資生堂ジャパンの美容部員(BA)の選考対策|面接官に刺さる志望動機と内定の秘訣

ビューティーツリー編集部でお調べしたところ、資生堂ジャパンでは美容部員の新卒採用は、25年度に続き、26年度も一部のエリアを除き、一般公募は行っておりません。27年度については、募集を確認でき次第、こちらのページにてお知らせいたします。

なお、大手化粧品メーカーの美容部員職を志望している方は、コーセー化粧品販売株式会社にて新卒採用を実施しておりますので、チェックしてみてください。

 

資生堂とは

資生堂は日本を代表する化粧品メーカーで、海外にも多くのブランドを展開しています。最近は中国など一部の市場で売上が落ち込み苦戦していますが、日本やヨーロッパでは安定していて、今はブランドやコストを見直して立て直しを進めています。美容部員は、そんな資生堂の魅力をお客様に直接届ける大切な役割です。丁寧な接客や一人ひとりに合った提案で信頼を築くことが求められており、人と関わるのが好きな人にとってはやりがいのある仕事です。

資生堂ジャパンの採用基準

資生堂ジャパンの新卒採用では、実際に選考を受けた学生の体験談などから、次の3つが大切な採用基準だと考えられます。美容部員を目指す学生にとって、どれも欠かせないポイントです。

① 親しみやすさがあり、幅広い年齢層の人とコミュニケーションが取れる人

資生堂のお客様は若い方から年配の方まで幅広く来店されます。そのため、誰に対しても自然体で話せる「親しみやすさ」が求められます。面接では、明るい笑顔や丁寧な受け答えを心がけましょう。

② 向上心・学習意欲がある人

資生堂では毎月のように新商品が登場します。そのため、美容や商品の知識を常に学び続ける姿勢がとても大切です。お客様一人ひとりに合った提案をするには、知識だけでなく「学び続ける力」が必要になります。

③ プロ意識がある人

多様な年齢層のお客様がご来店される資生堂の美容部員には、美しさと清潔感に気を配り、自分自身のケアも大切にしている方が多くいます。日本を代表するブランドの一員として、お客様に信頼されるような「見た目・言動・所作」に対するプロ意識が求められます。

★ 志望動機や面接でのアピール例

選考では、以下のような経験を交えて「自分らしさ」を伝えることが効果的です。

・アルバイト先で年配のお客様と信頼関係を築いたエピソード
・ボランティアや地域活動を通して多世代と関わった経験
・部活や勉強で努力を重ねて成果を出した経験

これらの経験を通じて、自分の強みが資生堂の求める人物像にどうつながるかを意識して話すと、より説得力のあるアピールができます。

 

選考内容と対策

選考ステップに沿って、対策のポイントを一つひとつわかりやすく解説していきます。

①エントリーシート(ES)の内容、対策

【内容】
・資生堂ビューティーコンサルタントとして、あなたの強みをどのように活かして、活躍したいと思いますか?(400字以内)
・あなたが日頃、大切にしている「美意識」とはどのようなことですか?また、それをどのように表現しているか教えてください。(400字以内)

【対策】
大切なのは「わかりやすく」「簡潔に」書くことです。採用担当者は多くのESを読むので、伝えたいことは最初に書くようにしましょう。

構成のポイントは、「結論 → 理由 → 具体例」。抽象的な言葉は避けて、自分の経験をもとに具体的に書くと説得力が増します。

また、ESの内容は面接で深掘りされることがあります。「よく見せよう」と思って事実と違うことを書くのはNGです。実際にあった経験を、自分の言葉で書くことが何より大切です。

以下より過去面接を受けた学生の体験談リンクもあるので、ぜひ参考にしてください。

②動画ESの内容、対策

【内容】
・自己紹介動画(30秒)の作成

【対策】
1. メッセージを絞る
資生堂の動画ESは30秒なので、目安は「150文字」くらい。自己PRや志望動機はテーマを1つに絞り、「伝えたいこと」を最初に話しましょう。

2. 明るい場所で撮影する
明るく清潔感のある映像は好印象です。晴れた日の屋外や、照明を活用するのもおすすめ。インスタの“映える”感覚に近いですね。

3. メイクや服装に迷ったら「店頭に立てるか」で判断
白・黒・ネイビーなど、清潔感があって落ち着いた色のブラウス+パンツが◎。実際に働いている美容部員やカンガルースタッフを参考にして、自信を持って臨みましょう。

 

③適性検査・筆記試験の内容

■適性検査
・種類:TAL(図形配置など)
・実施場所:自宅

■筆記試験
・内容:一般常識(おそらくTG-WEB)
・出題例:分数の計算、命題、速さ、通過算、流水算/長文読解(国語)

【対策】
TG-WEBは他の適性検査(SPIや玉手箱)より難しめです。「苦戦した」という声も多く聞かれるので、早めに参考書を用意して対策を始めましょう。

 

④1次選考の内容、対策

【形式】
・グループディスカッション(GD)
・時間:約2時間
・学生:5人1グループ
・面接官:2人
・服装:私服(オフィスカジュアル推奨)

【テーマ例】
・相手の魅力を1分で紹介(ペアワーク)
・無人島に持って行くなら?(日焼け止め・化粧水・洗顔・リップ・アイラインから優先順位を決定)

【対策】
GDでは協調性が大切です。知識よりも「人との関わり方」を見られていると考えましょう。発言回数が多ければいいわけではありません。他の人の意見にしっかり耳を傾け、共感や肯定の姿勢を示すことがポイントです。意見が違ってもすぐ否定せず、まず「なぜそう思ったのか」を聞いてみましょう。服装はラフすぎない私服で。Tシャツやジーンズは避け、清潔感のあるオフィスカジュアルが安心です。

 

⑤最終面接の内容、対策

【選考形式】
・形式:個人面接
・時間:約30分
・面接官:2人
・服装:スーツ

【質問例】
・自己PR
・カンガルースタッフで心がけていること
・尊敬する店舗スタッフと、その理由
・なりたい美容部員像
・他社の内定状況や企業選びの軸
・資生堂で注目している商品
・勤務地について(※資生堂は配属チャネルの希望は出せません)

【対策】
必ず準備しておきたいのが、「なぜ資生堂を選ぶのか」「どんな美容部員になりたいのか」の2点です。

面接の雰囲気は比較的穏やかという声が多いですが、準備不足は見抜かれます。自然体で笑顔を心がけ、自分の言葉で想いを伝えましょう。

 

選考を有利に進めるためには

カンガルースタッフやインターンシップの経験は大きなアドバンテージになります!多くの先輩方が「経験しておいて良かった」と語っています。

【カンガルースタッフとは?】
子育て中の社員に代わって夕方から勤務するアルバイト契約スタッフのこと。カルテ整理やサンプル準備などの裏方業務だけでなく、実際に接客も行います。2か月に1回、社員と同じセミナーを受けられ、商品知識も深く身につきます。大学生も多く採用されており、給料も比較的高め。貴重な経験ができるおすすめの制度です!

資生堂ジャパンのカンガルースタッフ採用情報

資生堂の説明会・選考に関するメイク・服装のアドバイス

服装に迷ったときは「店頭にそのまま立てるか」を基準に考えるのが◎です。

また、資生堂の公式サイト「ワタシプラス」には、「キレイの基本」というページがあります。ここでは資生堂流のベースメイクやポイントメイクの方法をわかりやすく学べるので、動画ESや面接前の参考になりますよ。

服装やメイクは「第一印象」に大きく影響します。奇抜すぎず、清潔感と好感度を意識して選びましょう。

まとめ

資生堂は、日本を代表する化粧品メーカーであり、世界的にも高く評価されているブランドです。教育制度がしっかり整っていて、女性が長く安心して働けるような福利厚生も充実しています。

毎年多くの学生が応募する人気企業ですが、インターンシップやカンガルースタッフなどの実務経験を通じて、実際の現場を知っておくことは大きな強みになります。

 

 

この記事をかいた人

都内の大学に通う大学4年生です。美容業界を目指して就職活動をしていた経験をもとに記事を書いています。