【No.4】イプサの志望動機の添削事例│美容部員の就職対策(大学生・20年卒)

【No.4】イプサの志望動機の添削事例│美容部員の就職対策(大学生・20年卒)

こんにちは。ビューティーツリーの石塚です。

私たちがこれまで添削してきた志望動機の事例をご紹介する連載企画。今回はスキンケアブランドのイプサの志望動機の添削事例です。志望動機で悩む方は、是非、参考にして頂ければと思います。

相手に伝わる志望動機を書く3つのルール

相手に伝わる志望動機を書く3つのルール

相手に伝わる志望動機を書くための3つのルールを紹介します。

1.自分の土俵(=体験)で語る。
2.具体的な言葉で書く。
3.考えた結果よりも理由を書く。

私たちは、この3つのコツを踏まえて、学生さんへアドバイスしております。

1.自分の土俵(=体験)で語る。

「御社の考えが素晴らしい」「御社のビジョンに共感しました」と、相手の言っていることをどれだけ褒めても志望動機は伝わりません。「私はこんな体験をしたから御社に魅力を感じた」と自分の体験で話すことがポイントです。

2.具体的な言葉で書く。

「御社の化粧品は色がキレイで可愛い」という表現は誰でも言えます。誰でも言える抽象的な表現では、その他大勢と同じで、相手に思いは伝わりません。「御社のファンデーションは塗った時の仕上がりがとても自然で、ナチュラルな印象を与えてくれるので気に入っています」という感じで、できる限り具体的に伝えるようにしましょう。

3.考えた結果よりも理由を書く。

初対面の人から「あなたは素敵だと思いました」と言われたら「なぜ?」と思うのが普通でしょう。面接官も同じで、初対面の学生に「御社が素敵だと感じた」と結論を言われても「なぜ?」と感じます。あなたがそのように感じた理由が知りたいです。だから、考えた結果よりも理由を書きましょう。

20年新卒のイプサの志望動機の添削事例

以下、2019年3月中旬に寄せられた学生のイプサの志望動機です。尚、イプサでは志望動機を書く欄に、以下の注意書きが書いてあります。

※イプサという会社のどのようなポイントが、あなたに合っていると感じましたか?弊社の採用HP、採用パンフレットや説明会の内容、店頭のレシピストの働く姿・店頭の雰囲気を参考にしながらイプサという会社、従業員、商品の特徴などを踏まえて記述してください。)

■添削前の志望動機

肌診断を根拠とした1人ひとりに合わせた明確なご提案ができ、形に残る接客ができるところです。それはお客様に思い出していただける仕事がしたいと思っているからです。
私がデパートで初めて接客を受けたブランドがイプサでした。最初は何か買わなければいけないという圧迫感を持っていましたが、肌診断で自分の肌の状況をわかりやすく説明して頂き、様々な種類の商品からどれが私の今の肌に合っているのかがよく理解できました。ご提案は信頼することができ、緊張も和らぎました。知識のない私に丁寧な説明をするとともに手書きのレシピを頂きました。それ以来そのレシピを見るたびにお手入れの楽しさを感じ、思いだすのはイプサとなりました。
私は日頃から些細なことでも手書きのメッセージを添えることを大切にしています。それを見返す機会があった時に思い出して前向きな気持ちになってもらえたら嬉しいからです。1人ひとりに真に寄り添ったご提案が形となってレシピとして残る接客ができるポイントが私に合っていると感じました。

■学生へのアドバイス

--比較的完成度の高い志望動機だと思います。イプサの美容部員さんに接客してもらった体験が志望動機の軸になると思いますので、そのエピソードをより具体的に書くことで、より思いが相手に伝わりやすい文章になるかと思います。

肌診断を根拠とした1人ひとりに合わせた明確なご提案ができ、形に残る接客ができるところです。それはお客様に思い出していただける仕事がしたいと思っているからです。
私がデパートで初めて接客を受けたブランドがイプサでした。→なぜ、最初にイプサのカウンターに訪問しようと思ったのですか?面接では質問される可能性が高いので、事前に準備しておきましょう。 最初は何か買わなければいけないという圧迫感を持っていましたが、→圧迫感、という表現は、イプサの美容部員が●●さんに圧迫感を与えたという印象になってしまうため、緊張感といった表現の方が適切でしょう。 肌診断で自分の肌の状況をわかりやすく説明して頂き、様々な種類の商品からどれが私の今の肌に合っているのかがよく理解できました。ご提案は信頼することができ、緊張も和らぎました。知識のない私に丁寧な説明をするとともに手書きのレシピを頂きました。それ以来そのレシピを見るたびにお手入れの楽しさを感じ、思いだすのはイプサとなりました。→なぜ、イプサの美容部員の提案は信頼することができたでしょうか。接客を受けたエピソードをもう少し丁寧かつ具体的に書きましょう。
私は日頃から些細なことでも手書きのメッセージを添えることを大切にしています。それを見返す機会があった時に思い出して前向きな気持ちになってもらえたら嬉しいからです。1人ひとりに真に寄り添ったご提案が形となってレシピとして残る接客ができるポイントが私に合っていると感じました。

■添削後の志望動機

--添削後、再度、エピソードを考えて頂いた上で、以下のような志望動機になりました。

肌診断を根拠として一人ひとりに真に寄り添ったご提案が出来て、レシピとして形に残る接客ができるポイントが私に合っていると感じました。それはお客様に思い出していただける仕事がしたいと思っているからです。
私がデパートで初めて接客を受けたブランドがイプサでした。最初は何か買わなければいけないという緊張感を持っていましたが、肌診断で自分の肌の状況をわかりやすく説明して頂き、様々な種類の商品からどれが私の今の肌に合っているのかがよく理解できました。明確なご提案は信頼することができ、緊張も和らぎました。またその際に丁寧な説明をするともに手書きのレシピを頂きました。それ以来、そのレシピを見るたびにお手入れの楽しさを感じ、肌の悩みが出来たときに思い出すのはイプサとなりました。
私は日頃から些細なことでも手書きのメッセージを添えることを大切にしています。それを見返す機会があった時に思い出して前向きな気持ちになってもらえたら嬉しいからです。一人ひとりに真に寄り添ったご提案が形となってレシピが残り、お客様がそれを見たときに嬉しい、楽しいと思い出して頂けるような信頼のある接客を貴社で実現していきたいです。

おわりに

人気ブランドにもなると、1回の書類選考で何百人~何千人ものエントリーシートを読みます。HPに書いてあるような抽象的(=頭の中だけで考えていて、具体性に欠けるさま)な言葉を使った志望動機は、誰でも書ける内容であり、面接官の記憶に残りません。

エントリーシートを何枚も読んで疲れ切った面接官でも簡単にイメージできる志望動機とは、具体性のあるエピソードが書かれたものです。志望動機を書く際は、あなたにしか書けない具体的かつリアリティあるエピソードを織り交ぜるようにしましょう。

 

応募する前に志望動機をプロに添削してもらう

 

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