「RMK,SUQQUの採用基準の違いとは?」RMK/SUQQUの元採用責任者にぶっちゃけ聞いてみた

「RMK,SUQQUでは採用基準は違うの?」RMK/SUQQUの元採用責任者にぶっちゃけ聞いてみた

ビューティーツリー編集長の辻堂です。

RMK,SUQQUの元採用責任者の石塚さんに人事の本音をぶっちゃけ聞いてみる連載企画。

今回のテーマは、「RMKとSUQQUの採用基準の違い」について、聞いてみました。

今回のインタビュー内容は、RMK、SUQQUを志望する方はもちろん、企業の採用基準を見抜くコツを知ることができるので、これから就職活動を迎える学生は必見です。

RMKとSUQQUの採用基準とは

RMKとSUQQUの採用基準とは

—石塚さん、RMKとSUQQUの採用基準をズバリ教えてください。

石塚:私がエキップにいた2年前は、RMKは「テキパキ」「状況判断能力」です。SUQQUは「会話力」「品の良さ」です。

 

RMKは「テキパキ」「状況判断能力」、SUQQUは「会話力」「品のよさ」

—なぜ、RMKは「テキパキ」「状況判断能力」なのですか?

石塚:RMKの百貨店カウンターに行ってもらえれば分かると思いますが、どこの店舗もお客様の数が多く、とにかく忙しい。だから、RMKでは「お客様をお待たせしないこと」が重要です。そのためには、RMKで働く美容部員には、テキパキと動いて、適切に状況判断することが求められます。だから、RMKの採用基準は「テキパキ」「状況判断能力」でした。

 

—なるほど。これはRMKに限らず、顧客数が多いブランドなら同じような基準を設けている可能性がありますね。じゃ、SUQQUはどうですか?

石塚:SUQQUはスキンケアで高価格帯のブランドです。お客様の年齢層はRMKに比べて高めで、富裕層が対象になるので、美容部員には「品の良さ」が求められます。また、どんな年齢のお客様とも上手に会話ができなければなりません。だから「会話力」を求めています。

 

—なるほど。ちなみに、SUQQUでは「会話力」をどうやって見極めていましたか?

石塚:以前、SUQQUの面接で「あなたのような若い女性に私の肌の悩みなんてわからないでしょ?と言われたら、なんと回答しますか」と聞いていました。正解がない質問をされても、どうやってうまく切り返すことができるか。これがSUQQUで求めていた「会話力」です。

 

—正解がない質問って、とても難しいですね。正解がないってことは、回答はなんでもOKってことなんですか?

石塚:はい、そうです。相手に納得感があれば、回答内容は何でもいいんです。「理解できるように精一杯対応させていただきますので、ぜひお悩みを教えてください!」でもいい。とにかく、詰まらずに、切り返すことが重要です。

 

—ちなみに、そのような想定外の質問をされて、詰まってしまう人はどうなりますか?

石塚:美容部員は、お客様から想定外の質問をされることは日常茶飯事です。それなのに、面接で回答に詰まってしまうということは、店頭でも会話が成立しなくなる可能性があるので、基本的にお断りしておりました。

 

—なるほど、面接で詰まってしまったら基本的にNG、ということなんですね。

企業の採用基準を調べる方法とは

企業の採用基準を調べる方法とは

—企業の採用基準を調べるにはどうしたらいいでしょうか?

石塚:そのブランドの店頭へ行って、「お客様の数と年齢層」をよく観察することだと思います。お客様の数が多いなら、やはりスピードが求められるし、少なければ、じっくりと接客する会話力が求められるでしょう。また、年齢層が若ければ、敬語や品の良さはそこまで必要なく、カジュアルな雰囲気が求められるし、年齢層が高ければ、SUQQUのように品の良さや落ち着きなどが求められるでしょう。そうやって、店頭でお客様を観察することで、そのブランドの美容部員に求められることが想像できるでしょう。

 

—求められること=採用基準ということですね。採用基準が理解できていれば、的外れなアピールをすることもなく、面接を有利に進めることができますね。

石塚:その通りです。RMKの面接なのに「じっくり深いカウンセリングがしたいです」と言われたら、RMKには向かないと判断されてしまうかも知れません。採用基準をしっかり理解して面接に参加することは、内定をもらうためにはとても重要です。

 

—これから業界研究を行う学生さんには、ぜひ店頭に訪問して、「お客様の数と年齢層」をよく観察してきてもらいたいです。そして、どんな人が求めらるのだろうか?と想像してみてください。

まとめ

「RMK,SUQQUでは採用基準は違うの?」

RMKはお客様をお待たせしないことが重要で、採用基準は「テキパキ」「状況判断能力」です。SUQQUは高価格帯のため、採用基準は「会話力」「品の良さ」です。

企業の採用基準を調べるには、店舗へ行って、「お客様の数と年齢層」をじっくり観察することです。数が多ければ、当然スピードが重要ですし、年齢層が高ければ、品の良さや落ち着きが求められます。そうやって、自分の興味のあるブランドがあれば、店頭へ足を運んで、お客様を観察して、ブランドの採用基準を調べてみましょう。

この記事をかいた人

大学卒業後、大手人材会社パーソルキャリア入社。その後、@cosmeを運営するアイスタイルに入社、人事部、社長室、メディア事業部、子会社社長を経て、2018年に美容業界専門の新卒対策メディアを運営する「ビューティーツリー」を創業。