業やブランドが本当に売っているものは、モノという物資的なものではなく、コトや体験といった情緒的な価値であることがわかります。

この情緒的な価値である「本当に売っているものは何か」、そして「なぜそれを売りたいと思ったのか」「それを売るのに活かせる能力や経験は何か」この3点を志望動機にしっかり組み込むことができれば、他の学生とは一味違った深みのある志望動機を完成できると思います。

この記事をかいた人

大学卒業後、大手人材会社パーソルキャリア入社。その後、@cosmeを運営するアイスタイルに入社、人事部、社長室、メディア事業部、子会社社長を経て、2018年に美容業界専門の新卒対策メディアを運営する「ビューティーツリー」を創業。