【24年卒】ポーラの美容部員(ビューティーコーディネーター)の選考対策|面接官に刺さる志望動機と内定の秘訣

こんにちは。ビューティーツリー辻堂です。

元人事経験者が人気ブランドの選考突破の秘訣を紹介するシリーズ。今回は、国内総合化粧品メーカーとして人気のあるポーラのビューティーコーディネーター(百貨店勤務)の選考対策を紹介します。

美容部員に限らず、総合職を目指している学生にも参考になる内容となっておりますので、ポーラを志望するすべての学生にご覧いただきたいと思います。

・ポーラの面接クチコミ一覧

ポーラとは

ポーラは1929年創業、100年近くの歴史を持つ訪問販売からスタートした化粧品メーカーです。ポーラの企業研究で押さえておくべきポイントを4つご紹介します。

①創業のきっかけ
②訪問販売が主軸
③研究開発力は世界トップクラス
④アートへの関わり

 

①創業のきっかけ

創業者の鈴木忍さんが、奥様の荒れた手を見て、治してあげたい、という愛情から独学で化粧品を作ったことが創業のきっかけです。これはポーラの3つの哲学の1つにLOVEがある理由です。ポーラは「愛する人へ最良のものを届ける」ことからスタートしていることを理解しておきましょう。

 

②訪問販売が主軸

ポーラは「人から人へ最良のものを届ける」ことからスタートした会社であり、訪問販売(人から人へ)で成長してきました。ただ、近年は共働き世代が増えたことで、訪問販売のスタイルが通用しないケースが多いことから、従来の訪問販売に加えて、路面店「ポーラザビューティー」を展開したり、百貨店にも出店しています。ポーラザビューティーは全国3800店舗以上、またそこで働くプロの美容部員を「ビューティーディレクター」と呼び、全国で3万5千人以上のビューティーディレクターが活躍しています。

<職種名の解説>
・ポーラザビューティーで美容のスペシャリストとして化粧品やエステを提供するのは「ビューティーディレクター」
・百貨店のポーラカウンターで化粧品を販売するのは「ビューティーコーディネーター」

 

③研究開発力は世界トップクラス

ポーラグループにはポーラ化成工業という研究開発会社があり、特にスキンケア分野における研究開発のレベルは世界でもトップクラスで、たくさんの賞を受賞しています。ポーラ3つの哲学にscience(科学)がある理由です。

 

④アートへの関わり

ポーラは、ポーラ美術館を運営しており、アートや芸術の普及と発展に取り組んでいます。なぜ、ポーラがアートなの?と思う人もいると思いますが、ポーラは最高の美を追求する会社であり、美とは何かを追求するアートに力を入れることにもつながると思います。

これかポーラ3つの哲学にartがある理由です。

 

ポーラ選考突破の秘訣は「3つの哲学」と「顧客」の理解

ポーラを企業研究する上で重要なポイントは、ポーラの3つの哲学でもある「Science. Art. Love.」とポーラの「顧客」をしっかりと理解することです。そして、ガクチカや志望動機、自己PRに3つの哲学と顧客をリンクさせることが重要です。

 

ポーラ3つの哲学から志望動機の軸を考える

ポーラの面接では。ポーラ3つの哲学の中で、あなたはどれに最も共感したか。それはなぜか。この2つの問いに回答する必要があります。

①Science.
②Art.
③Love.

 

①Science.

Scienceとは、直訳すると「科学」の意味です。世界トップの科学技術で革新的な商品を世の中に提案していく、という商品開発への強いこだわりを表しています。事例としては、日本初となるシワ改善美容液の「リンクルショット」が、まさにポーラのScienceを代表するアイテムです。

お客様の悩みを解決するのは最終的には商品力であり、圧倒的に良い商品をお客様へ届けたいからポーラを志望する、と考えている人はscienceへの共感を志望動機の軸にして、なぜ共感したのかの理由をエピソードで伝えるようにしましょう。

 

②Art.

Artとは「美」や「芸術」の意味ですが、色々な意味に解釈できる言葉ですので、自分なりの言葉で定義できるとベストです。ちなみに、私にとってアートとは「ストーリーで人をワクワクさせるもの」と定義しています。

例えば、道に転がっている石ころでも、「この石は5000万年前にできたもので、地殻変動の際に作られたとても珍しい石ですよ」と言われたら、どうでしょうか?私にとってその石は一瞬でアート(芸術作品)になり、その歴史にワクワクしながら眺めてしまうと思います。

つまり、私にとってのアートとは「ストーリーで人をワクワクさせるもの」です。

最良の化粧品をお客様に届けることは大事だけど、単に届けるだけではなく、商品開発に至るまでの秘話やボトルに秘められたストーリーなどを伝えることで、お客様を感動(ワクワクする気持ち)させたい、と思っている人は、artを志望動機の軸にするといいでしょう。

あなたにとってのartとは何か。考えてみましょう。

 

③Love.

Love.は、愛の意味。冒頭でも説明しましたが、ポーラは創業者の鈴木忍さんが奥様の荒れた手を治してあげたい、という愛が化粧品になり、それがポーラの始まりです。人への愛からスタートしたからこそ、Loveの哲学があり、ポーラは対面販売を貫いています。

美容部員さんの愛によって自分の悩みが解決された。その感動を自分と同じように悩む人に届けてあげたい。商品も大切だけど、お客様への愛情のある接客が一番大事、と考えている人は、Loveを志望動機の軸にして、ポーラで実現したいあなたの考える愛のある接客をアピールしましょう。

 

ポーラの顧客から自己PRを考える

ポーラの顧客は、シンプルに肌に悩みを持つ可処分所得(自由に使えるお金)の高い女性です。年齢的には、20代後半〜50代がメインターゲットと考えられます。

20代後半〜50代の可処分所得の高い女性は、ビューティーコーディネーターに対して、どんな接客を求めていると考えますか?私は以下の4点と考えます。

<ポーラのお客様が求める接客能力>
①礼儀正しさ、上品な振る舞い
②専門的な知識と技術
③納得感のある提案力
④大人と楽しく話ができる会話力

 

①礼儀正しさ、上品な振る舞い

お客様は、清潔感のある髪型・服装、正しいお辞儀や敬語、愛嬌のある笑顔、高級ブランドに相応しい振る舞いなどを当然のように求めます。そのため、富裕層や年齢高めの女性のお客様を対象とした接客のアルバイトなどを経験している場合は、積極的にアピールしましょう。

また、面接での印象、言動や振る舞いなども細心の注意を払い、ポーラという高級ブランドに相応しいと感じてもらえるようにしましょう。

 

②専門的な知識と技術

専門的な知識と技術は入社後に習得できるので、入社前の時点では一切必要ありませんが、学習意欲の高さをしっかり見られます。受験勉強、資格取得のための勉強、ゼミや学校での授業、趣味などを通じて、努力したりとことん探求した経験があれば、それを面接でしっかりアピールすることが大事です。

 

③納得感のある提案力

ポーラの化粧品は一般的に高級品です。お客様に商品を購入してもらうためには、それなりに納得感が必要です。つまり、ロジック(論理)が必要です。

自己PR、志望動機、面接での回答において、何かを発言する場合、常にその理由や根拠を明確に伝えるようにしましょう。

<例>
・私は積極性があります。(なぜなら、学生時代にアルバイトで、・・・で積極性を発揮して、●●の成果を出すことができたからです。)だから、私は御社に入社したら、積極性を活かして、お客様へポーラの価値を伝えていきたいと思います。

 

( )の中が理由や根拠になります。面接で( )の理由や根拠のない人がよくいますが、それでは納得感がありません。具体的なエピソードを説明することで、納得感のあるものにすることが大事です。

 

④大人と楽しく話ができる会話力

年上の女性と楽しく会話ができるかどうか、実はこれが一番大事です。だから、面接官(年上の女性)は学生との面接での会話は楽しかったかどうかで合否を判断していると思います。

面接では常に表情を明るく、相手の話には興味を持ち、しっかり反応して、心の底から会話を楽しむことが大事です。もし年上の女性を相手にするようなアルバイトやその他の経験があれば、積極的にアピールすべきです。

緊張することもあるかと思いますが、表情が強張ったままでは面接官も会話を楽しむことができず、ポーラの面接は突破できません。

 

まとめ

ポーラは、高級ブランドに相応しい人材を求めています。そのためには、ポーラの哲学や価値をしっかり理解すること。そしてポーラのお客様が求めることを想像して、自分の経験でアピールできることは何かを考え、面接官との会話を楽しみながら、アピールすることが内定への道です。

 

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この記事をかいた人

大学卒業後、大手人材会社パーソルキャリア入社。その後、@cosmeを運営するアイスタイルに入社、人事部、社長室、メディア事業部、子会社社長を経て、2018年に美容業界専門の新卒対策メディアを運営する「ビューティーツリー」を創業。