面接対策 大手化粧品メーカーのグループディスカッション突破の秘訣を徹底解説!
2022/11/24 公開
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Index
・グループディスカッション 選考通過率は30%前後
・書記だけは なるべくやらない方がよい
・抽象的なテーマと 問題解決型のテーマ 2つがよく出る
・グループディスカッション 特徴と2つの評価ポイント
・相手を否定しないこと 変に気を遣いすぎないこと
・納得感のある説明をするには 前提条件を整理すること
・プレゼン発表時は 結論を最初に話すこと 理由は具体的に
グループディスカッション 選考通過率は30%前後
※この記事は2022年10月に実施したビューティーツリー主催の「グループディスカッションのコツ」のセミナーの模様をお届けします。 辻堂:グループディスカッションって、そもそも何なのかっていうと、4名から6名ぐらいの学生が1つのテーマに対してディスカッションして、結論を発表するという流れになります。 その後、企業によってはフィードバックとか、質問タイムを取ってくれたり、簡単な面接を行うケースもあります。 なので、グループディスカッションに参加する際には、簡単な面接があるかもしれない、ということを想定しておくことが大事です。 選考通過率はどれぐらいかっていうと、一般的には30%程度ですね。つまり6人受けたら2、3人合格します。 グループによっては全員受かることもありますし、全員落ちることもあります。トータルで見たら30%程度という感じです。 僕が人事をやっていた頃、「今回のグループはすごくいい雰囲気だったね」ってことで、全員合格させたこともあって、グループ全体の雰囲気とか流れっていうのも意外と影響してくるってことが特徴かなと思います。
書記だけは なるべくやらない方がよい
辻堂:GDの流れについては、テーマが最初に与えられます。その後ディスカッションしましょうということで、与えられた時間の中でディスカッションします。 当然、その時間の中で結論まで出します。そして、プレゼンしてくださいってことで、代表者がプレゼンをして、最後フィードバックをもらって終了、というのが一般的なグループディスカッションの流れです。 そして、大事なのがグループディスカッション中の役割です。上の図のように、大きく分けて4つの役割があります。リーダーとタイムキーパーと書記とその他ですね。 リーダーっていうのは、司会進行を含めて何分でここまでやって、残り何分でこれやって、という感じで、ディスカッションを進行して意見をまとめて、最終的に発表するのがリーダーです。 仮に30分与えられて、最終的に結論が出ませんでしたというのは完全にアウトなので、しっかりと結論まで出すことが大事です。 ただ、リーダーが司会進行することに集中しすぎてしまい、時間管理を忘れてしまうとダメなので、時間管理を行うタイムキーパーも必要になります。 あとは、みんなの発言内容を忘れないようにメモして、プレゼン時にどんな意見が出たかをまとめておく人が必要で、それが書記です。 最後に、特にこれといって役割のない、議論に参加するメンバーとしてその他があるという感じです。 結論言いますが、リーダー役ができるなら、リーダーが最も存在感をアピールできるので一番いいです。ただし、リーダーシップを取るのが苦手な人は無理してやる必要はありません。 そして、なるべくやらない方がいいのは、書記です。 その理由は、メモするのって意外と大変で、メモしてる間、議論に参加できなかったりするので、大変なわりに存在感が薄いんです。 器用な方で発言しながらメモできたりするなら、書記をやってもいいと思いますが、器用な人ってそんなにいないと思うんですね。 なので書記はできれば引き受けない方がいいと思います。書記をするくらいなら、普通にメンバーとして参加して、しっかり自分の意見を言ったり、人の意見に共感したりっていうのをしっかりアピールした方が、結果的には良いの評価に繋がるんじゃないかなと思います。
抽象的なテーマと 問題解決型のテーマ 2つがよく出る
辻堂:皆さんが志望するような化粧品メーカーとか美容業界っていうと、大体この2つのテーマが出ます。 1つ目が抽象的なテーマで、2つ目が問題解決型のテーマです。 抽象的なテーマとは、例えば「カウンセリングに必要なことは何ですか」とか、「10年後の男性美容業界ってどうなっていると思いますか?」とか、「コロナ後の社会ってどうなってくと思いますか」など、こんな感じのものです。 課題解決型テーマとは、「当社の売り上げを伸ばす方法」とか、「カウンターの来店客数を増やすにはどうしたら良いか」とか、「ECの売上の倍にする方法を考えなさい」とか、こういった何かの課題を解決するためのテーマになります。 売上とか成果にこだわる会社っていうのは、この課題解決型のテーマを出す傾向があります。特に外資とか、shiroなどの最近伸び盛りのブランドなどは、こういったテーマが多いです。 一方で国内系の大手企業は比較的、抽象的なテーマを出すことが多いです。 過去、ポーラさんが出したテーマも抽象的なものだったり、男性美容部員で有名なゴリラクリニックさんなんかも同じように抽象的なテーマを出したりしていました。
グループディスカッション 特徴と2つの評価ポイント
辻堂:グループディスカッションの特徴って何かっていうと、学生同士のコミュニケーションがあるってことですね。 そして、ディスカッションなので、何かしら議論して結論出していくっていう特徴があります。 この2つの特徴を踏まえて、グループディスカッションで人事が評価しているポイントは、上記の2つです。 まず1つ目、他社との関係性が見られているってことですね。当然集団面接も、何か他の人が話してる間にもう一方の人がどんな顔してるかっていうのをチェックして、ちゃんと人の話聞いてるかとかっていうの見てるんですけど、グループディスカッションならもっと他者との関係性が見えます。 2つ目、論理的な思考力を見ています。特に美容クリニックとか、化粧メーカーの総合職はよりそれが顕著ですね。 論理的思考力っていうのは、訓練もやっぱり必要なんですけどある程度対策でコツをつかむこともできます。
相手を否定しないこと 変に気を遣いすぎないこと
辻堂:美容部員の仕事って、狭い空間で何人かのチームで組んで仕事をしていくので、やっぱり他者との関係性って大事じゃないですか。 美容部員とか美容クリニックの受付カウンセラーなどは、どちらかというと他者との関係性を重視しています。 では、他者との関係性で一番何が大事かというと、円滑にコミュニケーション取れるかどうかですね。 気遣いは大事です。でも変に気遣いすぎて物事が進まないとそれもアウトです。 自然とチームに馴染んで、メンバーと協調して物事を進めていくことができるかどうかっていうところがポイントです。 強引に物事を進めたりとか、気を使いすぎて物事を進められなかったりとか、あとは思いっきり相手を否定しちゃったりするとか。 そういうのは他者との関係性においては、マイナスな要因になりますので、あまり難しく考えずに、変に気を遣いすぎないようにしましょう。
納得感のある説明をするには 前提条件を整理すること
辻堂:2つ目の論理的思考力について、「前提条件を定義する」ということがめちゃくちゃ大事です。 前提条件を定義してから自分で考えて意見を発信するっていうことを必ずやってください。これをすれば基本的に意見はずれないし、相手の納得も得られやすくなります。 例えば、「カウンセリングに必要なものは何ですか?」ってテーマがあったとします。 Aさんは「私は生活習慣を聞くことが大事だと思います。なぜなら、肌は生活習慣に左右されるんで、まずは生活習慣を聞いて、そこから提案していくことが大事だと思います。」と言ったとします。 これって正解ですか? 別に不正解じゃないですよね、こういう意見もあっていいじゃないですか。でも、例えばBさんはこう思ったらどうですか? でも、仮にBさんはメイクが好きだから、スキンケアではなく、メイクのカウンセングを想像していたら、どうでしょうか? そうなると、生活習慣とか関係ありますか?アイメイクだったら、どんな目になりたいのかとか、どんなモデルさんを理想としてるのかとか、そういうことをヒアリングした方がいいかも知れないですよね? つまり、カウンセリングっていっても、対象となるアイテムとか顧客の年齢層とかによって、必要なことは変わってきますよね。 だから、前提となる条件っていうのを最初に決めておくことが大事です。これを前提条件を定義するといいます。 例えば、ポーラさんのグループディスカッションを受けていたとします。その時に、いきなり「生活習慣を聞く」っていうのではなく、「ポーラさんっていう会社を考えたときに、スキンケアで30代〜40代のお客様が一番多いと思うので、スキンケアで30代のお客様のカウンセリングをする上で必要なことは何かについてを考えてみました。その結果、生活習慣が大事だと思いました。なぜなら…」という流れで発言できたら、みんなその意見に納得できますよね。 なぜかといえば、カウンセリングの対象が上記の発言によって、定義されたからです。全員が同じイメージを持てるので、確かにそうだなって思えるんです。 なので、何かテーマを与えたら、必ず前提条件を定義してください。定義してから自分の意見を話すってことをやるといいです。
プレゼン発表時は 結論を最初に話すこと 理由は具体的に
最後に、グループディスカッションで発言するときや、プレゼンテーションをする時に絶対意識してほしいこととして、「結論ファースト」「理由は具体的に」話すってことですね。 「私は●●と思いました、なぜならば●●だからです。」という感じで、結論を最初に話して、その後に理由を具体的に話します。」 なぜ、これが大事かというと、結論を最初に言ってもらえないと、結局、何が言いたかったのか、相手に真意はなかなか伝わらないからです。 最初に真意を言ってもらった方が、その後の理由も理解しながら聞くことができます。 だから、結論から話してくれる人には論理性を感じるし、クレバーさを感じます。逆に、理由からダラダラと話し始める人には、クレバーさも感じなければ、何が言いたいのかな?と真意も伝わってきません。 意見を発信したり、プレゼンテーションで発表する際は、必ず結論ファーストで話すようにしましょう。
この記事を書いた人
株式会社ビューティーツリー
ビューティーツリー編集部
はじめまして。私たちは化粧品業界の人事経験者や人材業界のキャリアカウンセラー出身者のみで構成された、ビューティー業界の就職、転職を専門的にサポートする編集チームです。ビューティー業界を志望する学生や転職希望者の皆さんにとって、就職や転職に役立つ情報を発信してまいります。
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