ドクターシーラボは『肌トラブルに悩むすべての人々を救う』という理念のもと、皮膚科医によって開発されたメディカルコスメです。
ドクターシーラボを創業者は、皮膚科医として来院する患者の化粧品を使ったトラブルの症例を多く診てきました。せっかくお金と時間をかけて治療したにも関わらず、また化粧品で肌荒れを起こして、治療に戻ってくる患者さんを見ていて、治療後もずっと使えるスキンケア用品を作ったのがドクターシーラボの始まりです。
ドクターシーラボの商品は有名百貨店や大型ショッピングセンターなど全国160の店舗で販売しており、店舗でカウンセリング販売を行っている美容部員の採用・教育を行っているのはグループ会社の株式会社シーラボ・カスタマー・マーケティングです。
ドクターシーラボの美容部員の2020年度新卒採用について、新卒採用HPや選考を受けた学生の体験談を参考に、ドクターシーラボの求める人材像や選考のポイント、面接官に刺さるであろう志望動機について、考察していきます。
ドクターシーラボの美容部員として働く魅力
1.メディカルコスメとしてのブランド力
ドクターシーラボの商品は、肌トラブルに悩む患者と毎日向き合ってきた皮膚科医が開発したメディカルコスメです。無香料や無合成無着色、無鉱物油、パラベンフリーなど、肌への負担が少ない商品が特徴です。また、肌の悩み別に商品を開発しているため、商品の効果効能はかなり明確です。
メディカルコスメとしてブランド認知されたドクターシーラボには、肌に深い悩みを持つお客様が来店することが想定されます。肌トラブルの原因を探るためには、肌質だけでなく、生活習慣や睡眠、食生活など、体の内側・外側の両面からのアプローチが必要なため、スキンケアだけではなく、ボディケア・ヘアケア・サプリメントなど、広い専門知識が求められます。
化粧品を通じてお客様の悩みやトラブルを解決してあげたいと思う人や、美しい肌になるために必要なスキンケアの知識のほか、生活習慣や睡眠、食生活などの幅広い美容の知識を身につけたいと思う人にとって、ドクターシーラボで働くことは魅力に感じるのではないでしょうか。
2.通販チャネルが強くネットとリアルの役割が明確
ドクターシーラボは、通販化粧品メーカーとしてスタートし、その約2年後に名古屋で対面型のリアル店舗での販売を開始。現在では全国160店舗を超える規模にまで成長しています。
基本的にネット通販からスタートしたメーカーは、リアルの販売店舗の位置づけを明確にしています。通販で化粧品を購入することに抵抗がない方や、すでにシーラボの顧客でお気に入りの商品を定期的に購入したい顧客には通販チャネルを活用。化粧品は試してから購入したい方や、カウンセリングをしっかりと受けたい方には対面型のリアルのチャネルを活用することで、お客様の属性に応じて役割を明確に分けています。
つまり、対面型の店舗で活躍する美容部員の役割とは、カウンセリングや商品体験を通じて、ドクターシーラボのファンにすることです。また、いずれは店頭または通販チャネルで定期購入してくれる固定客にすることがゴールです。美容部員の役割は明確なため、カウンセリングを通じていかに納得してもらえる提案ができるかどうかに集中することができます。
商品を販売することは当然重要なミッションですが、売ることよりもお客様の満足度や納得感のある提案に重きが置かれる環境で仕事がしたいと思う人にとってはドクターシーラボで働くことは魅力的だと考えます。
ドクターシーラボの求める人物像
ドクターシーラボが新卒社員に求めるのは、
2.美しい肌
3.積極的に学ぶ姿勢
の3つと考えます。
1.傾聴力
ドクターシーラボはスキンケアやサプリメントを扱うブランドで、販売のベースにあるのは『カウンセリング』です。必ずお客様の悩みや希望を聴いて、そのニーズを満たす商品を提案することが美容部員の役割です。だから、相手の話をよく聴く力が求められます。傾聴力とは単に相手の話を耳で”聞く”ことではなく、耳と心で聴くことを意味しています。つまり、心で聴くので、あいづちを打ったり、口だけでなく目で返事をしたり、表情で相手に気持ちを表現したり、共感することが大事です。
2.美しい肌
スキンケアブランドでは、商品の効果を伝えるにはそのブランドで働く美容部員の肌が美しいことが最も効果的です。だから、ドクターシーラボで働く美容部員には、常に肌の調子を整えて、肌が美しい状態であることが求められます。
3.学習する姿勢
ドクターシーラボの商品の魅力をお客様に説明するには、単に商品の特徴や効果効能だけでなく、皮膚の構造やそれぞれの役割、また生活習慣や食事、睡眠が肌に与える影響等まで理解する必要があります。つまり、学習範囲が広く、『積極的に学ぶ姿勢』が必要になります。
ドクターシーラボの選考基準と内定の秘訣
ドクターシーラボの選考基準は以下の3つと考えられます。
評価項目 | 具体的な指標 |
---|---|
1.第一印象 | 誰もが話しかけやすい安心感、清潔感や誠実さを感じるか |
2.コミュニケーション力 | きちんとした会話ができるかどうか |
3.学習意欲 | 学業やアルバイト、部活動などを通じて、積極的に学習しようと取り組んできたか |
1.第一印象
お客様の悩みを聴きだすには、前提としてお客様に話しやすいと感じてもらうための第一印象が重要です。最低限の敬語やマナーはもちろん、清潔感や安感、誠実さを感じさせる表情やメイク、髪型、雰囲気が需要です。
2.コミュニケーション力
きちんと会話ができるかどうかです。相手の話を聞いているようで意図を理解していなかったり、回答がチンプンカンプンだと、会話は成立していません。面接官は面接を通じて、自分の質問の意図をしっかりと理解しているかどうか、また回答は的を射ているかを確認しています。
3.学習意欲
いくら美容に興味があるといっても、皮膚のことから生活習慣や食事、睡眠など、学習することすべてに興味が持てるわけではありません。だから、幅広い知識を身につけるには、興味のないことでも自分なりに意味付けをして、積極的に学習することが大事です。ゼミや専門科目などの学業のほか、アルバイト、部活動などを通じて学習意欲の高さを確認します。
ドクターシーラボの内定の秘訣
ドクターシーラボの内定には『論理的なコミュニケーション力』が最も重要だと考えます。
ドクターシーラボは皮膚科医がつくったメディカルコスメです。つまり、医学的根拠のある化粧品です。そのため、店頭でお客様に商品を提案する際には、この化粧品をオススメする根拠は何か?を明確に説明する必要があります。逆を言えば、それが説明できないと、医学的根拠のある商品の魅力を十分に伝えることができません。
したがって、面接での会話を通じて、論理的なコミュニケーションが取れるかどうかを判断されます。面接では『結論』だけを言うのではなく、『結論→理由(なぜそうなのか)』を意識して話すようにしましょう。
ドクターシーラボの選考を受けた学生や転職者の体験談
・形式:集団面接
・時間:30分くらい
・学生:3人
・面接官:2人
【面接の雰囲気】
・とても和やか。男性の面接官は私の回答に対して感想を添えてくれた。
【質問内容】
①提出したESを見ながら1人ずつ聞く形式
・自己PRを含めた自己紹介、志望動機
・学生時代に頑張ったこと、楽しかったこと
・どんな美容部員になりたいか
②3人どなたからでもどうぞ、ざっくばらんに話しましょう
・普段、美容情報をどこから仕入れているか
・ミスをした場合、どうするか
③逆質問
ドクターシーラボの面接で聞かれることは、オーソドックスな質問ばかりです。つまり、質問内容にはそこまで意味はなく、質問に対する回答を聞いて、「面接官の質問の意図を理解できていたか」「論理的な説明ができたかどうか」を判断しているのでしょう。
また、「学生時代に頑張ったこと」を聞いていますので、ここでは学業やアルバイト体験などを通じて、学習意欲の高さをアピールできるといいでしょう。
おわりに
ドクターシーラボは、2019年4月末をもって、ジョンソンエンドジョンソンの完全子会社になるようです。これはドクターシーラボの持つ魅力的な商品をグローバルに展開していくための買収と報道されています。つまり国内にとどまらず、今後はアジアやその他エリアへ拡大していくことが予想されます。
ドクターシーラボでは、美容部員として入社した後に本社へのキャリアアップも可能なため、やる気次第ではグローバルなキャリアへ拡がる可能性もあるでしょう。
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