「面接」と「面談」の違いを元人事が解説!美容部員志望の学生からよく聞かれる質問集

美容部員志望の就職活動生から、「次回、人事面談なのですが、面接とは違うのですか?」と、よく聞かれることがあります。

元人事経験者の辻堂が、今日は新卒採用における面接と面談の違いについて説明します。

この記事の結論

・面接は合否のある選考
・面談は合否のない選考

面談では合否は出ません。でも、面談時の評価はその後の選考には影響します。
だから、面接と同様、気を抜かず、しっかり自分のクレバーさや志望度の高さをアピールしよう。

 

なぜ、「面接」ではなく「面談」というのか

みなさん、面接と聞くと、見られていると感じて身構えてしまいませんか?

でも、面談と聞くと、面接に比べてカジュアルな印象があり、
緊張せずに参加できたりしますよね。

そこが人事の狙いです。

つまり、あえて「面談」と言うのは、
学生さんが緊張しない状態で話をするためです。

では、面談にはどんな目的があるのでしょうか。

学生が知らない面談の2つの目的

面談には2つの目的があります。

1.志望度を上げるため
2.学生の素の姿や本音を見抜くため

具体的に説明していきます。

 

1.志望度を上げるため

一般的な面談のスタイルは、
人事担当者が参加して、リラックスした状態で、
学生さんの質問になんでもお答えする、というものです。

リラックスした雰囲気の中、どんな質問にも人事が優しく対応してくれるので、
学生が親近感を持ちやすく、企業理解にも繋がり、
志望度が高まる傾向にあります。

志望度を上げる必要があるということは、
企業はその学生さんを採用したいと考えていることが多いため、
1次面接の後や、最終面接前に実施することが多いです。

 

2.学生の素の姿や本音を見抜くため

2つ目の目的は、学生の素の姿や本音を見抜くためです。

さっき言った通り、面談はリラックスした雰囲気で行われるため、
学生さんも気が緩み、素の姿や本音を出しやすくなります。

そうすると、面接では見えていなかった、
その人本来の姿が見えてくることもあります。

当然、面接での印象と変わらない方もいますが、
礼儀正しそうに見えていたけど、実際にはそうでなかったとか、
また、会社を選ぶ軸に「やりがい」と回答していたのに、
質問は福利厚生や休日休暇に関することが多いなど、
面接では見抜けないその人本来の姿や本音を確認することができます。

 

面談に合否はないけど、次回の選考できっちり評価される

面談では、合否は出ません。
でも、次回の選考時の資料には、
面談の時の評価が必ずセットされています。

面談で失敗すると、次回面接を突破することが難しくなります。
逆に、面談で良い評価を得ることができると、
その後の選考はかなりスムーズに進めることができます。

その場では合否は出ないけど、次回の選考できっちり評価されるので、
面談でも気を抜かず、自分の印象をしっかりコントロールするようにしましょう。

 

面談で評価されるためのコツ

面談で評価されるためには、
質問力を磨くことです。

質問力を磨くためにはどうすれば良いのか、
それは、以下の弁図の重なり合う部分について、
質問することです。

質問力を高めたい方は、
「質問力を高める方法」の記事をご覧ください。

 

まとめ

面談とは、カジュアルな雰囲気を作ることで、
学生さんの素の姿や本音を見抜こうとしています。

また、面談では合否は出ませんが、面談時の評価はしっかりと次の面接官に引き継がれますので、
ある程度は崩しながらも、決して気を抜かず、マイナスになるような発言は控えて、
明るく、前向きに、礼儀正しく、振る舞うようにしましょう。

・面談の評価を高める逆質問トレーニング

この記事をかいた人

大学卒業後、大手人材会社パーソルキャリア入社。その後、@cosmeを運営するアイスタイルに入社、人事部、社長室、メディア事業部、子会社社長を経て、2018年に美容業界専門の新卒対策メディアを運営する「ビューティーツリー」を創業。