【No.2】アルビオンの志望動機の添削事例│美容部員の就職対策（大学生・20年卒）

こんにちは。ビューティーツリーの石塚です。

私たちがこれまで添削してきた志望動機の事例をご紹介する連載企画。今回は、スキンケアブランドのアルビオンの志望動機の添削事例です。志望動機で悩む方は、是非、参考にして頂ければと思います。

相手に伝わる志望動機を書く3つのルール

相手に伝わる志望動機を書くための3つのルールを紹介します。

1.自分の土俵（＝体験）で語る。
2.具体的な言葉で書く。
3.考えた結果よりも理由を書く。

私たちは、この3つのコツを踏まえて、学生さんへアドバイスしております。

1.自分の土俵（＝体験）で語る。

「御社の考えが素晴らしい」「御社のビジョンに共感しました」と、相手の言っていることをどれだけ褒めても志望動機は伝わりません。「私はこんな体験をしたから御社に魅力を感じた」と自分の体験で話すことがポイントです。

2.具体的な言葉で書く。

「御社の化粧品は色がキレイで可愛い」という表現は誰でも言えます。誰でも言える抽象的な表現では、その他大勢と同じで、相手に思いは伝わりません。「御社のファンデーションは塗った時の仕上がりがとても自然で、ナチュラルな印象を与えてくれるので気に入っています」という感じで、できる限り具体的に伝えるようにしましょう。

3.考えた結果よりも理由を書く。

初対面の人から「あなたは素敵だと思いました」と言われたら「なぜ？」と思うのが普通でしょう。面接官も同じで、初対面の学生に「御社が素敵だと感じた」と結論を言われても「なぜ？」と感じます。あなたがそのように感じた理由が知りたいです。だから、考えた結果よりも理由を書きましょう。

アルビオンの志望動機の添削事例

以下、2019年5月上旬に寄せられた、アルビオンを志望する学生の志望動機です。

■添削前の志望動機

現在、化粧品の外見だけでなく内面の充実が人を幸せにする事に魅力を感じ、化粧品業界に絞って就職活動をしています。その中で、御社の説明会で「世界一の高級メーカー」を目指していることを伺いました。そこで、私は、お客様が自身のことを高級品のように想っていただけるような美容部員になりたいと感じました。カウンターを訪問した時に、商品の香りに一目惚れしました。美容部員さんから香水ではなく、洗顔料をお勧めされました。実際に洗顔料を朝・昼・晩と使用するたびにリラックスし、前向きな気分になります。美容部員さんが私と商品を繋いでくれたように、今度は、私がお客様と御社のご縁のきっかけとなり、日々の生活が幸せに送れるように貢献していきたいです。

■学生へのアドバイス

－－なぜそう思ったのか、そしてその時の出来事を具体的なエピソードとして書いてみましょう。ESでも、面接でも、採用HPに書いてある言葉をあまり使わず、できる限り、等身大の自分の言葉で話すことが大事なので、●●さんらしい言葉で伝えられるようにしてみてください。

現在、化粧品の外見だけでなく内面の充実が人を幸せにする事に魅力を感じ、化粧品業界に絞って就職活動をしています。 →アルビオンの志望動機なので、以下は削除してよいかと思います、面接で聞かれたら、回答できるようにしておきましょう。　その中で、御社の説明会で「世界一の高級メーカー」を目指していることを伺いました。そこで、私は、お客様が自身のことを高級品のように想っていただけるような美容部員になりたいと感じました。→これを感じたのは、どういうきっかけからでしょうか？具体的なエピソードがあれば、教えてください。特になく、アルビオンの説明会で聞いて、そう思ったことを書いている場合は、深みに欠けるので、別の志望理由を考えたほうがよさそうです。　カウンターを訪問した時に、商品の香りに一目惚れしました。美容部員さんから香水ではなく、洗顔料をお勧めされました。実際に洗顔料を朝・昼・晩と使用するたびにリラックスし、前向きな気分になります。美容部員さんが私と商品を繋いでくれたように、→このあたりに、●●さんの志望動機の核になるメッセージが含まれている気がしました。もう少し、美容部員さんとのコミュニケーションを具体的に書いてみましょう。また、アルビオンの美容部員が、香水ではなく、洗顔料をオススメしてきたのはどのような理由か、そこを具体的に言葉にすると、もっと相手に伝わる志望動機になるかと思いました。今度は、私がお客様と御社のご縁のきっかけとなり、日々の生活が幸せに送れるように貢献していきたいです。

■添削後の志望動機

－－添削後、再度、エピソードを考えて頂いた上で、以下のような志望動機になりました。

私は、お客様の期待を超える提案をすることで小さな感動を与えられる美容部員になりたいと考えております。カウンターを訪問した時に、リムーバーの香りに一目惚れしました。美容部員さんにこの香りを嗅ぐことで、アルバイトの疲れを癒したいと伝えたところ、香水ではなく、洗顔料をお勧めされました。何故なら、夜顔を洗う時に、お風呂全体に香りが充満し、1日の疲れを癒してほしいからだと言われました。実際に、朝・晩と使用するたびリラックスし前向きな気分になります。洗顔料ひとつ変えるだけで、洗顔という作業がリラックスできる時間に変わり、日々の生活に前向きな気分になれる時間が生まれました。この経験から、私もお客様の期待を超える提案を通じて、お客様に小さな感動と生活を豊かにできる美容部員になりたいと思います。