大手化粧品ブランド内定者に学ぶ!面接を有利に進める理想的な自己紹介とは

こんにちは。

短大や専門学校にお呼ばれして、模擬面接をすることがあります。お決まりの「まずは簡単に自己紹介をしてください」で模擬面接をスタートすると、意外と多くの人が自己紹介でつまずきます。

簡単そうに見えて、意外と難しい自己紹介。今回は、大手化粧品メーカー内定者に模擬面接を通じて、理想的な自己紹介を教えてもらいました。

自己紹介に自信がない方は、ぜひ参考にしてみてください。

 

<内定者の自己紹介を動画で見る>

 

面接を有利に進める
理想的な自己紹介とは

<模擬面接スピーカー>
・面接官:辻堂
・学生役:A大学 平田さん(大手化粧品メーカー内定者)

 

辻堂:早速模擬面接をさせていただきたいと思います。本日はよろしくお願いします。

平田:よろしくお願いします。

辻堂:では、簡単に自己紹介をしていただけますか?

平田:はい。こんにちは。A大学教育人間科学部教育学科4年の平田と申します。私は中学校高校と陸上部で走り高跳びをしておりまして、体を動かすことが好きなので、現在はフィットネスクラブで受付のアルバイトをしております。本日は貴重なお時間いただきありがとうございます。どうぞよろしくお願いします。

辻堂:はい、ありがとうございました。

 

—–模擬面接終了—–

 

辻堂:お疲れ様でした。平田さん、先程の自己紹介をお話しした理由を教えてもらえますか?

平田:そうですね。まず端的に大学名と学科など基本情報を入れて、そのあとに自分がアピールしたいガクチカや自己PRにつなげるための情報を小出ししました。そうすると、それ以降の面接で、アピールしたいことに質問をつなげていけると思って、こういう自己紹介にしました。

辻堂:なるほど。確かにその通りかもしれませんね。

面接官が学生に自己紹介を聞く目的としては、初めて会った学生に最初どんなことを聞いていいかわからないのが本音です。ですので、質問をするきっかけをもらうために、自己紹介を聞いています。

今、平田さんが実践してくれたようにどんな大学でどんなことを学んできたのか、部活動が何で今どんなことアルバイトやってるのか、ということを30秒くらいに短くまとめて話をしてもらえると、面接官としてはすごく質問がしやすくなります。

例えば、「学業に興味を持ったら教育学科ではどんなことを勉強してきたんですか?」って聞くことができるし、スポーツに興味があれば、「陸上部ではどんな目標を持って取り組んでいましたか?」とか質問できるし、アルバイトの話に興味があれば、「スポーツジムのアルバイトって具体的にどんな仕事があったのですか?」という感じで、いろんな質問に展開できるので、面接官にとって非常にシンプルで、わかりやすい自己紹介だったと思います。

平田:ありがとうございます。

 

自己紹介で印象アップする
2つのポイント

辻堂:さらに言うと、平田さんの自己紹介には印象がアップする良い点が2つありました。

1つ目は、面接の最後に「本日は貴重なお時間をいただきありがとうございます」とお礼を述べたこと。

2つ目は、「本日はどうぞよろしくお願いします」と自己紹介を締めくくる言葉を述べたこと。

1つ目のお礼を述べることについては、「人に感謝できる学生だな」という非常にプラスな印象を持ちます。仕事はチームで進めていくものですので、どの企業も周囲の人に感謝できる人を採用したいと思っています。緊張しているからと言って、お礼を言わずに当たり前のように面接を受けるのはNGです。

2つ目の自己紹介を締めくくる言葉を述べたことについては、面接官をやっていると、「あれ?自己紹介はもう終わりかな?」と思わせる話し方をしている人が意外と多く、「自己紹介は以上ですか?」と聞くことがよくあります。その度に「あまり気が利かない人なのかな?」とネガティブな印象を持つこともありますので、自己紹介を言い終えたら、「以上です、本日はよろしくお願いいます」と締めくくる言葉を述べるようにしましょう。

 

自己紹介は
30秒以内で簡潔に

平田さんの自己紹介をもとにまとめてみますと、自己紹介は30秒を目安にまとめてみましょう。また、自己紹介で話す内容は、面接で自分がアピールしたいエピソードにつなげるための情報を2、3つ選んで小出しするようにしましょう。

面接官は基本的には、自己紹介で聞いた内容をもとに質問をしていきますので、あまり突っ込んでほしくないことや自己分析し切れていない内容は、自己紹介では話さないようにしましょう。

この記事をかいた人

大学卒業後、大手人材会社パーソルキャリア入社。その後、@cosmeを運営するアイスタイルに入社、人事部、社長室、メディア事業部、子会社社長を経て、2018年に美容業界専門の新卒対策メディアを運営する「ビューティーツリー」を創業。