ビューティーツリー編集長の辻堂です。
RMK,SUQQUの元採用責任者の石塚さんに人事の本音をぶっちゃけ聞いてみる連載企画。
今回のテーマは、「面接でピアスやネイルはどこまでOK?」について、聞いてみました。
一般的には、ピアスもネイルもNG、といのが就活の常識。でも、美容部員はファッションの先端を走っているべきだから、「ピアスもネイルもOKなのでは?」という学生の疑問にお答えします。
服装、メイク、装飾品、全てはブランドイメージに合うかどうか
—「ピアスやネイルは外した方がいいですか?」と学生からよく聞かれます。ぶっちゃけ、どうですか?
石塚:ぶっちゃけ、ブランドのイメージに合えば、なんでもオッケーです。ピアスやネイルも程度によりますが、RMKならオッケーでSUQQUならNGというケースはよくあります。
—RMKはメイク、SUQQUはスキンケアがメインだからでしょうか。
石塚:まさにその通りです。SUQQUは高価格帯のスキンケアをメインに扱っており、肌に悩みを持つ年齢層高めのお客様が来店します。また、顔筋マッサージを行いますので、美容部員には「清潔感」や「品の良さ」が求められます。それなのに、ピアスもネイルも派手なら、ブランドのイメージとはかけ離れてしまいます。
—つまり、ピアスやネイルというよりは、ブランドイメージに合わないからNGということですね。
石塚:そうです。髪型、メイク、服装、ピアス、ネイル、話し方など、すべてはその人の印象を形成する要素です。髪型を黒にすれば、落ち着いた印象を与えることができるし、シルバーにしたら派手な印象を与えることができます。お客様目線で言えば、そのブランドの化粧品を使えば、美容部員さんのようになれる、とイメージして来店するので、ブランドのイメージと美容部員が一致していることが重要です。
—なるほど。では、服装や髪型も含めて、すべては「ブランドのイメージに合うかどうか」で判断するべきですね。
石塚:私はそう思います。いろんな就活サイトを見ていると、「就活の基本は、髪色は黒、服装はスーツ」と書いてあったりします。しかし、ELCジャパンのM・A・Cや、資生堂グループのNARSに、その基本通りの髪型やメイク、服装で参加したら、高い確率でNGになるでしょう。それは、ブランドイメージに合わないからです。
—普通の人と違うからこそ、個性が際立つわけで、個性を大事する特にアーティストブランドには、一般常識は逆にアウトですね。
石塚:それがブランドというものだと思います。その個性を求めてお客様が来店するし、美容部員も輝いて見える。化粧品とはブランドビジネスなので、ブランドのイメージに合うかどうかがすべてでしょう。
—逆にブランドのイメージに合えば、何でもありということですか?
石塚:そうです。以前、私が就職支援をした美容専門学校の学生さんで、ELCジャパンのトムフォードビューティーに就職した方がいますが、その学生は、面接にヘソ出しルック&Gパンで参加しました。その学生以外はみんなスーツだったそうですが、彼女だけが内定をもらいました。
—とても興味深いですね。社会の常識やルールで判断するのではなく、軸は「ブランドのイメージ合うかどうか」で判断するべきですね。ありがとうございました。
まとめ
よく人事の方は、服装も髪型も似合っていればOK、と言います。でも、自由な服装で参加してNGになる人もいれば、キチッとした服装でもNGになる人もいるし、派手な服装で内定をもらう人もいます。
すべては、常識や一般的なルールに流されるのではなく、自分が就職したいブランドのイメージに合うかどうかで判断すべきです。
どうしても入社したいと思うブランドがあれば、店頭に通って、活躍する美容部員さんの服装や髪型、メイクなど表情や容姿をみて、それを基準に面接の服装やピアス、ネイルを整えてみてはいかがでしょうか。