【美容部員の就職対策】志望動機編/面接官を納得させる志望動機の考え方とは

【美容部員の就職対策】志望動機編/面接官を納得させる志望動機の考え方とは

美容のオンラインスクールを運営するBeauty Treeの辻堂です。

自己分析と並び、学生の頭を悩ませる就活の2大テーマの一つ「志望動機」。
今回は、面接官を納得させる志望動機の考え方についてご紹介します。

志望動機を伝える上で大事なこと

志望動機とは何かというと、
「その企業やブランドの美容部員になりたいと思った理由」です。

恋愛や結婚に例えれば、告白やプロポーズのようなものです。
ただし、就職活動は恋愛や結婚とは大きく違う点が1つあります。

それは、恋愛や結婚は長い時間を過ごして相手に自分の気持ちが届いていることが前提で、告白したりプロポーズするのがほとんどですが、就職活動では30分程度の時間で面接官へ自分の気持ちを届ける必要があります。

しかし、30分そこらの時間で面接官へ自分の思いを100%届けることは不可能でしょう。

面接官も短時間で100%理解できないとわかっています。そのため、面接官は学生の志望動機が本気かどうかではなく、どれだけ納得感があるかどうかで判断しています。

では、納得感を得るにはどうすればいいか。

「私は御社を志望します、なぜなら・・・だからです」と伝える場合の・・・の理由に、しっかりとしたエピソードがあり、そしてエピソードを自分の言葉で語る必要があります。

もちろん、表情や声のトーンから志望度の高さが伝わることもあります。ただし、それだけでは面接官の納得感を得ることはできません。

志望動機を伝えるにはエピソードと自分の言葉で語ることが大事と覚えておきましょう。

志望動機の考え方

美容部員を志望する皆さんは、志望動機を以下の2段階で考えるとスムーズです。

  1. なぜ美容部員になりたいと思ったのか

  2. 美容部員になるのになぜその企業・ブランドを選んだのか

なぜ美容部員になろうと思ったのか
  1. なぜ美容部員になりたいと思ったのか

    企業やブランドへの志望度を語る前に、そもそもなぜ美容部員になりたいと思ったのかを伝える必要があります。あなたが化粧品やメイク、美容、美容部員の仕事に興味を持ったきっかけは何か、過去を振り返ってみましょう。

    ここで大事なのは3回なぜを繰り返して深く考えることです。実際の就職相談であった専門学校生の2つのケースを例に見てみましょう。

    ■事例1

    ・美容部員になりたいと思った
    ↓1回目のなぜ↓
    ・メイクするのが大好きだから
    ↓2回目のなぜ↓
    ・メイクすると自分も友人もキレイにすることができるから
    ↓3回目のなぜ↓
    ・キレイにすると喜んでもらったり、感謝されたりするから

    ■事例2

    ・美容部員になりたいと思った
    ↓1回目のなぜ↓
    ・美容の知識が豊富で憧れる
    ↓2回目のなぜ↓
    ・知り合いの美容部員がいつも的確なメイクのアドバイスをくれるから
    ↓3回目のなぜ↓
    ・人に頼られるような存在になりたいから

    このように3回なぜを繰り返すと、かなり具体的な動機へ到達することができます。そうやって具体的な動機を見つけることができたら、その動機を持つきっかけになった出来事を思い出してみましょう。

    それはたまたま友人と遊んでいる瞬間の出来事だったかもしれません。

    お母さんと百貨店に買い物に行った時の出来事だったかも知れません。
    美容部員になりたいと思ったきっかけをあなたの過去から探してみましょう。
    あなたの過去から見つけることで、その動機はあなたにしか語ることができないエピソードになります。

  2. 美容部員になるのに、なぜその企業・ブランドを選んだのか

美容部員になりたいと思ったきっかけを整理することができたら、次は企業やブランドに応募しようと思った理由を整理してみましょう。

しかし、ここは少し工夫が必要です。

なぜなら、好きなブランドを好きになった理由って、直感的なものが多く、理屈じゃないからです。とは言え、「直感的に好きになりました」と言っても、面接官の納得感を得ることはできません。ちゃんと言葉で説明して納得してもらう必要があるからです。

じゃ、そうすればいいか。

企業やブランドのビジョンやコンセプト、世界観を表している言葉を見つけて、その言葉への共感を語るのです。

具体的にどういうことか、ボビイブラウンを例に整理していましょう。

■事例:ボビイブラウンを選んだ理由を考えてみる

私は、ボビイブラウンのコンセプト「キレイになるのは簡単。自分の魅力に気づくだけ」という言葉にとても共感して応募しました。なぜなら、私にとってメイクとは自分の欠点を隠すためのものではなく、自分の魅力を引き出してくれるものだと思うからです。《メイクは魅力を引き出すものと思った具体的なエピソードがあればそれを入れて説明する》。だから私は友人へメイクをするとき、どうすればこの人の魅力を引き出すことができるかをいつも考えてメイクをしています。ボビイブラウンに入社したらお客様の魅力を引き出し、たくさんの自信と笑顔を届けて、私のようなボビイブラウンのファンを作り続けていきたいと思っています。

このように、化粧品メーカーやブランドはホームページにビジョンやコンセプト、価値観を表す言葉を発信しています。これらの情報に目を通して、自分が共感するポイントを探してみましょう。全く興味のないブランドではない限り、何かしらの共感できるポイントが見つかるはずです。

もし共感できるポイントが見つかったら、なぜ自分はそこに共感したのか考えてみましょう。

共感した理由に、過去の体験などエピソードがあれば完璧です。

もしエピソードがない場合でも、自分が大事にしている考え方や信念との共通点を見つけて、納得感のある説明ができるようにしてみましょう。

志望動機編まとめ

志望動機を考える上で大事なことをまとめておきます。

・志望動機とは「その企業やブランドの美容部員になりたいと思った理由」です。

・短い面接時間で志望動機を伝えるためには、エピソードと自分の言葉で語ることが大事。
・志望動機は美容部員になろうと思った理由応募先企業やブランドを志望する理由の2段階で考える。
・美容部員になろうと思った理由を整理するにはなぜを3回繰り返して、具体化しておきましょう。美容部員になろうと思ったきっかけになる出来事も整理しておきましょう。
・企業やブランドを志望する理由は、企業やブランドのビジョンやコンセプト、世界観を表している言葉を見つけて、その言葉への共感を語るようにしましょう。

就活スタート編①~②、自己分析編、そして今回の志望動機編をすべて読み終えたら、就活の準備はほぼ完了です。

あとは、どの企業やブランドに応募するか、企業研究しながら、就職課の先生に面接ロープレなどをしてもらって、面接でも緊張しないように練習しておきましょう。

この記事をかいた人

大学卒業後、大手人材会社パーソルキャリア入社。その後、@cosmeを運営するアイスタイルに入社、人事部、社長室、メディア事業部、子会社社長を経て、2018年に美容業界専門の新卒対策メディアを運営する「ビューティーツリー」を創業。