美容部員への転職を考える人にとって、美容部員の仕事はハードとか、ノルマが大変って聞いたことがある人もいるでしょう。今回は、美容部員の仕事内容とノルマについてご紹介したいと思います。
美容部員の所属組織について
美容部員は、営業部門の所属になります。営業部門には、百貨店や専門店、ドラッグストア、バライエティショップなどの流通へ自社商品を置いてくださいと交渉を行う営業、営業と連携して美容部員の販売力を高めるために教育するトレーナー、そして店頭で化粧品を販売する美容部員が所属しています。
美容部員には、百貨店コーナーのように毎日決められた店舗へ入店するセクションと、一定エリアの中でイベント開催中の店舗や販売戦略上、派遣が必要と判断される店舗へ入るフリーの美容部員がいます。
百貨店などの大型店舗では、数名のチームを組んでセクション美容部員が派遣されています。また、セクションにはショップの売上やスタッフ管理など運営全般の責任を持つマネージャーがいます。
美容部員の仕事について
百貨店や専門店等へ派遣されると、その店舗の自社ブランドのコーナーで接客します。自社の肌診断ツールなどを用いて、お客様の肌の状態を測定してフィードバックします。また、お客様の肌の悩みをヒアリングして、悩みを解決できる自社商品の魅力や効果効能をアピールして、化粧品を販売します。
接客のない時間帯には、店頭什器や売り場の整理整頓をしたり、顧客台帳の管理、検品作業や品出し業務、キャンペーン等がある場合は会員顧客へのDM作成なども行います。平日の日中はお客様の来店が少ないため、接客以外の作業を中心とした業務になり、平日夕方以降や土日になるとお客様が絶え間なく来店するため、ほぼ接客に終始するような流れで働いています。
美容部員のノルマ
最近、美容部員の求人には「ノルマはありません」といった表記が目立つようになりました。恐らく、近年は美容部員の仕事の人気も落ちてきていることもあって、ノルマがあると言ったら、応募者が減ってしまうことを懸念して、化粧品メーカー各社はノルマと言わずに販売目標というコトバを使っています。
販売目標は個人とチームごとに存在していて、達成した方にはインセンティブを支給するブランドもあります。ちなみに、昔は厳しいノルマを課せるメーカーもあって、達成できなければ、自分の財布のお金で商品を買わせていたという悪質なケースもありましたが、最近ではそのようなことはほぼありません。
販売目標には、月次の販売目標があり、そのほかプロセス目標として、接客数、カウンセリング数、キャンペーンや販売強化している特定商品の販売数、新規会員獲得数があります。販売目標の達成が苦しい月末には、店頭でハンドアウト(サンプル等を配ってお客様をキャッチする)したり、顧客へ来店促進のハガキを送ったり、百貨店や専門店側と連携してイベントを企画・実施したりします。
お客様に納得してご購入してもらうためにも、美容部員は美容の基礎知識やメイクの技術はもちろん、自社のブランドや商品の魅力を理解していなければなりません。