コーセーの美容部員(BA)の選考対策│面接官に刺さる志望動機と内定の秘訣

コーセーの美容部員の選考対策│面接官に刺さる志望動機と内定の秘訣

コーセーは1946年に創業した、国内第三位の大手化粧品メーカーです。

創業当初から美容部員による店舗での対面販売形式を徹底して貫いており、美容人材の採用・育成には非常に積極的に取り組んでいます。

前例や常識にとらわれずチャレンジするコーセーでは、これまで業界に先駆けて斬新な商品を生み出してきました。特に有名なのは『美容液』と『ファンデーション』です。

今や誰もが当たり前に使っている『美容液』は、コーセーが業界に先駆けて開発して、消費者の生活に定着させました。1974年4月には世界初の夏用リキッドファンデーション、1976年2月には世界初のパウダーファンデーションを開発して、化粧業界初の美容液とパウダーファンデーションのカテゴリーを形成しました。

コーセーの採用HP、新卒採用面接を受けた学生や転職者の体験談をもとに、コーセーの美容部員として働く魅力やコーセーの求める人物像、コーセーの選考基準と内定の秘訣について考察していきます。
 

 

コーセーの美容部員として働く魅力

コーセーの美容部員として働く魅力

コーセーで働く魅力は『モラルの高い環境』で『お客様に誠実な仕事』ができることでしょう。

コーセーの会社HPに掲載されている創業者のメッセージにはこう書いてあります。

コーセーグループは、正しいことは何かを見つめながら、「正しきことに従う心」をもって、倫理に即した行動に徹し、法令・社会規範を遵守し、コーセーグループに関わる全ての人々の人権を尊重し、お客さまをはじめ広く社会から支持される誠実で誠意のある企業であり続けることを目指します。

コーセーでは創業者が「倫理が最も大事」と語っているので、当然、倫理観の高い人材が集まっていて、お客様にも社員にも誠実な組織であることが想像できます。

 

また、社内スローガンの「お客様にもっと近づく」について、現在のトップは以下のようなメッセージを発信しています。

社員一人ひとりが売り手側の論理を離れて、真の顧客視点からお客さまが求める価値をお届けしようとする姿勢を徹底するための社内スローガンとして「お客さまにもっと近づく」を掲げています。

つまり、お客様の立場になって物事を考えなさいと全社員に徹底させていることが分かります。

上記を踏まえ、コーセーの美容部員として働く環境に置き換えてみると、

・目標達成のためにお客様に強引に商品を売りつける
・同じ店舗内で数字を奪い合う
・チーム内の人間関係がギスギスする
・休みすら取らせてくれない
・他人の足を引っ張る

のような理不尽な環境は、コーセーには存在しないのかも知れません。

当たり前のことが、当たり前に徹底できている会社は案外少ないものです。

だから、現場で働く美容部員に必要以上なストレスがかかり、離職率の高い会社はたくさんあります。
 
「モラルの高い環境でお客様に誠実な接客ができること」がコーセーで働く魅力でしょう。
 

この「お客様に対して誠実な姿勢で仕事ができる魅力」を志望動機の軸に置くと良いでしょう。

コーセーの求める人物像

コーセーの求める人物像
コーセーの美容職の新卒採用ページには、以下のメッセージが記載されています。

私たちが徹底させているのは、お客さまの立場に立った接客。ご購入後も、化粧品の使い方やメイク方法のアドバイスを差し上げるなど、お客さまがご自宅で安心してコーセーの化粧品をお使いいただけるよう心がけています。

先ほどの社内スローガンと重複しますが、コーセーでは相手に立場に立った接客を徹底していると言っています。

つまり、コーセーの美容部員には、お客様の話をしっかり聴いて相手が求めていることを想像できたり、いろいろな年代のお客様に対して的確にアドバイスできることが求められます。
 
また、採用HPには以下のようなメッセージも記載されています。

コーセーの、そして自分自身のファンを増やして、ひとりでも多くのお客さまに「キレイになる感動」を味わっていただけるよう、心のこもった笑顔で、今日も私たちはお客さまをお迎えしています。

お客様がまた会いたいと思ってくれるような素敵な笑顔や温かみのある人を求めていることが分かります。

つまり、

・お客様の話を聴いて相手の求めることを想像できる人
・色々な年代のお客様にアドバイスするための知識やスキルを積極的に学ぶ姿勢を持っている人
・誰もがまた会いたいと思う笑顔や温かさを持っている人

これがコーセーが求める人物像だと考えます。

コーセーの選考基準と内定の秘訣

コーセーの選考基準と内定の秘訣

コーセーの求める人物像をもとに選考基準は以下の4つと考えます。

評価項目 具体的な指標
第一印象 表情は明るく、好感の持てる人物かどうか
コミュニケーション力 相手の話の意図を理解できたか
主体性 主体的に学んだり、物事に取り組んできたか
誠実さ 自分をよく見せようとしていないか。必要以上に飾っていないか。チームや他者を重んじる行動をしてきたか

第一印象

コーセーはお客様のタイプや年齢層は幅広く、あらゆるお客様に好感を持ってもらえるような第一印象が大事です。

つまり、万人ウケするかどうかが重要です。

面接では、清潔感を意識して、どんな時でも笑顔のある対応を心がけるようにしましょう。

コミュニケーション力

これはコーセーに限らず、すべてのブランドの美容部員に必要な能力です。

コミュニケーション力とは何か。具体的な言葉にするなら『聴く力』です。

つまり、相手の話を聴いて、何を伝えたいのか相手の意図を理解する力です。

コミュニケーション力は、面接での会話を通じて有無を評価されます。

だから、面接では面接官が何を聞きたいのか、しっかり考えながら回答するように心がけましょう。

・面接官の質問にうまく回答できるようになる技術
 

主体性

コーセーでは、商品も販売チャネルも多様化していて、顧客の年齢層も幅広いです。
だから、コーセーで働く美容部員には膨大な商品知識を覚えることはもちろん、顧客の属性に合わせた幅広い美容の知識や技術を学び続ける必要があります。

そのため、自分から主体的に学ぶ姿勢を持っていることが重要です。

学生時代の部活動やゼミ、アルバイトの経験を通じて、積極的に取り組んだ経験をアピールしましょう。

誠実さ

誠実さを評価するポイントは、必要以上に自分のことをよく見せようとしていないかどうか、です。

面接では過剰なアピールにならないように気をつけましょう。
集団形式では、与えられた時間をしっかり守る、他人が話をしている時はしっかり聞くことを意識しましょう。
そのほか、説明会では相手の目を見て話を聞いたり、面接に遅刻してしまう場合は事前に連絡するなど、常に評価されていると思って、誠実な対応を心がけましょう

コーセーの内定の秘訣

コーセーは、倫理観を大切にするとても誠実で真面目な社風です。

コーセーの面接では、自分の能力をアピールすることも大事ですが、それ以上に分からないことは分からないと正直に伝えたり、緊張して回答に詰まってしまったら緊張していることを正直に話すなど、等身大の自分をどれだけ見せることができるかが重要だと考えます。
 
等身大の自分をアピールする、これがコーセーの内定の秘訣です。
 

コーセーの選考を受けた学生の体験談

コーセーの選考を受けた学生の体験談
1次面接│短大生・女性・19年卒

【選考形式】
・形式:実技試験
・時間:20分

【試験内容・課題】
・コーセー化粧品のPR(他のでも可)
挙手制です。私は1番最後になってしまいましたが、落ち着いて話しました。常に笑顔で実際に手の甲にのせてみんなに見せました。ちなみに、私はコスメデコルテのアイグロウジェムでした。商品アピール後、面接官から質問もありますので、落ち着いて詳しく答えること。

コーセーの採用面接では、挙手制の商品PRタイムがあるようです。即興でできる人は先手必勝でも構いませんが、すぐに思いつかなかったり、時間が必要な人は無理に手を挙げず、自分のタイミングで手を挙げて、丁寧に対応することを意識しましょう。
 

2次面接│短大生・女性・19年卒

【選考形式】
・形式:集団面接
・時間:30分くらい
・学生:5人
・面接官:5人
・服装:スーツ

【面接の雰囲気】
・全員男性で50代ぐらいの方です。すごく優しい方の中に、少し緊張感のある方もいました。

【質問内容】
・基本的に質問内容は優しいものが多かったです。
・ストレスを発散する方法は何?
・どのような職種を中心に選考を受けているのか?その中でコーセーの順位は?
・履歴書から気になることを質問される(私は部活動のことをかなり深く聞かれた)
・NGな接客とはどんな接客?よい接客とは?
・人と仲良くなるためには何に気を付けているか。

【ポイント】
・志望度がどうであっても、御社が第1志望と回答する方が良いと感じました。
・周りの人が話しているときはうなずくといいと思います。

2次面接では、志望動機や志望度を聞く質問が中心のようです。コーセーの志望動機はもちろん、他社との違いやその中でコーセーを選ぶ理由を整理しておきましょう。

また、「NGな接客と良い接客」を聞く質問がありますが、これは「あなたが目指す理想的な接客とは何か」を聞いているので、自分なりの理想的な接客を言語化しておきましょう。
 

そのほか、下記のようなコメントがありました。

・コーセーはリクナビからエントリーして、エントリーシートはOPEN ESだった。選考会には私服での参加となっていたが、スーツ姿の人が多めだったので、無難にスーツがいいと思った。

服装はスーツが無難なようです。もし私服を着て参加する方は、コーセーの大切にする「誠実・真面目・清潔感」を意識した服装が望ましいかも知れません。

おわりに

おわりに
何度も言いますが、コーセーは誠実、真面目がキーワードです。

コーセーの美容部員に求められる能力をアピールすることは大事ですが、同時にいかに等身大の自分を見せることができるかが内定のカギになります。

コーセーの面接ではテクニックよりも正直な自分を出すことを意識する方が良いかも知れません。

 

 

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この記事をかいた人

大学卒業後、大手人材会社パーソルキャリア入社。その後、@cosmeを運営するアイスタイルに入社、人事部、社長室、メディア事業部、子会社社長を経て、2018年に美容業界専門の新卒対策メディアを運営する「ビューティーツリー」を創業。