【No.3】コーセー(KOSE)の志望動機の添削事例│美容部員の就職対策(大学生・20年卒)

【No.3】コーセー(KOSE)の志望動機の添削事例│美容部員の就職対策(大学生・20年卒)

こんにちは。ビューティーツリーの石塚です。

私たちがこれまで添削してきた志望動機の事例をご紹介する連載企画。今回は国内大手化粧品メーカーのコーセー(KOSE)の志望動機の添削事例です。志望動機で悩む方は、是非、参考にして頂ければと思います。

相手に伝わる志望動機を書く3つのルール

相手に伝わる志望動機を書く3つのルール

相手に伝わる志望動機を書くための3つのルールを紹介します。

1.自分の土俵(=体験)で語る。
2.具体的な言葉で書く。
3.考えた結果よりも理由を書く。

私たちは、この3つのコツを踏まえて、学生さんへアドバイスしております。

1.自分の土俵(=体験)で語る。

「御社の考えが素晴らしい」「御社のビジョンに共感しました」と、相手の言っていることをどれだけ褒めても志望動機は伝わりません。「私はこんな体験をしたから御社に魅力を感じた」と自分の体験で話すことがポイントです。

2.具体的な言葉で書く。

「御社の化粧品は色がキレイで可愛い」という表現は誰でも言えます。誰でも言える抽象的な表現では、その他大勢と同じで、相手に思いは伝わりません。「御社のファンデーションは塗った時の仕上がりがとても自然で、ナチュラルな印象を与えてくれるので気に入っています」という感じで、できる限り具体的に伝えるようにしましょう。

3.考えた結果よりも理由を書く。

初対面の人から「あなたは素敵だと思いました」と言われたら「なぜ?」と思うのが普通でしょう。面接官も同じで、初対面の学生に「御社が素敵だと感じた」と結論を言われても「なぜ?」と感じます。あなたがそのように感じた理由が知りたいです。だから、考えた結果よりも理由を書きましょう。

コーセー(KOSE)の志望動機の添削事例

以下、2019年5月上旬に寄せられた学生の志望動機です。

■添削前の志望動機

私は元々化粧品が大好きで、KOSEの製品も愛用させて貰っています。そんな化粧品を通して世の女性に美しくなってもらえるよう働ける美容スタッフの仕事をしたいと思いました。コスメを購入する際に、美容部員からアドバイスを頂くことがあります。そのアドバイスで自分が少しでも美しくなる、又その手段を取得することができることは、とても嬉いことでした。実際に私は化粧品を使用することでお肌の調子が良くなったり、理想の自分に近付いたことで自信を持つことができました。化粧品は1人の人間の人生を良い方向に変えてくれるものだと思っており、そのようなことをお客様に提供できることはとても素敵だと思いす。そんな中、貴社の「全ての女性にさらなる美しさを、綺麗になる感動を」という方針と私の志が一致しており、貴社の美容スタッフを志望いたしました。入社した際はお客様一人ひとりに合ったアドバイスをし、丁寧な接客でお客様に満足してもらい、美しくなって頂きたいです。

■学生へのアドバイス

--エピソードはまだまだ抽象的で、より具体性が必要だと感じます。例えば、アドバイスをもらって、理想に近づく、というエピソードは抽象的です。また、コーセーの方針と志が一致した、と書いてありましたが、なぜ一致するのかの理由が少し見えませんでした。このあたりも「なぜ多くの女性にキレイになる感動を届けたいと思ったのか」詳しく具体的に書いたほうが良いと思いました。

私は元々化粧品が大好きで、KOSEの製品も愛用させて貰っています。→化粧品が好きなこと、KOSEを愛用していることは、すでにKOSEを志望している時点で、アピールする必要がありません(それが前提なので)。ここはゴソッと削除してOKかと思います。 そんな化粧品を通して世の女性に美しくなってもらえるよう働ける美容スタッフの仕事をしたいと思いました。→志望動機の後半に、私は美容を通じて自信を持つことができて人生が変わったと語っているので、そのまま自信を届けたいという表現の方が一貫性があってわかりやすいかと思いました。

コスメを購入する際に、美容部員からアドバイスを頂くことがあります。→コスメと化粧品が混在しているので、化粧品に統一しましょう。そのアドバイスで自分が少しでも美しくなる、又その手段を取得することができることは、とても嬉いことでした。実際に私は化粧品を使用することでお肌の調子が良くなったり、理想の自分に近付いたことで自信を持つことができました。 →このあたりが志望動機の軸になるエピソードだと思いますが、もう少し具体的な体験を書くことはできませんか? 化粧品は1人の人間の人生を良い方向に変えてくれるものだと思っており、そのようなことをお客様に提供できることはとても素敵だと思いす。そんな中、貴社の「全ての女性にさらなる美しさを、綺麗になる感動を」という方針と私の志が一致しており、 →なぜ自分もそのように思ったのか、その根拠となる理由や考えに至った経緯が知りたいです。貴社の美容スタッフを志望いたしました。入社した際はお客様一人ひとりに合ったアドバイスをし、丁寧な接客でお客様に満足してもらい、美しくなって頂きたいです。

■添削後の志望動機

--添削後、再度、エピソードを考えて頂いた上で、以下のような志望動機になりました。

私は化粧品を通して一人でも多くの女性に自信を届けたいと考え、貴社の美容スタッフを志望します。私は化粧品を購入する際に貴社の美容部員にアドバイスをもらいます。実際に美容部員のアドバイスを参考にすると、お肌の調子が良くなり、理想の自分に近づくことができます。その結果、自分に自信を持つことができます。化粧品は人生を前向きに変えてくれるものだと思います。しかし、その正しい使い方を知らなければ、化粧品の効果をいかすことはできません。そのような中、接客を通じてお客様の悩みを解決する化粧品を提案して、正しい使い方を伝える美容部員は、とても魅力的な仕事だと思います。貴社の「全ての女性にさらなる美しさを、綺麗になる感動を」という方針にとても共感しており、貴社の美容部員として、お客様一人ひとりに最適なアドバイスを届けて、理想に近づくきっかけを届けることで自信を持ってもらいたいと考えております。

おわりに

人気ブランドにもなると、1回の書類選考で何百人~何千人ものエントリーシートを読みます。HPに書いてあるような抽象的(=頭の中だけで考えていて、具体性に欠けるさま)な言葉を使った志望動機は、誰でも書ける内容であり、面接官の記憶に残りません。

エントリーシートを何枚も読んで疲れ切った面接官でも簡単にイメージできる志望動機とは、具体性のあるエピソードが書かれたものです。志望動機を書く際は、あなたにしか書けない具体的かつリアリティあるエピソードを織り交ぜるようにしましょう。

 

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この記事をかいた人

RMK、SUQQUを展開する株式会社エキップで10年にわたり美容部員の新卒採用・教育に関わる。これまで面接してきた美容部員の数は10000人を超え、美容部員採用のプロ中のプロ。大学、短大、専門学校での講演多数。2019年5月よりビューティーツリーの採用コンサルタント。