業界研究シリーズ 【動画】湘南美容クリニック&ロレアル人事インタビュー|内定者の入社の決め手や新卒に求める能力とは

2022/12/27 公開

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Index

・湘南美容クリニックが求める人材とは「笑顔が素敵」と「ポジティブ」

・ロレアルが求める人材とは「顧客志向」と「協調性」

・ロレアルが新卒社員に求めるのは「リーダーになれる人材」

・湘南美容クリニックが新卒社員に求めるのは「素直さ」

・ロレアル内定者の入社の決め手は「ブランドへの愛」

・湘南美容クリニック内定者の入社の決め手は「理念」への共感

・湘南美容クリニックの男性スタッフの活躍可能性とは

・もっと多様な人に美容部員としてロレアルで活躍してほしい

・ラグジュアリーブランドならではのやりがい

・ロレアル入社後のキャリアや身に付くスキルとは

・湘南美容クリニック入社後のキャリアや身に付くスキルとは

湘南美容クリニックが求める人材とは「笑顔が素敵」と「ポジティブ」

※この記事は2022年12月16日に開催された「化粧品業界と美容医療業界トップ2社の人事に聞く」ビューティーツリーオンラインライブにて、湘南美容クリニック人事採用担当の髙木さんと日本ロレアル人事採用担当の山本さんへのインタビューの模様をお届けします。 ---------- 髙木さん:接客になりますので、お客様対応を楽しめる人、お客様対応するときにやっぱり笑顔が素敵な人というのが第一かなと思います。 SBCってどんどん新しいことをやっていく会社なんですね。他の美容クリニックと比べると、やっぱり新しい治療がどんどん入ってくることが多いんですね。 そのときに「また新しい勉強しなきゃいけないのか…」とネガティブに考えてしてしまう人ではなくて、「こんな治療が入ってくるんだ。早く勉強してお客様に紹介したい」って前向きに考えられる人というのがやっぱりSBCで活躍していく上で必要になってくるかなと思います。 お客様の悩みに寄り添うというところで、本当にうわべだけのお客様との付き合いだけではなくて、もう一歩踏み込んだ深い関わり合いをお客様としていくので、人に興味があるっていうところは大事になってくるのかなと思います。 例えば、二重施術のカウンセリングに入るというだけでも、ただ一つの悩みだけではなくて、10人来たら10通りのお悩みがあるんですね。 何でSBCに来たのか、なんで二重にしたいと思っていたのかっていうところの聞き取りをちゃんと興味を持ってお客様に聞けるかどうかっていうところが大切になってくるので、寄り添うことを大事できる人がいいのかなと思います。

ロレアルが求める人材とは「顧客志向」と「協調性」

山本さん:実際には様々な要素があるんですけど、ギュッとまとめると大きく分けて二つあると考えてます。 まず、お客様のことをどれだけ考えることができるかってのが一つ目。二つ目は協調性というところでチームと協力して一緒に頑張れるか、と考えています。 一つ目、お客様のことを考えて行動できるってのはどういうことか。例えば、リップを買いに来たお客様がいらっしゃったとします。お客様のことをそんなに考えていないと、「普通に何色がいいですか」「マットですか?艶ですか?」ぐらいで終わってしまうと思うんですけど、本当に活躍してる社員の方々って、「〇〇さん、ありがとうございました。どうしてこのブランドに来てくださったんですか?」とか、何を見て来てくれたのかもそうだし、結婚式で使いたいのか、デートで使いたいのか、何のために使いたいのか、何を求めてお店に来ていただいたのかっていう、お客様のことをまず知って、お客様に寄り添うことが求められております。 より身近なところでいくと、皆さんアルバイトとかされていると思うんです。そこでは、お客様にはいろんなタイプの方々がいらっしゃいますよね。お子さんであったり、もしかしたら年配の方がいらっしゃるかもしれません。その方々に対して、その方の目線に合わせて、何かをお渡しする時もそうだし、言葉遣いを少し和らげるとか、そういったお客様にどんなことができるのかっていうプラスアルファの接客であったり、思いやりということができるかどうかは、とても重要になってくると思っています。 二つ目の協調性、みんなで一緒に何かを頑張っていくっていうところは部活とかアルバイトとか、学校生活でもあると思うんですけど、やっぱり自分が何かをするためには全部自分の話だけで進めるっていうわけでもなくって、みんなの話も聞くし、一緒に活動する。 例えば、今、現場では1人の売り上げを1人で取るっていうのではなくて、チームで1人のお客様を接客することが求められる。なので、お客様Aさんと店舗のスタッフBさんが話している間に、どんなことが準備できるのか、例えば、紙袋で準備してあげようとか、お客様が待ってる間にフレグランスをお持ちしてちょっと会話をするとか、そんなちょっとしたことなんですけど、お客様とチームで一緒に関わっていくってのがとても求められてきておりますし、活躍している活躍社員の特徴でもあるかなと思います。

ロレアルが新卒社員に求めるのは「リーダーになれる人材」

山本さん:まず、私達の期待値についてお伝えをすると、実は店頭で販売員としてキャリアを終えていただくっていうことは一切考えておりません。皆さんには私達の会社でリーダーとなっていただきたい、そんな方を今回採用しようと本気で思っております。 例えば店長になる方もリーダーだし、メイクアップアーティストとしてスペシャリストになる方もそう。もしくは店頭でも販売の中でブランドトップになるとか、そういった様々な分野でリーダーとなれるような人を期待しているところもあります。 そのために皆さんに何を求めていくのか、新入社員の方に何を求めてるかっていうと、新しいことに対して挑戦して前向きに学習していく、その姿勢が本当に求められていきます。 やっぱりどうしても何か新しいことがあったり、挑戦するときって怖いじゃないですか。失敗したらどうしよう…とか、怒られたらどうしよう…っていう気持ちもあると思うんですけども、そこを乗り越えて自分の成長に変えていく、失敗っていうのはもう成長の元になるものですから、きちんとそこに挑戦していく、そんな姿勢が大事になってくるのかなと考えております。

湘南美容クリニックが新卒社員に求めるのは「素直さ」

髙木さん:新卒に求めるのは、「明るい」「素直」「前向き」の三つかなと思います。この中でも私が一番特に皆さんにお伝えできればなと思ってるのが、真ん中の「素直」なんですけれども、素直って聞くと簡単なように聞こえて、私も入社当時、素直でいましょうっていうので、もう本当に誰でもできるじゃんって思ってたんですけど、素直でい続けることって本当に難しいなと改めて思ってるんですね。 SBCは行動指針15ヶ条というクレドがあるんですけれども、もし何か判断することで困ったときにはその行動指針に沿って行動しましょうねっていうところがあって、みんな制服のポケットに入っていて、朝礼で読み直したりとかもするんですけれども、その中に「素直」というのももちろん入っていて、常にSBCの代表も素直でいられますようにって毎日唱えてるっていうのがありまして、本当にSBC社員みんな素直でいることを心がけてるんですね。 中でもやっぱり新卒で入ってくる皆さんっていうのは、素直な方が本当に多くて、周りにすごい良い影響を与えてくれるんですよね。 中途で入ってこられた方の先輩社員とかも、新卒で4月に入ってくるフレッシュな方が素直な気持ちで働いてる姿を見ると、私もちょっと忘れかけてたなというところで自覚することもできたりするので、本当に新卒の皆さんが周りに与える影響っていうのはすごく大きいと私は感じています。だから、「明るさ」「素直」「前向き」の3つは是非覚えておいてもらいたいなと思います。

ロレアル内定者の入社の決め手は「ブランドへの愛」

山本さん:人それぞれあるんですけど、まず一つはブランドに対する愛であったり、そういったブランドに対する思いというのは、一番大きいかなって感じています。そのほかで言うと、会社が大切にしている考え方と学生が大切にしている価値観がマッチしているかどうか。 例えば、多様性とかっていうのは今の流行っていうふうに考える方もいたり、企業としてその流れに乗るっていうのもあると思うんですけど、ロレアルってフランスの企業っていうところもあって多様性が当たり前のようになっている。 だから、やっぱり女性も男性というより、女性、男性っていう言葉を使うのも正直あれだよね…っていうぐらい、すべてのジェンダーに対して多様性を受け入れるっていう考え方には、やはり学生からすごく支持していただいていますし、そこに私も共感したし、何かそういったブランド愛であったり、考え方、価値観、大切にしているところがマッチしているかどうかは決め手にはなるのかなと思います。

湘南美容クリニック内定者の入社の決め手は「理念」への共感

髙木さん:企業選びをするときは、本当に自分自身の価値観とその会社の根幹にある理念やビジョンがどれだけマッチングしてるかにかかってると思います。それをしないまま、”ただ大手だから”、”ただ有名だから”、”ただ福利厚生がいいから”っていう理由で入社を決めてしまうと、入社した後に不幸になってしまって、辛い思いをしてしまうと思うんですね。 なので、ぜひ皆さんも内定がゴールではなくて、入社後の自分が働く姿っていうところを想像できるかどうかってところがすごく大事になってくるかなと思います。私自身がSBCに入社しようと思ったきっかけは、最初の選考会を受けてる段階では、第1志望でなかったんですね。 そんななか、SBCの会社説明会とか選考に進んでいく中で、SBCの特徴って何だろうって色々と見ている中で、「人だな」って思ったんですね。 今、美容クリニックがたくさん増えてきていて、美容医療業界もどんどん盛り上がってきてるんですけれども、その中で扱ってる商品とかサービスっていうところは、どのクリニックも大体同じ価格、同じような治療代ではあると思うんですけれども、その中でもSBCの特徴は、理念がスタッフ1人1人に浸透しているとか、働いてるスタッフの人柄だと思うんですね。 お客様に寄り添うことをスタッフ全員が大切にしてるので、実際に私自身もSBCに行ったときに本当に接してくれたお姉さんが憧れでもありましたし、選考会行く中で社員に私もこのように成長していきたい、というように見えたってところがすごく大きかったかなと思います。

湘南美容クリニックの男性スタッフの活躍可能性とは

髙木さん:男性のお客様に関しては、本当にびっくりするぐらい毎年毎年増えてるなという実感とともに、数値としても出ています。 私、埼玉県にある川口院っていうところで受付カウンセラーをしていたんですけど、今までは女性のお客様が8割ぐらいで男性のお客様2割ぐらいだったんですけど、川口院は本当に男性のお客様が非常に多いクリニックで、待合が一時期、男性だけのお客様になったことがあって、逆に女性のお客様が来られたときに「ちょっと私個室で待たせてもらってもいいですか?」っ仰るくらい、逆にちょっと女性のお客様が心細いですっと感じるくらい、男性のお客様は年々増えてます。 中でもやっぱり多い治療というと、髭脱毛とAGAの治療で、今だと予防というところで、”お客様本当に気になってるんですか”というような若い方もいらっしゃって、「今から予防していきたいんです」ってことで、本当に若い男性のお客様から、老若男女問わず、すごく多くのお客様に来ていただいてるなと感じます。 やっぱり男性のお客様って、男性にしか相談したくないっていう方が多いんですね。そうなったときにやっぱり男性カウンセラーの存在が必要不可欠になってきていて、新卒スタッフの中でも、男性カウンセラーは女性に比べると少ない人数ではあるんですけれども、年々増えておりまして、「男性のあなただから相談できました」といった感想も言われますし、反対に女性のご年配のお客様に関しても、「ちょっとあの女性より男性のスタッフの方が気軽に話せるんだよね」みたいなお客様もいらっしゃるので、本当に男性カウンセラーの需要はこれからどんどん伸びていくんじゃないかなと思っております。

もっと多様な人に美容部員としてロレアルで活躍してほしい

山本さん:男性のお客様っていうところでいきますと、戸籍上男性の方とかも本当に増えてきているなって私たちもすごく感じています。 実は私自身も3ヶ月間ではあったんですけども、店頭で美容部員として東京の表参道だったり、いろんなところで活動させていただいたんですけども、トランスジェンダーの方がお越しになることが日常的にありました。 そういった意味では女性とか男性とかっていう性別を超えて、様々な方が店頭にいらっしゃるのは、世の中でかなり加速してきているとすごく感じています。 美容部員さんとして活躍するってとこで、もちろん男性女性関係なく本当に活躍していただいています。ただ正直なところ、人事としてはもっと様々な性別やセクシャリティの方に、美容部員として弊社で活躍していただきたいって思いが正直あります。 なのでまだまだ少ないって感じていて、やっぱりお客様も多様だし、チームも多様だからこそ、本当に多様な方々に来てほしいなと感じているところでございます。

ラグジュアリーブランドならではのやりがい

山本さん:初めてのラグジュアリーなリップを買いに来た方であったり、そういった本当に人生の「初めて」の思い出に触れることができるのは、大きな魅力の一つなのかなと思っています。 私達は先ほどお伝えした通り、製品をただ販売しているのではなく、顧客体験をお客様に届けています。 なので、そういった意味では、ラグジュアリーなブランドの世界観をお客様に体験していただく、そういったところがラグジュアリー業界だからこそお届けできる強みなのかなって感じます。

ロレアル入社後のキャリアや身に付くスキルとは

山本さん:例えば、技術を身に付けたいという方であれば、エキスパートというキャリアがあるんですね。そのキャリアで進むためには、技術試験と筆記試験に合格して初めてエキスパートになることができる。 イベントで全国を回るようなポジションがあったりするので、そういった意味では資格というか、役職権利みたいなものは得ていただくことができるかなと思います。 なので、化粧品検定1級を社内で取り組むというような資格取得活動はしてないです。

湘南美容クリニック入社後のキャリアや身に付くスキルとは

髙木さん:SBCでも社内資格として、受付カウンセラーがメインとして受ける”接遇ライセンス”に挑戦できたりとか、”スキンライセンス”といって美容皮膚科の知識をしっかり習得してライセンスを取ったりとか、外科治療のライセンスってところが社内であるのと、医療になるので、私達が誤ったこととか曖昧な伝え方をしてしまうと、体にも影響が出てしまうこともありますので、知識っていうところはすごく大事にしていて、ただ覚えるだけではなく、それをわかりやすくお客様に伝えるというところも私達が大切にしています。 教育部が主催となって研修はしっかりとカリキュラムに組み込まれていて、もちろん最初、入社後研修というところでしっかり自社の研修施設があるんですけれども、そこにみっちりロールプレイング、カウンセリングの練習、知識の習得というところを重点的に行って、初めて現場に行って、現場では急に「お客様対応入ってください」ではなくて、そのプリセプター制度というのがあります。 1人本当にお母さんお兄さん役のような面倒見係っていう先輩社員が1人につき1人ついてくださって、基本的にその先輩が1から10まで全部教えてくれて、施術でいうと500以上の施術っていうところを覚えていくようにはなってくるんですけれども、その知識をいっぺんに500覚えるのではなくて、一つ一つ覚えていくようになります。 例えば、脱毛のお勉強が終わって、先輩にお客様役やってもらって、ロールプレイングして「これならお客様の前に出ても大丈夫だね」と先輩がOK出したら初めて脱毛のカウンセリングに入れるようになる、そんな感じで入りながら、今後二重の勉強していき、二重が合格したら二重のカウンセリングに入れるようになるっていうところで、一歩一歩確実に進んでいくことができるので、ご自身のペースに合わせて成長していけるので、ご安心いただければと思います。

この記事に関する企業

化粧品・ビューティー

SBCメディカルグループ株式会社(湘南美容クリニック)

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この記事を書いた人

ビューティーツリー編集長

辻堂 篤

はじめまして。私は新卒でインテリジェンスという人材会社に入社して、人材サービスの営業を経験後、@cosmeを運営するアイスタイルで、人事部、社長室、メディア事業部、子会社社長を経験しました。そして、2018年に「ビューティーツリー」を創業。就職活動において、学生がもっと意思を持って就職先を選択できるように、そしてもっと個性を表現できるように、日々奮闘しております。

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