美容部員(BA)の採用面接で「お気に入りの商品の魅力をプレゼンして下さい」のコツと対策

美容部員の採用面接で「お気に入りの商品の魅力をプレゼンして下さい」のコツと対策

こんにちは。ビューティーツリーの辻堂です。

美容部員の新卒採用面接では、「自分のお気に入りの化粧品をプレゼンする」という課題が出されることがあります。

2020年卒の新卒採用では、イプサやコーセーなどで出されました。

面接官やほかの学生の前でプレゼンするだけでも緊張するのに、プレゼンの準備を怠っていたら、選考通過は相当苦しくなります。

お気に入り化粧品のプレゼン面接にはどのような準備が必要で、当日は何を話すべきか、プレゼン面接のコツを紹介します。

プレゼン面接で面接官は何を評価しているのか


一般的に、美容部員として働いたことがない学生に対して、面接官が魅力的なプレゼンを期待することはありません。だから、お気に入り化粧品のプレゼン面接は、主にネガティブな要素を持つ学生を落とすことを目的に行っていることが多いです。つまり、接客業を行う上で何か特段ネガティブな要素がないかどうかをチェックしています。

具体的に面接官がプレゼン面接でチェックするポイントは以下の3点です

1. 人前で話すことができるか
2. 販売する上での最低限の説明力があるか
3. 機転が利くか

1. 人前で話すことができるか

プレゼンを完璧にこなす必要はありませんが、美容部員は人と話す仕事なので、緊張して全く話せない、笑顔が全くなかったなどの方はチェックされて、美容部員に適していないと判断されてNGとなるケースがあります。

【とにかく人前で話す練習をする】
緊張のあまり、何も話せなくなってしまうような方は、とにかく人前で話す練習をするしかありません。一番ベストなのは、とにかくたくさんの企業の選考を受けて、面接という場に慣れてしまうことです。特に専門学校生や短大生は選考を受ける企業の数が劇的に少ない傾向にあるので、志望度に関わらず、少しでも興味が持てる企業があれば、積極的に応募して、面接の場に慣れておきましょう。

2. 販売する上での最低限の説明力

説明に筋道がない、話があちこち飛んでしまう、話に説得力がないなど、論理性に著しく欠ける場合は、美容部員としての適性がないと判断されてNGとなるケースがあります。

【テンプレートに当てはめて考える】
学生同士の会話は思い付きのまま話すことが多く、意識しないと論理性は身につけることができません。もし論理的に話すことが苦手なら、下記の4つのテンプレートに当てはめて考えてみると、論理的に話すことができるようになります。
例)
・お気に入りの化粧品のブランド名と商品名
・お気に入りの化粧品の特徴と魅力(誰にどんな魅力があるのかまで話せるとベター)
・私がお気に入りの理由
・まとめ

上記のように、筋道を立ててプレゼンの内容を考えると、話があちこち行ってしまったり、何を言っているかわからなくなるといったケースは防げます。

機転が利くか

2分でアピールして!とお願いしたのに5分も話し続けてしまったとか、プレゼンの内容に質問したら切り返しがまったくできなかったなど、多少機転が利くかどうかを即興のプレゼンで判断しています。機転がまったく利かないとなると美容部員の適性はないと判断されて、NGになるケースがあります。

【場慣れするのが最善策】
普段は機転が利くのに、面接ではなかなか機転が利かなくなるのは、緊張してしまうからです。これも人前で話すことと同じく、とにかく面接に慣れるしかありません。面接ロープレ等でも多少トレーニングできますが、やはり実践で場慣れすることが最も早いです。第一志望群の企業を受けるまでに、とにかく企業の面接を受けて、場慣れしておきましょう。

プレゼン面接では応募先企業の商品を用いるべきか

「プレゼン面接に他社の商品を用いても問題ないでしょうか?」とよく聞かれます。

これに対する私の考えは

第一志望で入社したいと思う会社なら、必ずその会社の商品を用いるべき

です。

他社の商品を用いて選考通過した学生はたくさんいます。応募先の会社の商品を用いたからといって選考通過するとは限りません。でも、他社の商品を用いて選考通過した学生は、他社の商品を用いてでも採用したいと思う要素がほかにあったから通過したのです。

面接官は自分たちが作った商品とライバルが作った商品のプレゼンを見たら、自分たちが作った商品をプレゼンされた方が嬉しいのは当然です。

そこまで志望度が高くなかったり、高額すぎて買えないなど、特段の理由がなければ、応募先企業の商品を用いたほうがよいでしょう。ただし、商品の使い方や魅力、効果効能をしっかりと把握せずにプレゼンすると、「買っただけで全く興味がない」と思われて逆効果になることもあるので注意しましょう。

プレゼン当日に心がけること

事前準備をしっかりしたら、プレゼン面接当日はとにかく「笑顔」でいることを意識しましょう。

「プレゼンはうまくいかなかったけど、終始笑顔だけは意識したら、無事選考通過しました」という体験談はよく見かけます。最後まであきらめずに笑顔を意識すれば、「説明はうまくないけど、一生懸命な姿勢は好感が持てる」と評価されるケースもあります。

とにかく笑顔でプレゼンすることを心がけましょう。

おわりに


2019年度に比べて、2020年度の美容部員の新卒採用では、プレゼン面接を導入する企業はとても増えています。おそらく、プレゼン面接をすると、候補者が店頭に立つイメージができて、精度の高い選考ができるのかも知れません。

これから就活を迎える方は、自分のお気に入りの化粧品を1つ選んで、1~2分でプレゼンする練習をしておくと就活がスムーズになるでしょう。

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この記事をかいた人

大学卒業後、大手人材会社パーソルキャリア入社。その後、@cosmeを運営するアイスタイルに入社、人事部、社長室、メディア事業部、子会社社長を経て、2018年に美容業界専門の新卒対策メディアを運営する「ビューティーツリー」を創業。