「美容部員採用の適性検査で落とすことはあるの?」RMK/SUQQUの元採用責任者にぶっちゃけ聞いてみた

「美容部員の選考で適性検査で落とすことはあるの?」RMK/SUQQUの元採用責任者にぶっちゃけ聞いてみた

ビューティーツリー編集長の辻堂です。

RMK,SUQQUの元採用責任者の石塚さんに人事の本音をぶっちゃけ聞いてみる連載企画。

今回のテーマは、「美容部員の選考で適性検査で落ちることはあるの?」について聞いてみました。

適性検査は選考には関係がないと思っている方も多いですが、このインタビューを通じて、適性検査は合否に大きく影響することが分かりました。適性検査をクリアするコツもセットでご紹介します。

美容部員の選考で適性検査で落とすことはある

美容部員の選考で適性検査で落とすことはある

—適性検査で落とすことはあるのでしょうか。

石塚:はい、あります。適性検査だけでたくさんの候補者を落とすことはありませんが、特定の結果がでた候補者に関しては、落としていました。

 

—適性検査だけで落とす人は、どんな人ですか?

石塚:「虚偽申告の可能性が高い人」と「ストレス耐性が低い人」です。

適性で落とすのは「虚偽申告の可能性が高い人」と「ストレス耐性が低い人」

—虚偽申告の可能性が高い人とは?

石塚:簡単に言うと、自分をよく見せようとして嘘をつく人です。適性検査の質問には、「これまで嘘をついたことがない」「人生で一度も人の悪口を言ったことがない」という問題がでたりします。常識的に考えて、嘘をついたことがなかったり、悪口を言ったことがない人なんていないですよね?でも、自分をよく見せたいと考えてしまう人は、「はい」と回答してしまうことがあります。

 

—確かに。小さい頃を振り返ると、大小問わず、誰でも嘘をついたり、悪口を言ったことぐらいありますよね。

石塚:そうです。だから、適性検査では自分を必要以上によく見せようとしないことです。

 

—よく見せようとしないのが、適性検査を突破するコツかも知れませんね。

石塚:はい。あとは、適性検査で、「私は人に優しい」「私は人に厳しい」のように、一見矛盾する質問を言い方を変えて、なんども聞いてきます
。「人に厳しい」と回答したのに、途中から「人に優しい」と回答すると、この場合も虚偽申告の可能性が高まります。

 

—なるほど。適性検査を受けると、同じような質問が何度も出てきますね。

石塚:そうなんです。だから、自己分析をしっかりと行い、自分の強み、弱みを軸に正直に回答するようにしましょう。自分の弱みを選ぶのは、ちょっと抵抗があるかも知れませんが、適性検査ではそれは正直な人と言うプラスの評価になります。

 

—では、「ストレス耐性が低い人」とは?

石塚:他人の言動が気になったり、人の評価を気にしすぎてしまう人です。また、一度悩んだらなかなか立ち直れない、くよくよしてしまう人です。

「虚偽申告の可能性が高い人」と「ストレス耐性が低い人」は美容部員に向いてない

—そういう人は美容部員に向いていないのでしょうか?

石塚:すべてそうとは言いきれませんが、私は向いていないと思います。先輩、同僚、百貨店、お客様と、美容部員は多方面から色々な指摘を受けたり、クレームを言われたりします。反省しつつも、くよくよせずに、気持ちを切り替えて前を向いていける人じゃないと厳しいでしょう。

 

—他人の言動や評価が気になる人だと、常にビクビクしてしまいそうですね。

石塚:はい、職場にいる間ずっとストレスを感じることになるので、精神的に疲れてしまうでしょう。だから、多少ストレスを抱えるくらいなら問題ありませんが、過度に敏感な人は適性検査で落としていました。

 

—なるほど。入社してストレスを抱えて体を壊してしまうよりは、向いていないと言われて別の職種に意識を向けた方が両者にとってメリットがあるかも知れませんね。

感情の起伏が激しい人も要注意

—その他、適性検査で気をつけることはありますか?

石塚:感情の起伏が激しい人も、接客には向いていないと思います。お客様は常に笑顔を求めています。ちょっとやそっとのことで、イライラしたり、感情が上下する人だと、常に笑顔でいることは相当なストレスです。この場合も、美容部員には向いていないでしょう。

 

—なるほど。適性検査は自分にその仕事が向いているかどうかを教えてくれるツールだと考えると、必要以上によく見せようとせず、正直に
回答する方が大事だと思いますね。

石塚:はい、その通りです。正直に回答することで、仕事に向いているかどうか分かるので、両者にとってハッピーです。

まとめ

「美容部員の選考で適性検査で落とすことはあるの?」

美容部員の採用選考で、適性検査で落ちることはあります。主に「虚偽申告の可能性が高い人」と「ストレス耐性が低い人」です。

「虚偽申告の可能性が高い人」とは、必要以上に自分をよく見せようとする人です。質問に対して、本当は違うのに、よく見られる方を選んでしまう人です。これに引っかからないためには、すべての質問に正直に回答するようにしましょう。

また、「ストレス耐性が低い人」は、他人の言動や評価が気になってしまう人です。これは正直に回答した結果、引っかかってしまったら、そもそも美容部員の仕事に向いていない可能性がありますので、別の職種も視野に入れて、就活するのが良いかも知れません。