美容部員の就活対策サイトビューティーツリー編集部です。
今回は、スキンケアや健康食品等に主力商品を持つ国内大手の化粧品・健康食品メーカーのファンケルの選考対策を紹介します。
1970年代後半に化粧品による肌のトラブルが日本各地で相次ぎ、化粧品公害の原因が防腐剤や殺菌剤であることに着目した創業者が防腐剤・殺菌剤や香料などを使わない無添加化粧品を製造販売したことがきっかけで会社がスタートします。
現在、ファンケルは化粧品事業のほか、「えんきん」や「内脂サポート」などのサプリメントを軸とする健康食品事業を行っており、2018年度の売上高は1000億円、営業利益は80億円を突破。
ファンケルでは美容部員の新卒採用は毎年10名程度となっており、新卒で入社するにはかなりの狭き門となっています。
ファンケルの新卒採用HPや過去の応募者の体験談から、ファンケルが新卒採用で求める人材像や選考のポイント、面接官に刺さるであろう志望動機について、考察していきます。
ファンケルの美容部員として働く魅力
会社HPや採用HP、口コミサイトなどを参考に、ファンケルの美容部員として働く魅力は以下の3つです。
2.人に積極的に投資をする
3.美容~健康まで提案の幅が広い
1.安定した会社の基盤がある
冒頭で説明した通り、ファンケルは化粧品事業、健康食品事業で安定的に成長しており、特に健康食品事業は高齢化を迎える日本では拡大していくことが予想されるため、今後も持続的に成長していくことが期待されています。
また、自社100%の研究開発体制で国内外合わせて500件以上の特許を取得しており、今後も斬新な商品の開発が期待されます。このように今後も安定的な成長が見込まれる会社の基盤があることは、ファンケルで働く魅力でしょう。
2.人に積極的に投資をする
ファンケルでは、業界に先駆けて2018年4月に全国1000名の契約社員をすべて正社員化しました。それに伴い、社員の待遇も大幅に改善され、年間賞与を0.8か月分上乗しました。単純計算で1000名×16万円となり、年間で1.6億円の待遇改善です。
また、転勤のない地域限定社員を導入したり、65歳を超えても再雇用するアクティブシニアという制度を導入したり、人材が長く活躍できるように様々な制度を積極的に取り入れています。
人材にしっかり投資をするスタンスは、一般的に待遇があまりよくないとされる美容部員にとって魅力的な環境だと言えます。
3.美容~健康まで提案の幅が広い
無添加スキンケアのほか、メイクやサプリメントなど、扱う商品は幅広く、美容や健康に関する様々な知識を学ぶことができます。
最近では、内側からの美を提唱してサプリメントを開発するメーカーも増えており、美容と健康の垣根がなくなりつつある中、美容と健康に関する幅広い知識を身につけることができるのは、ファンケルの魅力だと言えます。
ファンケルの求める人物像
ファンケルの新卒採用ページでは、創業者のメッセージが紹介されています。
ファンケルの創業理念は”正義感をもって世の中の「不」を解消しよう”です。お客さまの抱える不安や不満、世の中の「不」を何とか解消したい。その一心で生まれた「無添加化粧品」から、ファンケルはスタートしました。
「不」の解消。それは、私たちの原点であり、ファンケルはベンチャー企業として常識の壁を破り、常に新しいビジネスに挑戦し続けています。
ファンケルは売上1000億を超える規模でありながら、「ベンチャー企業で常識の壁を破る」とトップが語っているので、単に安定を求めて入社してくる人材ではなく、世の中の不を解消するためにチャレンジする人材を求めていることが分かります。
また、ファンケルンの新卒採用HPには、求める人物像として以下3つの要件を紹介しています。
行動する人、挑戦する人、実行する人
これは、まず口だけではなく行動すること。そして、誰もが難しいと思っていたり不可能と思われていることに挑戦すること、そして実行する上でのは成果を出すことが大事だと言っています。
創業者のメッセージと合わせて整理すると、
を求めていることが分かります。
ファンケルの選考対策と内定の秘訣
ファンケルの採用HPには、
30~40代からチャレンジした人
男性でチャレンジした人
出産後に店長へチャレンジした人
のストーリーを紹介しています。
これらの人に共通することは、
なんとなく誰もがちょっと「無理かも」と思うことにチャレンジしていることです。つまり、周囲の意見に流されることなく、自分の気持ちに素直になって挑戦できるかどうかを選考基準にしていると考えられます。
「不」の解消の取り組んだエピソードがカギ
あなたの「不」の解消に取り組んだエピソードをアピールできるかどうかが合格の秘訣でしょう。
「不」と言っても、不満、不要、不便…と考えると、そんなに難しことではありません。
アルバイト先でムダな業務(不要)を見つけて改善した経験やお客さんの「不満」を改善した経験、ゼミで世の中の不便なことを対象に取り組んだ経験など、小さなことでもいいと思います。
自分の過去から「不」の解消に取り組んだエピソードを見つけて、そこで自分が発揮した強みとセットでアピールしましょう。
ファンケルの選考を受けた学生の体験談
ビューティーツリーに寄せられたファンケルの応募者の体験談を紹介します。
【選考形式】
・形式:グループワーク+集団面接
・時間:60分(GW30分、面接30分)
・学生:5人
・面接官:3人
【面接の雰囲気】
・面接官は女性3人で、笑顔でやさしい雰囲気だった。
【質問内容】
①グループワーク
・テーマは「アルバイトでお世話になっている先パイを家に誘って最高のおもてなしをする」場合のおもてなしの内容について
②集団面接
・学生時代のアルバイトで頑張ったこと
・どんな店員になりかいか
・ファンケルに勤めたら何がしたいか
・接客業で大切にしていること
【ポイント】
・常に笑顔で答えることを意識しました。おだやかな雰囲気なので、緊張しないと思います。
ファンケルの1次面接では「先輩への最高のおもてなし」をテーマにグループワークがあります。
ここでは、ワークを通じて協調性を確認しながら、おそらく顧客志向(マーケティング視点)の有無を確認していると考えられます。つまり、「おもてなしを提供する先輩はどんな人か」が明確にならないと、最高のおもてなしは設計できないので、どんな先輩かどうかをしっかり議論することが重要です。
また、”学生時代のアルバイトで頑張ったこと”では先ほど説明した「不」の解消をアピールできるとベストです。”ファンケルに勤めたら何がしたい”についても、お客様の「不」の解消について、具体的なテーマを考えておくといいでしょう。
【選考形式】
・形式:集団面接
・時間:30分
・学生:4人
・面接官:4人
・服装:スーツ
【面接の雰囲気】
・面接官は女性4名で、リラックスできる雰囲気だった。
【質問内容】
・実際に商品があって、接客のロープレを行った。ロープレ時間は5分で、イメトレ3分、接客2分で行った。
・1人1分くらい、ESに沿って質問された。
【ポイント】
・接客ロープレでは、とにかく笑顔を意識して、自信をもって取り組んだ。自信がなさそうに見えると、商品も魅力的に見えないので、堂々と自信をもって取り組むことが大事だと思う。
ファンケルの2次面接では接客ロープレがありました。商品はその場で紹介されるので、入念に対策することは難しいですが、こちらの学生が言っている通り、笑顔と自信を持って話すようにしましょう、
また、商品を紹介する際には、「商品の魅力を紹介」→「なぜいいのか(理由)」→「具体的な効果」の順番に語るようにしましょう。
・肌トラブルの原因となる添加物を一切使用していない無添加化粧品です。
↓
・添加物の入った化粧品を使用すると肌に炎症を起こす場合があります。
↓
・無添加化粧品だと接触性皮膚炎を起こす心配がないので安心して使用できます。
という感じで、商品プレゼンするように心がけましょう。
おわりに
ファンケルは企業理念や求める人物像がハッキリしている会社なので、自己PRや志望動機でアピールすべきことも明確です。
とにかく「不」の解消に取り組んだエピソードを見つけて、しっかりアピールしましょう。
また、ファンケルに入社した後、お客様や社会のどんな「不」の解消に取り組みたいのか(=志望動機)も自分なりの考えをしっかりとまとめておきましょう。
なお、ファンケルでは学生時代にアルバイトして、店長が推薦してくれた場合、新卒採用の選考フローを優遇してくれるため、ファンケル第一志望の方はアルバイトに応募するのもアリでしょう。
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