「美容部員採用で筆記試験はどんな問題が出るの?何点取れば良い?」RMK/SUQQUの元採用責任者にぶっちゃけ聞いてみた

「美容部員採用で筆記試験はどんな問題が出るの?何点取れば良い?」RMK/SUQQUの元採用責任者にぶっちゃけ聞いてみた

ビューティーツリー編集長の辻堂です。

RMK,SUQQUの元採用責任者の石塚さんに人事の本音をぶっちゃけ聞いてみる連載企画。

今回のテーマは、「美容部員採用で筆記試験はどんな問題が出るの?何点取れば良い?」について、聞いてみました。

筆記試験について不安に思っている学生や転職者は意外と多いです。「美容部員は販売職なのに筆記試験があるの?」「どんな問題が出るの?」「勉強なんてしてないけど対策は必要?」といった疑問にお答えいただきます。

美容部員の採用面接で筆記はあるの?

美容部員の採用面接で筆記はあるの?

—エキップさんでは筆記試験は行っていましたか?

石塚:はい、行っていました。就職活動生に聞くと、現在はSPIを使っているようです。

 

—他の化粧品メーカーでも筆記試験は行っているのでしょうか?

石塚:私の知る限り、ほとんどの化粧品メーカーでは筆記試験を行っています。なぜ、美容部員の採用面接に筆記試験を行うのかと言うと、美容部員は販売職なのでお金を扱います。また、百貨店ブランドになると商品単価も高く、商品の魅力や特徴、効果効能をお客様へわかりやすく説明する能力が求められます。そのため、「数字」「言語」を扱う能力をチェックするために筆記試験を行っています。

美容部員の採用で行う筆記試験は「数字」「言語」の2つ

美容部員の採用で行う筆記試験は「数字」「言語」の2つ

—筆記試験では具体的にどのような問題が出るのでしょうか?

石塚:まず「数字」については、主に算数の問題です。「たし算」「ひき算」「かけ算」「わり算」の4つが基本です。あとは、「割引して販売額を計算する問題」や、「一人当たりの客単価を計算する問題」もよく出ます。あと、メーカーによっては「分数の問題」も出ます。このあたりは、一度復習しておけば簡単に解ける問題ばかりです。

 

—「数字」は主に算数ですね。では、「言語」はどうでしょう?

石塚:言語は、簡単に言うと国語の分野です。化粧品には成分、効果効能、特徴など様々な情報があります。それらをお客様へ説明する必要があるので、そもそも漢字が読めないと仕事になりません。だから、「漢字の読み書き」が基本です。

 

—確かに。化粧品のラベルや説明書には漢字がたくさん書いてありますね。

石塚:はい。あと、言葉の意味を理解できないとなりませんので、「同意語・反意語」も出ます。これは、いくつかの選択肢の中から、似た意味の言葉を選ぶ問題です。あとは、カウンセリング力が求められるブランドでは、文章を構成する能力が必要なので、「長文読解」や「作文」が出ます。

例) 「献身(けんしん」と同じ言葉は、「尽力(じんりょく)」です。いずれも「ある物事や人のために力を尽くすこと」と言う意味です。

筆記試験対策のコツは高得点を狙わない?

筆記試験対策のコツは高得点を狙わない?

—算数は復習すればなんとか突破できそうですが、国語は勉強しないと難しそうですね。

石塚:そんなことはありません。一般的に筆記試験は、最低ラインを下回る人を落とすための選考です。つまり、最低ラインさえクリアすればオッケーです。そして、一般的に筆記試験の合否を分けるのは、正答率30%です。つまり、3問に1問正解すればいいんです。

 

—10問で3問以上正解を目指すなら、いけそうな気がしますね。

石塚:そうです。だから、満点を目指そうとすると、やる気が失せてしまいますが、30点以上取ることを目標にすれば、そこまで大変ではないと思います。

 

—長文読解や作文はどのように対策したらいいですか?

石塚:長文読解は、問題のパターンが決まっています。なので、筆記試験対策問題集を1冊買って、ひたすら解くことが重要です。作文は得意不得意がありますが、「結論」「理由」「具体例」「まとめ」の順に書くことだけ意識すればオッケーです。とても読みやすい文章を書けるので、評価はプラスになると思います。

 

—筆記試験をクリアするには、高得点を狙わず、30点以上を目指して、最低限の復習と対策を行うことですね。ありがとうございました。

美容部員の筆記試験対策のまとめ

「美容部員採用で筆記試験はどんな問題が出るの?何点取れば良い?」のまとめ

美容部員の採用面接では、新卒・中途に限らず、筆記試験があるということ。そして、主に「算数」と「国語」の問題がメインになる。算数は「たし算」「ひき算」「かけ算」「わり算」の4つが基本で、国語は漢字の読み書きと言葉の意味を問うものが多い。

筆記試験は最低点を下回った人を落とす選考なので、高得点を狙わず、30点以上を目指して、必要最低限の復習をしておくことがクリアのコツです。

この記事をかいた人

大学卒業後、大手人材会社パーソルキャリア入社。その後、@cosmeを運営するアイスタイルに入社、人事部、社長室、メディア事業部、子会社社長を経て、2018年に美容業界専門の新卒対策メディアを運営する「ビューティーツリー」を創業。